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『現実主義勇者の王国再建記』(げんじつしゅぎゆうしゃのおうこくさいけんき)は、どぜう丸による日本のライトノベル。略称は「現国」。小説の他にも、漫画化・アニメ化など様々なメディアミックス展開が行われている。
現実主義勇者の王国再建記 | |
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ジャンル | 異世界ファンタジー、なろう系 |
小説 | |
著者 | どぜう丸 |
イラスト | 冬ゆき |
出版社 | オーバーラップ |
掲載誌 | 小説家になろう pixiv |
レーベル | オーバーラップ文庫 |
連載期間 | 2014年9月25日 - |
刊行期間 | 2016年5月24日 - |
巻数 | 既刊19巻(2024年2月現在) |
漫画 | |
原作・原案など | どぜう丸(原作) 冬ゆき(キャラクター原案) |
作画 | 上田悟司 |
出版社 | オーバーラップ |
掲載サイト | コミックガルド (コミックガルド+) |
レーベル | ガルドコミックス |
発表期間 | 2017年7月10日 - |
巻数 | 既刊12巻(2024年7月現在) |
アニメ | |
原作 | どぜう丸 |
監督 | 渡部高志 |
シリーズ構成 | 雑破業、大野木寛 |
脚本 | 雑破業、大野木寛 |
キャラクターデザイン | 大塚舞 |
音楽 | 立山秋航 |
アニメーション制作 | J.C.STAFF |
製作 | 現国製作委員会 |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 第一部:2021年7月4日 - 9月26日 第二部:2022年1月9日 - 4月3日 |
話数 | 第一部:全13話 第二部:全13話 |
ラジオ:現実主義言者の王国再声記 HOW A REALIST PERSONALITY RADIO THE KINGDOM 〜現国ラジオ〜 | |
配信期間 | 第1部:2021年7月9日 - 10月8日 第2部:2022年1月7日 - 4月15日 |
配信サイト | YouTube |
配信日 | 毎週金曜12時 |
配信形式 | ストリーミング |
パーソナリティ | 小林裕介(ソーマ・カズヤ役) 佳原萌枝(トモエ・イヌイ役) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ |
ポータル | 文学・漫画・アニメ・ラジオ |
概要
異世界転移作品の一つ。現実世界にいた主人公が、異世界に勇者召喚されて、召喚した王国から王位を譲位され、そして国の再建を押し付けられるという展開から始まる物語である。政治思想家マキャベッリの君主論を愛読する現実主義な青年が、国王として富国強兵策を行っていく。
勇者となって魔物達と戦う物語ではなく、王国運営する物語ではある為、食料問題、衛生管理、反逆者や腐敗貴族問題、敵国の首都占領、奴隷問題、医療の発展、難民問題、科学などの国改造、他国との外交、怪獣や感染症の対策などの内政が描かれている。
web小説の場
作者のどぜう丸が「小説家になろう」で連載していたWEB小説が関連全作品のベースになっている。しかし、感想に対する返信で実在する歌詞の替え歌をつぶやいたのが著作権法違反と見なされたため削除。現在はpixiv小説に一部を除いた作品が掲載されている。
題名は時系列における状況の変化に合わせて改題されている。文庫版は巻数が短いのに題名を変えるのはどうかという理由でそのまま続刊されている。
歴史
2014年 - 2020年
- 2014年9月25日から小説家になろうで連載される。
- 2016年2月から、小説家になろうではなくpixiv小説で連載され、物語の節目ごとに改題しながら更新を継続している。
- 2016年5月より、書籍版オーバーラップ文庫から刊行中。イラストは冬ゆき。
- 2017年より、上田悟司による漫画版がオーバーラップのWebコミック配信サイト「コミックガルド」で連載開始となり、Webコミック配信アプリ「(コミックガルド+)」のリリース後はそちらで最新話を更新。
- 2020年4月17日時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は80万部を突破している。
