那智勝浦町(なちかつうらちょう)は、和歌山県東牟婁郡の町である。
なちかつうらちょう 那智勝浦町 | ||||||||
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国 | 日本 | |||||||
地方 | 近畿地方 | |||||||
都道府県 | 和歌山県 | |||||||
郡 | 東牟婁郡 | |||||||
市町村コード | 30421-2 | |||||||
法人番号 | 3000020304212 | |||||||
面積 | 183.30km2 (境界未定部分あり) | |||||||
総人口 | 12,990人 [編集] (推計人口、2024年9月1日) | |||||||
人口密度 | 70.9人/km2 | |||||||
隣接自治体 | 新宮市、東牟婁郡太地町、串本町、古座川町 | |||||||
町の木 | カシ | |||||||
町の花 | ツツジ | |||||||
那智勝浦町役場 | ||||||||
町長 | ||||||||
所在地 | 〒649-5392 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字築地七丁目1番地1 北緯33度37分34秒 東経135度56分28秒 / 北緯33.62606度 東経135.94106度座標: 北緯33度37分34秒 東経135度56分28秒 / 北緯33.62606度 東経135.94106度 | |||||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | |||||||
ウィキプロジェクト |
概要
ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野エリアにあたっており、紀伊半島でも有数の観光地として多くの観光客が訪れる。
那智勝浦町の東側は海に接しており、その海岸線は典型的なリアス式海岸によって構成されている。そのため入りくみが激しく、また気候が黒潮の影響で温暖なので、町内には天然の良港がいくつか存在する。 特に勝浦の港は海がに囲まれた入江の中にあり、さらにその入口に中ノ島という島があるために、その奥にある港には海からの荒波がほとんど来ない。 こうした条件のために、南紀では随一の良い港となっている。この勝浦の港の一帯には温泉も湧出している。 なお、今後発生が予測される南海トラフ巨大地震の際には、中心に最大9mの津波が到達することが予想されている。
地理
地形
山地
串本町との境には八郎山(標高250m)が、新宮市との境には那智山の一角をなす烏帽子山(標高909m)、光ヶ峯(標高686m)などがある。那智勝浦町の西側一帯の山岳地帯、特に熊野信仰の聖地のひとつである那智山の一帯は観光地として名高く、多くの観光客が訪れる。 また、妙法山の色川小麦峠は色川富士見峠と呼ばれ、那智勝浦町によると最も遠くから富士山が見える場所とされる。富士山頂からの距離は322.9キロである。
- 主な山
- 那智山
- 妙法山
- 烏帽子山
- 光ヶ峯
- 八郎山
河川
粉白地区に流れる二級河川のぶつぶつ川は、全長13.5mで、法で指定された河川としては日本最短である。
- 主な川
- 那智川
- 太田川
湖沼
- 主な干潟
- ゆかし潟
半島
島嶼
- 主な島
- 紀の松島
- 中ノ島
- 弁天島
地域
地区
- 宇久井地区 - 宇久井、高津気、狗子ノ川
- 那智・勝浦地区 - 浜ノ宮、川関、井関、市野々、那智山、天満(天満1)、朝日1~4、勝浦、北浜1~3、築地1~8、湯川、橋ノ川、二河
- 太田地区 - 市屋、下和田、庄、中里、南大居、井鹿、中ノ川、高遠井、長井、小匠、西中野川
- 下里地区 - 下里、八尺鏡野、粉白、浦神
- 色川地区 - 熊瀬川、大野、口色川、小阪、南平野、田垣内、坂足、樫原、高野、直柱
人口
那智勝浦町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 那智勝浦町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 那智勝浦町 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
