松本市(まつもとし)は、長野県の中信地方に位置する市。中核市、国際会議観光都市に指定されている。
まつもとし 松本市 | |||||||
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国 | 日本 | ||||||
地方 | 中部地方(甲信越地方) | ||||||
都道府県 | 長野県 | ||||||
市町村コード | 20202-9 | ||||||
法人番号 | 2000020202029 | ||||||
面積 | 978.47km2 | ||||||
総人口 | 237,390人 [編集] (推計人口、2024年9月1日) | ||||||
人口密度 | 243人/km2 | ||||||
隣接自治体 | 塩尻市、安曇野市、大町市、岡谷市、上田市、諏訪郡下諏訪町、東筑摩郡山形村、朝日村、筑北村、小県郡長和町、青木村、木曽郡木曽町、木祖村 岐阜県高山市 | ||||||
市の木 | あかまつ | ||||||
市の花 | れんげつつじ | ||||||
市制施行 | 1907年5月1日 | ||||||
松本市役所 | |||||||
市長 | 臥雲義尚 | ||||||
所在地 | 〒390-8620 長野県松本市丸の内3-7 北緯36度14分17秒 東経137度58分19秒 / 北緯36.238度 東経137.97197度座標: 北緯36度14分17秒 東経137度58分19秒 / 北緯36.238度 東経137.97197度 松本市役所庁舎 | ||||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||||
■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村 | |||||||
特記事項 | 市庁舎位置の標高:592.21m | ||||||
ウィキプロジェクト |
概要
国宝松本城を中心とする旧城下町。城下町は松本城の外堀に沿って善光寺街道が通っており、千国街道や野麦街道が分岐する交通の要衝となっている。1871年(明治4年)の廃藩置県後、1876年(明治9年)まで長野県とは別に筑摩県が置かれ、その県庁所在地になっていた。長野県との合併後も拠点機能の一部は松本市に置かれ、日本銀行の支店や旧制高等学校が設置された。県庁所在地の長野市に次ぐ県内2位の人口をもつ中信地方の中心都市である。
キャッチフレーズは「文化香るアルプスの城下町」、「三ガク都(楽都、岳都、学都の三つのガク都。音楽、山岳、学問を標榜する)」などがある。市のマスコットはアルプちゃん。
日本で最も古い小学校のひとつ開智学校の開校、改正高等学校令に基づく全国9番目の官立旧制高等学校でもある松本高等学校の招致など、教育に熱心な面があった。国立大学法人が1県1学の県に於いて本部が県庁所在地以外に置かれているのは、信州大学の他は弘前大学(青森県弘前市)・広島大学(広島県東広島市)・琉球大学(沖縄県中頭郡西原町)のみである。
また小澤征爾ら一流の音楽家が一斉に集う夏のセイジ・オザワ 松本フェスティバルの開催、全国に(一部海外にも)広がるスズキ・メソードや花いっぱい運動の発祥、映画やテレビドラマなどのロケ支援を市が行うなど、文化を尊重する気風は今も健在である。食品ロス削減の取組み「残さず食べよう!30・10(さんまる いちまる)運動」の発祥の地で、「第1回食品ロス削減全国大会」が2017年10月開催された。
第二次世界大戦による戦災を免れたことから、旧開智学校(国宝)などの歴史的建造物が多く残る。松本市においては2008年4月から「市都市景観条例」が改正され、松本城周辺の建築物の高さ規制が厳しくなることからマンション建設を前倒しする動きが見られた。これに対し周辺住民の反対意識は強く、既に完成した縄手通りのマンション建設には建設反対運動が起こった。
近代的な駅中心部から市の外側に進むにつれ、昔ながらの田園、果樹園の風景に変わっていく。東側のを越えると、ワイナリーや温泉街などの観光地が広がり、美ヶ原高原へと続く。
地名の由来
現在の市名である松本の由来は諸説あるが、通説では武田氏の侵攻により落ち延びたかつての信濃守護職・小笠原長時の三男小笠原貞慶が1582年に旧領を回復した際に「待つ事久しくして本懐を遂ぐ」と述懐し改名したとされる(小笠原氏は長らく信濃府中奪還という本懐を抱いており、それが叶ったことから、待つ本懐を→松本懐→松本 と略され松本となった)。他に、小笠原宗家(府中)が分家(松尾)とのお家騒動に勝利したことを記念したとする説があるが、内訌は約50年前に片付いており、この説は時代的に合わない。「松本」という氏姓は松本市の「松本」地名よりも遥か昔から存在するが相関はなく、松本市に松本氏が多いということはない。市役所などによって「広報まつもと」のようにひらがなで表記されることもある。