2021年
- 7月2日時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は100万部を突破している。同日、コミックナタリーで小林裕介、水瀬いのりのインタビューが公開。
- 7月4日から9月26日まで、テレビアニメ第1部が放送される。
- 7月9日から10月8日、Webラジオ『現実主義言者の王国再声記 HOW A REALIST PERSONALITY RADIO THE KINGDOM 〜現国ラジオ〜』が、YouTubeにて毎週金曜12時に配信(出演者は小林裕介、佳原萌枝、その他ゲスト)。
- 7月9日、【第一回】TVアニメ「現実主義勇者の王国再建記」生配信特番〜宝珠放送『王様のブリンチ』〜がYouTubeにて配信。
- 7月24日、水瀬いのりと愛美のレーベルメイト対談が公開。
- 8月27日時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は150万部を突破している。
- 9月26日、【第二回】TVアニメ「現実主義勇者の王国再建記」生配信特番〜宝珠放送『王様のブリンチ』〜がYouTubeにて配信。
- 10月13日、第1部の全13話(1話 - 13話)を収録した「現実主義勇者の王国再建記」Blu-ray BOXが発売される。
- 12月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は200万部を突破している。
2022年
- 1月7日、コミックナタリーで小林裕介のインタビュー、水瀬いのり、石川由依、M・A・Oのコメントが公開。
- 1月7日 - 4月15日(毎週金曜日12時)まで、Webラジオ『現実主義言者の王国再声記 HOW A REALIST PERSONALITY RADIO THE KINGDOM 〜現国ラジオ〜』が、YouTubeにて配信(出演者は小林裕介、佳原萌枝、その他ゲスト)。
- 1月8日、【第三回】TVアニメ「現実主義勇者の王国再建記」配信特番〜宝珠放送『王様のブリンチ』〜がYouTubeにて配信。
- 1月9日 - 4月3日まで、テレビアニメ第2部が放送される。
- 2月1日 - 2月28日まで、スイーツパラダイス上野ABAB店(東京)で、TVアニメ「現実主義勇者の王国再建記」のコラボカフェを開催。
- 4月9日 - 4月15日まで、【第四回】TVアニメ「現実主義勇者の王国再建記」配信特番〜宝珠放送『王様のブリンチ』〜がYouTubeにて配信。
- 4月13日に第2部の全13話(14話 - 26話)を収録した「現実主義勇者の王国再建記」Blu-ray BOX IIが発売。
- 4月17日にYouTube LIVE、Twitter Liveで、オーバーラップ文庫9周年記念オンラインイベントが開催(小林裕介、上田麗奈、佳原萌枝が出演)。
ストーリー
本編構成
タイトル・web小説
前述の通り、小説家になろうで掲載されていたが、現在はpixiv小説に一部を除いて掲載されている。pixiv小説、なろう小説では題目が変わっており、文庫本では題目が統一されている。
2022年現在も更新中。詳細は作者のどぜう丸のサイトにて。
文庫名 | 収録巻 | pixiv小説・なろう小説 |
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現実主義勇者の王国再建記 | 文庫1巻 - 文庫4巻 | 現実主義勇者の王国再建記 |
文庫5巻 - 文庫10巻 | 現実主義勇者の王国改造記 | |
文庫11巻 - 文庫15巻 | 現実主義勇者の大国建造記 | |
文庫16巻 - | 現実主義勇者の帝国建立記 |
文庫本とweb小説の違い
- 文庫10巻番外編、14巻プロローグ、17巻おまけ話など、文庫本のみの話もある。
- どぜう丸氏は書籍化した内容を正史としている。
- 収録話の順番が違う場合もある。文庫12巻の「獅子は獲物を狙う」は、WEB小説だと『蒼海疾駆の章』の後に構成されているが、文庫版だと12巻幕間話1に収録されている。
- 漫画の巻末にはオリジナルの書き下ろし小説もある。
「現実主義勇者の王国再建記」編
- 文庫本:1巻 - 4巻、アニメ:第1部(第1話 - 第13話)・第2部(第14話 - 第26話)、漫画:1巻 -
- 作中年月:大陸暦1546年4月 - 12月32日