那智勝浦町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
隣接自治体
- 新宮市
- 東牟婁郡太地町
- 東牟婁郡古座川町
- 東牟婁郡串本町
歴史
沿革
- 昭和
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 那智町・勝浦町・色川村・宇久井村が合併して発足。
- 1960年(昭和35年)1月11日 - 下里町・太田村を編入。
- 1964年(昭和39年)10月1日 - 町章を制定。
- 1977年(昭和52年)4月17日 - 第28回全国植樹祭のために来県した昭和天皇、香淳皇后が町役場などに行幸啓。
- 1985年(昭和60年)4月1日 - 町歌を制定。
- 平成
政治
行政
町長
- 町長:堀順一郎(2018年5月21日就任、2期目)
- 歴代首長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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2001年9月 | 2009年9月 | |||
小嶋英嗣 | 2009年9月 | 2009年11月28日 | 1期目在任中に死亡。 | |
職務代行者 | 橋爪健 | 2009年11月29日 | 2010年1月17日 | 市職員(総務課長)。 |
寺本眞一 | 2010年1月17日 | 2018年1月1日 | ||
森崇 | 2018年1月17日 | 2018年4月20日 | 病状悪化により退任。 | |
職務代行者 | (不明) | 2018年4月21日 | 2018年5月21日 | |
堀順一郎 | 2018年5月21日 | (現職) |
町章
国家機関
国土交通省
・近畿運輸局和歌山運輸支局勝浦海事事務所
- 海上保安庁
- (第五管区海上保安本部) 下里水路観測所
施設
警察
- 本部
- 和歌山県警察 新宮警察署
- 幹部交番
- 勝浦幹部交番(那智勝浦町天満)
- 駐在所
- 宇久井警察官駐在所(那智勝浦町宇久井)
- 井関警察官駐在所(那智勝浦町井関)
- 下里警察官駐在所(那智勝浦町下里)
消防
- 本部
- 那智勝浦町消防本部
- 消防署
- 那智勝浦消防署
医療
- 主な病院
- 那智勝浦町立温泉病院
- 日進会 日進会病院
郵便局
- 主な郵便局
- 紀伊勝浦郵便局
対外関係
姉妹都市・提携都市
海外
- 姉妹都市
国内
- 提携都市
- その他
- 全国門前町サミット - 全国の神社仏閣を中心に発展してきた門前町を有する自治体・観光協会・商業関係者などが集まり地域活性、街作り推進のため開催する会議。
経済
第一次産業
農業
- 農業協同組合
- みくまの農業協同組合(JAみくまの)
漁業
- 主な漁港
- 勝浦漁港
第三次産業
商業
- 主な商店街
- いざかた通り商店街
- 紀伊勝浦駅前商店街
情報・通信
マスメディア
中継局
- NHK那智勝浦テレビ中継局
教育
大学
- 私立
- 近畿大学
- 水産研究所 浦神実験場
- 水産養殖種苗センター 浦神事業場
中学校
4つの中学校がある。
- 那智勝浦町立色川中学校
- 那智勝浦町立宇久井中学校
- 那智勝浦町立下里中学校
- 那智勝浦町立那智中学校
小学校
6つの小学校がある。
- 那智勝浦町立市野々小学校
- 那智勝浦町立色川小学校
- 那智勝浦町立宇久井小学校
- 那智勝浦町立太田小学校
- 那智勝浦町立勝浦小学校
- 那智勝浦町立下里小学校
- ※那智勝浦町立三川小学校は2011年3月27日閉校。那智勝浦町立勝浦小学校に統合。
交通
鉄道
中心となる駅:紀伊勝浦駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 紀勢本線(きのくに線):宇久井駅 - 那智駅 - 紀伊天満駅 - 紀伊勝浦駅 - 湯川駅 - (太地町) - 下里駅 - 紀伊浦神駅
バス
路線バス
- 熊野御坊南海バス
- 那智勝浦町営バス
道路
高速道路
- 那智勝浦新宮道路:(新宮市) - 那智勝浦IC - 市屋
- 串本太地道路(事業中)
国道
- 国道42号
県道
- 主要地方道
- 和歌山県道43号那智勝浦古座川線
- 和歌山県道44号那智勝浦熊野川線
- 和歌山県道45号那智勝浦本宮線
- 和歌山県道46号那智山勝浦線(那智山スカイライン)