また松本市周辺や松本地域は松本平、筑摩(つかま/ちくま)(筑摩野(つかまの/ちくまの)とも)などと呼ばれる。旧県名の筑摩県は、前身の松本町が筑摩郡(1879年以降は東筑摩郡)に属していたことに由来する。
古称
平安時代以降、信濃国の国府が置かれたと推測されている。中心市街地は古くは深瀬郷(深志郷)、捧庄(ささげのしょう)または庄内、信濃府中または信府などと呼ばれていた。捧庄、庄内の由来は国衙比定地とされる市東部にあった八条院領の荘園で、現在市内にある本庄、庄内という地名はこの名残であると考えられる。「信府」は国府が置かれたことに由来する「信濃府中」の略称である。 現在、最も知られているのが深志で、太古の松本盆地が湿地帯であったことを示すとされる「深瀬郷」が転訛したものであり、現在でも社名、校名などに使われている。女鳥羽川を挟んで北側が北深志地区、南側が南深志地区となる。
外部地域との関係
日本海側水系の地域であるが、大都市への志向は総じて太平洋側の名古屋や東京の両都市への傾斜が大きく、中京圏、首都圏との繋がりが見られる。鉄道でも、中央本線を通じて、両地域からの特急列車が乗り入れている。
一方で、しなの鉄道線(旧信越本線)沿線や、日本海側との繋がりはさほど強くない。特に、県庁所在地の長野は日本海側とのつながりが深く、風土も同じ県内にある松本よりも日本海側に近い部分が多いため、後述の通りで事あるたびに対立して来た。
地理
位置
松本市は、長野県の中央からやや西の所にあり、県庁所在地の長野市から南西へ75km、名古屋市から北東に190km、東京特別区から西北へ240kmに位置している。2005年の合併後の市域は、西の飛騨山脈(北アルプス、西山、3000m級)から、東の筑摩山地(美ヶ原、東山、2000m級)までと広大であり、長野県内では最も広い(全国の市では20位)。松本市街地(松本駅周辺など)は、2つの山脈(山地)の間にある松本盆地の中央部、複合扇状地上に位置する(標高約600m)。市域は5000万年前は海底にあった。
河川では、上高地方面から流れ出す梓川が市の西部を流れ、奈良井川が市を二分するように横断している。また、市街地には清流である女鳥羽川が横断している。女鳥羽川はもとは現在の大門沢川のルートを流れていたと考えられるが、江戸時代はじめに人工的に流路が変えられ今の姿になった。山では、合併に伴い日本百名山の山が多数松本市に編入され、岳都(学都、楽都とならび松本市のキーワードとなっている)の側面が強くなった。松本市には標高第3位の穂高岳や第5位の槍ヶ岳があるが、市街地からは手前の常念山脈に隠れて見えないため、市民には常念岳や美ヶ原のほうが親しまれている。中部山岳国立公園、八ヶ岳中信高原国定公園が市内にあり、前者には特別天然記念物のライチョウが生息する。また、景勝地の上高地も市内にある。
市内には多数の扇状地が形成されている。また、松本市はフォッサマグナの上にあり、松本盆地東縁に沿う糸魚川静岡構造線が旧市街地の西側を通っている。市内南部の牛伏寺断層も糸魚川静岡構造線を構成する断層の1つとされ、30年以内のマグニチュード6.5以上の地震発生確率が25.21%と全国で最も高い活断層として地震関連のテレビ番組などでもよく紹介されている。2011年6月30日午前8時16分ごろ、長野県中部を中心とする強い地震が発生し、同市で震度5強を、山形村で震度4を観測した。また、国宝松本城に小さなひびが入るなどの被害が出た。
森林面積は74,000haで、市域全体の約81%を占める。
地形
山岳
代表的な山には標高を掲載した。
- 主な山
- 穂高岳(3190m=全国3位)、槍ヶ岳 (3180m=全国5位)、乗鞍岳 (3026m)、大天井岳 (2922m)、常念岳 (2857m)、大滝山、焼岳、霞沢岳、美ヶ原、三才山
河川
- 主な川
- 梓川、犀川、女鳥羽川、奈良井川、田川、薄川、牛伏川、鎖川、大門沢川、湯川、宮入川、保福寺川
湖沼
- 主な湖
美鈴湖
- 主な池
- 大正池
- 主なダム湖
- 稲核ダム
- 奈川渡ダム
- 水殿ダム
- 水上ダム
高原
- 美ヶ原
- 乗鞍高原
自然公園
- 中部山岳国立公園、八ヶ岳中信高原国定公園
気候
