サー・ハロルド・ジョージ・ニコルソン(英語: Sir Harold George Nicolson, KCVO, CMG, 1886年11月21日 - 1968年5月1日)は、イギリスの外交官、歴史家、政治家、作家、貴族。外交に関する著作のほか、ポール・ヴェルレーヌやバイロンなど作家や詩人の評伝も多数著した。
ハロルド・ニコルソン Harold Nicolson | |
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生年月日 | 1886年11月21日 |
出生地 | イラン帝国 テヘラン |
没年月日 | 1968年5月1日 (81歳没) |
死没地 | イギリス イングランド ケント シシングハースト・カースル・ガーデン |
出身校 | オックスフォード大学ベリオール校 |
前職 | 外交官 |
所属政党 | 労働党 |
称号 | ロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・コマンダー 聖マイケル・聖ジョージ勲章コンパニオン |
配偶者 | ヴィタ・サックヴィル=ウェスト |
子女 | ベネディクト(長男)、ナイジェル(次男) |
庶民院議員 | |
選挙区 | |
在任期間 | 1935年11月14日 - 1945年7月5日 |
生涯
テヘラン生まれ。オックスフォード大学ベリオール校卒業後、イギリス外務省に入省し、1929年まで勤務。その間、パリ講和会議にイギリス代表団の一員として参加。1935年から1945年までイギリス下院議員を務めた。
著書『外交』において、公開外交や外交の民主化によって世論の影響力が強まる状況にあって、外交の立法的側面(政策決定)と執行的側面(交渉)を区別し、後者については専門家に任せる必要を説いた。
1953年、ジョージ5世の公式伝記を著した功績で、ロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・コマンダーに叙され、ナイトとなった。その伝記は小泉信三により、平成の天皇となった明仁親王の帝王教育に用いられた。
親族
- 父:アーサー・カーノック、外務事務次官ほかを務め、ブルームズベリー・グループの文人とも交流を重ねる知識人だった。
- 妻:ヴィタ・サックヴィル=ウェスト、詩人・作家、そのグループの中心人物。
- 長男:、美術史家。
- 次男:、伝記作家で、母の伝記も著し、父の日記・書簡も編んだ。
- 兄:アースキン・ニコルソン、第3代カーノック男爵
- 孫:、作家(次男の子)で、第5代カーノック男爵
著書
単著
- Paul Verlaine, (Constable, 1921).
- Tennyson: Aspects of his Life Character and Poetry, (Constable, 1923).
- Byron: the Last Journey, April 1823-April 1824, (Constable, 1924).
- Swinburne, (Macmillan, 1926).
- The Development of English Biography, (Hogarth Press, 1927).
- Sweet Waters: A Novel, (Constable, 1928).
- Sir Arthur Nicolson, Bart.; First Lord Carnock: A Study in the Old Diplomacy, (Constable, 1929).
- Swinburne and Baudelaire, (Clarendon, 1930).
- Portrait of a Diplomatist: Being the Life of Sir Arthur Nicolson, First Lord Carnock, and a Study of the Origins of the Great War, (Houghton Mifflin, 1930).
- People and Things: Wireless Talks, (Constable, 1931).
- Peacemaking 1919, (Constable, 1933).
- Curzon: the Last Phase, 1919-1925, (Constable, 1934).
- Some People, (Oxford University Press, 1934).
- Dwight Morrow, (Arno Press, 1935).
- The Meaning of Prestige, (The University Press, 1937).
- Diplomacy, (Oxford University Press, 1939, 2nd ed., 1950, 3rd ed., 1963).
- 斎藤眞・深谷満雄訳『外交』(東京大学出版会, 1965年/UP選書, 1968年)
- Marginal Comment, January 6-August 4, 1939, (Constable, 1939).
- Why Britain is at War, (Penguin Books, 1939).
- The Desire to Please: A Story of Hamilton Rowan and the United Irishmen, (Constable, 1943).
- The Poetry of Byron, (Oxford University Press, 1943).
- Public Faces: A Novel, (Penguin Books, 1944).
- The Congress of Vienna: A Study in Allied Unity, 1812-1822, (Constable, 1946).
- King George the Fifth, his Life and Reign, (Constable, 1952).
- The Evolution of Diplomatic Method, (Constable, 1953).
- 広井大三訳『外交方式の変遷――オックスフォード大学チチェル記念講演』(時事通信社, 1967年)
- Good Behaviour: Being a Study of Certain Types of Civility, (Constable, 1955).
- The English Sense of Humour and Other Essays, (Constable, 1956).
- Journey to Java, (Constable, 1957).
- Sainte-Beuve, (Constable, 1957).
- The Age of Reason (1700-1789), (Constable, 1960).
- Monarchy, (Weidenfeld & Nicolson, 1962).
- Diaries and Letters, 3 vols., (Atheneum, 1966-1968).
共編著
- Another World than This: An Anthology, co-edited with V. Sackville-West, (Michael Joseph, 1945).
脚注
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