道の駅
- 道の駅なち - JR那智駅に隣接している。
航路
港湾
- 勝浦港
- 勝浦港 - 太地港(紀の松島遊覧船)
- 宇久井港(那智勝浦フェリーターミナル 2005年をもって定期航路消滅)
- 大分港(乙津泊地) - 那智勝浦港(宇久井港) - 名古屋港(太平洋沿海フェリー 上り便のみ)1972年10月 - 1981年4月
- 東京港(有明埠頭) - 那智勝浦港(宇久井港) - 高知港(日本高速フェリー→ブルーハイウェイライン)1973年3月 - 2001年9月
- 川崎港(浮島町地区) - 那智勝浦港(宇久井港) - 宮崎港(マリンエキスプレス)2002年4月 - 2005年6月
観光
世界遺産
- 紀伊山地の霊場と参詣道
- 熊野那智大社
- 青岸渡寺
- 那智滝
- 那智原始林
- 補陀洛山寺
- 熊野参詣道(中辺路・大辺路)
- 妙法山阿弥陀寺
- 宇久井 延命寺
- 那智山
- 大門坂
- 熊野三所大神社
- 九十九王子(浜の宮王子・市野々王子・多富気王子)
名所・旧跡
- 主な城郭
- 勝山城
- 主な寺院
- 阿弥陀寺
- 宇久井延命寺
- 青岸渡寺
- 補陀洛山寺
- 主な神社
- 市野々王子
- 熊野三所大神社
- 熊野那智大社
- 多富気王子
- 飛瀧神社
- 主な遺跡
- 下里古墳
- 主な史跡
- 関帝廟
観光スポット
- 勝浦漁港
- - 那智海水浴場。別名を「ブルービーチ那智」。
- 那智高原公園
- 自然景勝地
- 紀の松島
- ゆかし潟
- 温泉
- 南紀勝浦温泉
- 湯川温泉
- 熊野那智大社
- 那智丹敷浦
- 海に面するホテル群
- 紀の松島
- ゆかし潟
- 飛瀧神社からの那智滝
- 黄昏時の那智勝浦
文化・名物
祭事・催事
- 南の国の雪祭り(2月)
- まぐろ祭り(2月)
- 南紀勝浦夏まつり(7月)
- 那智の火祭(7月)
- その他
- ホエールウォッチングも盛んである。
- 南紀勝浦ひなめぐり
名産・特産
- マグロ(近大マグロ)
- 那智黒
出身関連著名人
脚注
注釈
- ^ NHKのETV特集でリハビリの様子が取り上げられた。
出典
- ^ “資料1-3 市町村別平均津波高一覧表<満潮位>”. 内閣府防災情報のページ (2012年8月29日). 2024年2月16日閲覧。
- ^ 富士山、関西から見えた 3年がかりで撮影成功 1、2頁、図画日本経済新聞2013/6/9、日本経済新聞大阪夕刊いまドキ関西2013年6月5日付
- ^ 日経サプリ with TBS : 月夜の富士山、奈良で撮った 遠望の限界に挑む 2014/1/3 6:30
- ^ 富士山、見える範囲広がった? 都心からの観測は増加 - 環境 asahi.com(朝日新聞社)2010年4月5日
- ^ 富士山が見える最遠の地 和歌山県那智勝浦町観光産業課
- ^ “日本一短い河川「ぶつぶつ川」”. 和歌山県. 2020年8月1日閲覧。
- ^ a b 小学館辞典編集部 2007, p. 169.
- ^ a b “那智勝浦町章”. 那智勝浦町例規集. 2012年9月23日閲覧。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、146頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ “那智勝浦町町歌の制定”. 那智勝浦町例規集. 2012年9月23日閲覧。
- ^ "リハビリで生きなおす". NHK. 2023年9月9日. 2023年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月1日閲覧。
関連項目
- 観光都市
- 熊野三山
参考文献
- 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113。
外部リンク
- 公式
- 和歌山県那智勝浦町
- 那智勝浦町役場 (@nachikatsuura) - X(旧Twitter)
- 観光
- 那智勝浦町観光協会
- ウィキトラベルには、那智勝浦町に関する旅行ガイドがあります。
- その他
- 那智勝浦町に関連する地理データ - オープンストリートマップ
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