松本市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ケッペンの気候区分では、平野部の温暖湿潤気候 (Cfa)と山岳部の亜寒帯湿潤気候 (Df)に分かれる。平野部では降水量が少なく日照時間が長い。上高地や乗鞍高原、美ヶ原などの山岳地帯は平野部に比較して若干降水量が多く、その分日照時間は短くなる。上高地などの安曇地区は松本盆地とは異なる日本海側気候で、冬季の降雪量が多いこともあり豪雪地帯に指定されている。
松本市中心部では、気温は年較差、日較差とも大きく、降水量は少ないという典型的な中央高地式気候の様相を呈することから、かつて存在した松本測候所は、同気候の代表として直達日射観測も行っていた。また多くの学校教材で、松本は中央高地式気候の都市例として取り上げられている。
- 天気予報区分
市全体が長野県中部(単に中部と呼ばれる)に入り、その下位区分においては旧松本市・四賀・梓川地区は松本地域に、安曇・奈川地区は乗鞍・上高地地域に属する。
- 松本市(中央高原型 (5d) )の月平均気温・降水量(1991年 - 2020年)
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- 標高 610m(松本特別地域気象観測所:松本市沢村)
- 北緯36度15分 東経137度58分
松本市沢村(松本特別地域気象観測所、標高610m)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 18.8 (65.8) | 21.1 (70) | 25.9 (78.6) | 30.9 (87.6) | 33.6 (92.5) | 37.1 (98.8) | 37.9 (100.2) | 38.5 (101.3) | 36.1 (97) | 31.8 (89.2) | 26.3 (79.3) | 21.5 (70.7) | 38.5 (101.3) |
平均最高気温 °C (°F) | 5.1 (41.2) | 6.6 (43.9) | 11.2 (52.2) | 17.9 (64.2) | 23.6 (74.5) | 26.4 (79.5) | 30.0 (86) | 31.4 (88.5) | 26.2 (79.2) | 19.8 (67.6) | 13.9 (57) | 8.0 (46.4) | 18.4 (65.1) |
日平均気温 °C (°F) | −0.3 (31.5) | 0.6 (33.1) | 4.6 (40.3) | 10.8 (51.4) | 16.5 (61.7) | 20.2 (68.4) | 24.2 (75.6) | 25.1 (77.2) | 20.4 (68.7) | 13.9 (57) | 7.8 (46) | 2.5 (36.5) | 12.2 (54) |
平均最低気温 °C (°F) | −4.9 (23.2) | −4.5 (23.9) | −1.0 (30.2) | 4.4 (39.9) | 10.4 (50.7) | 15.4 (59.7) | 19.8 (67.6) | 20.5 (68.9) | 16.2 (61.2) | 9.2 (48.6) | 2.6 (36.7) | −2.2 (28) | 7.2 (45) |
最低気温記録 °C (°F) | −24.8 (−12.6) | −20.4 (−4.7) | −17.9 (−0.2) | −10.1 (13.8) | −2.7 (27.1) | 2.3 (36.1) | 10.2 (50.4) | 8.0 (46.4) | 3.0 (37.4) | −3.6 (25.5) | −8.4 (16.9) | −19.2 (−2.6) | −24.8 (−12.6) |
降水量 mm (inch) | 39.8 (1.567) | 38.5 (1.516) | 78.0 (3.071) | 81.1 (3.193) | 94.5 (3.72) | 114.9 (4.524) | 131.3 (5.169) | 101.6 (4) | 148.0 (5.827) | 128.3 (5.051) | 56.3 (2.217) | 32.7 (1.287) | 1,045.1 (41.146) |
降雪量 cm (inch) | 33 (13) | 22 (8.7) | 12 (4.7) | 1 (0.4) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 8 (3.1) | 76 (29.9) |
平均降水日数 (≥0.5 mm) | 6.0 | 6.1 | 9.0 | 9.1 | 9.1 | 11.3 | 13.0 | 10.3 | 10.6 | 9.2 | 6.5 | 6.6 | 106.9 |
% 湿度 | 67 | 64 | 62 | 58 | 60 | 69 | 71 | 70 | 74 | 75 | 71 | 69 | 68 |
平均月間日照時間 | 172.5 | 171.2 | 190.9 | 204.8 | 215.6 | 166.3 | 174.8 | 202.9 | 151.0 | 160.9 | 163.0 | 160.9 | 2,134.7 |
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1898年-現在) |
松本(旧松本測候所)1961 - 1990年平均の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 4.6 (40.3) | 5.4 (41.7) | 9.6 (49.3) | 17.6 (63.7) | 22.7 (72.9) | 25.1 (77.2) | 28.8 (83.8) | 30.4 (86.7) | 24.9 (76.8) | 18.6 (65.5) | 13.2 (55.8) | 7.6 (45.7) | 17.4 (63.3) |
日平均気温 °C (°F) | −1.0 (30.2) | −0.5 (31.1) | 3.0 (37.4) | 10.4 (50.7) | 15.6 (60.1) | 19.3 (66.7) | 23.1 (73.6) | 24.1 (75.4) | 19.3 (66.7) | 12.3 (54.1) | 6.8 (44.2) | 1.8 (35.2) | 11.2 (52.2) |
平均最低気温 °C (°F) | −6.1 (21) | −5.7 (21.7) | −2.6 (27.3) | 4.0 (39.2) | 9.2 (48.6) | 14.4 (57.9) | 18.8 (65.8) | 19.5 (67.1) | 15.1 (59.2) | 7.4 (45.3) | 1.3 (34.3) | −3.4 (25.9) | 6.0 (42.8) |
出典:理科年表 |
- 松本今井(松本空港)の月平均気温・降水量(2003年 - 2020年平均)
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- 標高 658m(松本市大字空港東)
- 北緯36度10.0分 東経137度55.3分
松本今井(松本空港)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 15.5 (59.9) | 19.2 (66.6) | 24.5 (76.1) | 29.0 (84.2) | 32.2 (90) | 35.9 (96.6) | 35.2 (95.4) | 36.6 (97.9) | 35.2 (95.4) | 28.9 (84) | 26.0 (78.8) | 20.0 (68) | 36.6 (97.9) |
平均最高気温 °C (°F) | 4.0 (39.2) | 5.9 (42.6) | 10.5 (50.9) | 16.9 (62.4) | 22.6 (72.7) | 25.7 (78.3) | 28.7 (83.7) | 30.5 (86.9) | 25.6 (78.1) | 19.0 (66.2) | 13.1 (55.6) | 7.2 (45) | 17.5 (63.5) |
日平均気温 °C (°F) | −1.4 (29.5) | 0.0 (32) | 3.9 (39) | 9.8 (49.6) | 15.7 (60.3) | 19.6 (67.3) | 23.2 (73.8) | 24.3 (75.7) | 19.9 (67.8) | 13.4 (56.1) | 7.1 (44.8) | 1.7 (35.1) | 11.5 (52.7) |
平均最低気温 °C (°F) | −7.3 (18.9) | −6.1 (21) | −2.5 (27.5) | 2.7 (36.9) | 8.8 (47.8) | 14.2 (57.6) | 18.9 (66) | 19.6 (67.3) | 15.3 (59.5) | 8.2 (46.8) | 1.3 (34.3) | −4.0 (24.8) | 5.8 (42.4) |
最低気温記録 °C (°F) | −17.2 (1) | −17.9 (−0.2) | −11.9 (10.6) | −8.8 (16.2) | −2.4 (27.7) | 3.2 (37.8) | 11.9 (53.4) | 9.8 (49.6) | 4.5 (40.1) | −3.2 (26.2) | −9.2 (15.4) | −13.7 (7.3) | −17.9 (−0.2) |
降水量 mm (inch) | 34.6 (1.362) | 41.2 (1.622) | 79.8 (3.142) | 90.6 (3.567) | 103.0 (4.055) | 113.9 (4.484) | 147.4 (5.803) | 98.3 (3.87) | 143.2 (5.638) | 151.0 (5.945) | 59.7 (2.35) | 39.6 (1.559) | 1,102.2 (43.394) |
出典:気象庁 |
- 奈川の月平均気温・降水量(1991年 - 2020年平均)
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- 標高 1068m(松本市奈川)
- 北緯36度05.3分 東経137度41.0分
奈川(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 12.4 (54.3) | 16.5 (61.7) | 22.4 (72.3) | 27.5 (81.5) | 30.1 (86.2) | 32.7 (90.9) | 33.8 (92.8) | 34.4 (93.9) | 32.1 (89.8) | 27.5 (81.5) | 23.3 (73.9) | 17.3 (63.1) | 34.4 (93.9) |
平均最高気温 °C (°F) | 1.6 (34.9) | 2.9 (37.2) | 7.2 (45) | 14.2 (57.6) | 19.9 (67.8) | 22.8 (73) | 26.3 (79.3) | 27.5 (81.5) | 22.9 (73.2) | 17.1 (62.8) | 11.2 (52.2) | 4.7 (40.5) | 14.9 (58.8) |
日平均気温 °C (°F) | −3.5 (25.7) | −2.9 (26.8) | 1.0 (33.8) | 7.0 (44.6) | 12.5 (54.5) | 16.3 (61.3) | 20.1 (68.2) | 20.7 (69.3) | 16.5 (61.7) | 10.2 (50.4) | 4.6 (40.3) | −0.6 (30.9) | 8.5 (47.3) |
平均最低気温 °C (°F) | −8.9 (16) | −9.0 (15.8) | −4.9 (23.2) | 0.2 (32.4) | 5.4 (41.7) | 10.8 (51.4) | 15.3 (59.5) | 15.8 (60.4) | 11.8 (53.2) | 4.9 (40.8) | −0.9 (30.4) | −5.6 (21.9) | 2.9 (37.2) |
最低気温記録 °C (°F) | −20.4 (−4.7) | −20.9 (−5.6) | −17.4 (0.7) | −13.0 (8.6) | −4.5 (23.9) | 0.3 (32.5) | 6.6 (43.9) | 6.2 (43.2) | −1.3 (29.7) | −5.7 (21.7) | −11.6 (11.1) | −17.8 (0) | −20.9 (−5.6) |
降水量 mm (inch) | 81.4 (3.205) | 92.7 (3.65) | 149.9 (5.902) | 151.6 (5.969) | 180.2 (7.094) | 221.3 (8.713) | 272.0 (10.709) | 162.5 (6.398) | 242.6 (9.551) | 188.0 (7.402) | 119.7 (4.713) | 84.9 (3.343) | 1,946.8 (76.646) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 11.6 | 10.6 | 12.6 | 12.0 | 12.2 | 14.2 | 16.3 | 12.2 | 12.6 | 11.1 | 10.0 | 12.2 | 147.5 |
平均月間日照時間 | 108.7 | 127.1 | 157.4 | 174.9 | 195.6 | 148.4 | 152.0 | 176.8 | 140.6 | 147.9 | 125.7 | 105.1 | 1,759.5 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁 |
- 冬季
好天の日が多いものの寒さは厳しく、市街地でも放射冷却現象の影響で零下10度以下まで冷え込むことがあるなど、冬日は多い。ただし、日中の気温が5度程度まで上がる日が多いため、真冬日はそれほど多くない。冬型の気圧配置時は、風上に位置する飛騨山脈が雪雲を遮るため、豪雪地帯の安曇地区を除いて降雪はほとんど見られず、積雪したとしても数センチ程度である。ただし、日本の南岸を低気圧が通過する際には一定量の降雪ならびに積雪を見ることもあり、これを「上雪(かみゆき)」と称する。当地での積雪の大半はこの南岸低気圧に由来し、上雪の際には日本海の影響を受け比較的雪が多い長野県北部地方と、降雪量が逆転することがある。
- 夏季
輻射熱の影響を受けることもあり、日中は気温が高くなるものの夜間は下がるため、熱帯夜を観測することは極めて稀である。海洋の影響を受けにくいこともあって残暑も短く、秋の訪れは早い。寒候期同様に暖候期も好天の日が多く、結果として日照時間は日本国内の観測点でもトップクラスに位置するほどに長くなる。
- 風水害
松本盆地は山に囲まれており、日中でも風速7 - 8m/s程度の風が吹くことがある。このうち西側に位置する飛騨山脈から吹いてくる風をアルプス颪(おろし)と呼ぶ。いっぽうで台風に関しては、地形的な特性から風勢が抑えられることが多く、風による被害を受けることは多くない。ただし降水については被害を受けることもあり、中でも1959年の台風7号は大きな被害をもたらした。市中心部を流れる女鳥羽川、薄川は有史以来たびたび氾濫し、市中心部を幾度も浸水させている。
松本市で観測した極値は、最高気温が38.5℃ (1942年8月2日)、最低気温が-24.8℃ (1900年1月27日)、最大の1日の降水量が155.9mm (1911年8月4日)、最深積雪が78cm (1946年3月3日)。 猛暑日日数最多年は1994年の22日、熱帯夜日数最多年は2022年の3日。なお、松本市内で猛暑日なしの年は2016年が最後である。
地域
市の中心市街地活性化基本計画において松本駅を中心とした商業地約190haが中心市街地として捉えられている。
代表的なエリアは、松本パルコ、花時計公園を核に若者向けの店や飲食店の立ち並ぶ中央一丁目(伊勢町など)、大型店を中心に同じく若者向けのスポットの集まる深志一丁目(松本駅前)、縄手通りがあり銀行支店などのオフィスが集まる大手三丁目(大名町など)、再開発により近代的な商店街の立ち並ぶ中央二丁目(本町など)、松本城や市役所のある丸の内などが該当する。
- 町丁名および大字名
本庁管内(昭和の大合併以前の市域で、旧市とも呼称される) | |||||||
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14出張所管内(昭和の大合併によって編入された市域) | |||||||
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本郷支所管内 | |||||||
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四賀支所管内 | |||||||
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安曇支所管内 | |||||||
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奈川支所管内 | |||||||
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梓川支所管内 | |||||||
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波田支所管内 | |||||||
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住居表示などで公称からは廃止された旧町名や小字が、現在も便宜的に使用されているが、小字名の一部や不動産地番は今でも不動産登記や本籍などにおいては正式な住所である。
四賀・梓川・安曇・奈川・波田地区以外で大字がつかない町丁は全て住居表示地区。
人口
- 人口規模は長野市に次いで県内第二位。
- 平成の大合併により山間の村と合併したため、人口密度が大幅に低下した(合併前:県内2位→合併後:県内21位)。
- DID人口比は60.2%(2015年国勢調査)。
- 年齢構成
松本市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 松本市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 松本市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
松本市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
松本市の年齢5歳階級別人口
2020年国勢調査による人口統計
総計(単位:人)
年齢 | 人口 |
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0 - 4歳 | 9,026 |
5 - 9 | 10,143 |
10 - 14 | 10,938 |
15 - 19 | 12,092 |
20 - 24 | 11,087 |
25 - 29 | 11,158 |
30 - 34 | 11,796 |
35 - 39 | 13,493 |
40 - 44 | 16,191 |
45 - 49 | 18,973 |
50 - 54 | 16,745 |
55 - 59 | 14,477 |
60 - 64 | 13,116 |
65 - 69 | 13,840 |
70 - 74 | 16,010 |
75 - 79 | 12,893 |
80 - 84 | 10,282 |
85 - 89 | 7,866 |
90 - 94 | 4,268 |
95 - 99 | 1,282 |
100歳以上 | 206 |
年齢不詳 | 5,263 |
松本市の年齢5歳階級別人口
2020年国勢調査による人口統計
男女別(単位:人)
男 | 年齢 | 女 |
---|---|---|
4,529 | 0 - 4歳 | 4,497 |
5,308 | 5 - 9 | 4,835 |
5,670 | 10 - 14 | 5,268 |
6,557 | 15 - 19 | 5,535 |
5,854 | 20 - 24 | 5,233 |
5,884 | 25 - 29 | 5,274 |
6,000 | 30 - 34 | 5,796 |
6,850 | 35 - 39 | 6,643 |
8,086 | 40 - 44 | 8,105 |
9,775 | 45 - 49 | 9,198 |
8,519 | 50 - 54 | 8,226 |
7,259 | 55 - 59 | 7,218 |
6,463 | 60 - 64 | 6,653 |
6,713 | 65 - 69 | 7,127 |
7,576 | 70 - 74 | 8,434 |
5,752 | 75 - 79 | 7,141 |
4,315 | 80 - 84 | 5,967 |
2,908 | 85 - 89 | 4,958 |
1,233 | 90 - 94 | 3,035 |
285 | 95 - 99 | 997 |
24 | 100歳以上 | 182 |
2,711 | 年齢不詳 | 2,552 |
- 人口推移
松本市の人口推移
(単位:人)5年おきの人口は太字になっている(近代の人口のはじめである1898年についても同様)。
年 | 人口 |
---|---|
江戸時代 | 2万弱(町人:12,000、武家人:7,000超) |
1898年 | 30,743 |
1900年 | 37,593 |
1905年 | 34,121 |
1907年 | 31,866(市制施行) |
1910年 | 35,225 |
1915年 | 41,233 |
1920年 | 49,607 |
1925年 | 63,427(松本村を編入) |
1930年 | 72,165 |
1935年 | 73,353 |
1940年 | 72,793 |
1943年 | 74,010(中山村神田区を編入) |
1945年 | 76,532 |
1950年 | 86,005 |
1954年 | 141,734(島内村他12か村を編入) |
1955年 | 145,228 |
1960年 | 148,709(塩尻市内田、同市崖の湯を編入) |
1965年 | 154,131 |
1970年 | 162,931 |
1974年 | 183,761(本郷村を編入) |
1975年 | 185,577 |
1980年 | 190,056 |
1982年 | 194,204(塩尻市洗馬の一部を編入) |
1985年 | 194,204 |
1990年 | 199,453 |
1995年 |
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