現実世界で天涯孤独となったソーマが超大陸ランディアにあるエルフリーデン王国に勇者召喚される。そこから王位を譲位され、王国再建する物語である。
支援金捻出、人材集め(唯才令)、都市整備、食糧問題の解決(料理番組、食糧調達、道路工事、新都市建設など)、土砂災害時の救助活動、内乱、それに乗じた隣国からの侵入、戦争勝利による都市占領、都市返還交渉や秘密同盟の外交、戦後処理、隣国の内乱とそれによる併合要請、奴隷問題、難民問題などが描かれる。
プロローグ
- 文庫本:1巻(第1話)、アニメ:第1部(第1話)、漫画:1巻(第1話)
- 作中年月:大陸暦1546年4月
現代日本に住む相馬一也は、自身の大学の合格発表を見届けるようにして亡くなった最後の肉親である祖父が遺した「家族を持ち、その家族をなにがあっても守り抜く」ことを約束し、新たな生活をはじめるはずだった。
そんな相馬の目の前に、RPGのオープニングに出てきそうな、お城の風景が現れた。
「おお、勇者よ! よくぞ我が呼びかけに応えてくれた」
そう言ったのはエルフリーデン国王アルベルト・エルフリーデン、周囲には王妃のエリシャ・エルフリーデン、宰相のマルクス、沢山の兵士たちや、文官らしき人も居る。
彼らはソーマに、この世界や国について説明した。
この超大陸ランディアには様々な国があり、人間以外にも獣人、エルフ、ドワーフ、半竜人(ドラゴニュート)などの種族が居る。
十年ほど前(大陸暦1536年頃)、大陸の北の果てに魔界と言われる空間が出現し、魔物が大量に湧きだし、大陸北方の国々を大混乱に陥らせた。各国は討伐軍を編成し魔界へ乗り込んだが、討伐軍は壊滅した。魔界には知能が低い魔物と、知能があり強力な戦闘力を誇る魔族が居るらしく、此の被害は魔族によるものだった。
そして、未確認ながらも魔界には魔族たちを統べる魔王の存在も囁かれている。この戦いの後、主力軍を失った各国に魔物を防ぐ余力はなく、現在の魔界勢力は大陸の三分の一を占めるまでに至った(魔王領)。戦線が拡大し、魔物の数が分散したことで戦線を維持できるようになったが、現在は膠着状態にある。
ソーマを召喚したエルフリーデン王国は、国力に乏しく、食糧難などの問題で衰退していた。しかし、大陸一番の領土を誇るグラン・ケイオス帝国は魔王領と国境を面していない国に対し、戦争支援要請をしている。勿論、王国に支援金など払えないこと。
支援金を払えない王国に対して帝国は、『勇者召喚の儀で召喚した勇者を引き渡すものでも良い』と言いだし、王国は勇者を召喚した。そして召喚されたのが相馬一也(ソーマ・カズヤ)だった。
帝国に引き渡されると不安に感じたソーマは富国強兵案を言いだし、王国に『勇者を引き渡させない選択』を取らせようと、アルベルトとマルクス、ソーマの三人で2日に渡って会談をした。
会談後、アルベルトの口から発せられた「我、エルフリーデン王国第十三代国王アルベルト・エルフリーデンはここに退位し、王位を召喚されし勇者ソーマ・カズヤに譲る! また我が娘リーシア・エルフリーデンとソーマ殿の婚約を、ここに、重ねて発表する!」
王国再建活動、1週間戦争
- 文庫本:1巻 - 3巻、アニメ:第1部(第2話 - 第13話)・第2部(第14話 - 第18話)、漫画:1巻 - 8巻(第2話 - 第41話)
- 作中年月:大陸暦1546年5月 - 11月
大陸暦1546年、国王となったソーマは、リーシアと共に国を立て直すために、まず有能な人員をかき集めるところから始める。人材集めで仲間になったのは、王国一の武を誇るダークエルフのアイーシャ・ウドガルド、怜悧な頭脳を持つハクヤ・クオンミン、大食いのポンチョ・イシヅカ・パナコッタ、歌姫のジュナ・ドーマ、動物と意思疎通できる少女トモエ・イヌイだった。彼らと共に、食糧難の解決、新都市建設、王国中の道路建設、神護の森で起きた災害救助などを行う(アニメ第1部:第2話 - 第8話)。
そんな中、三公のゲオルグ・カーマイン、カストール・バルガスがソーマに反逆を起こす。これを機に、アミドニア公国軍が侵攻してくるも、ソーマはこの三勢力を退ける。3つの場所で同時に戦いが行われていたので三正面戦争、あるいはその短さから1週間戦争と呼ばれる(アニメ第1部:第9話 - 第12話)。
この戦いでアミドニア公国首都ヴァンを占領していたが、グラン・ケイオス帝国の介入で返還する。しかし、これを機にグラン・ケイオス帝国とエルフリーデン王国の上層部同士で秘密同盟を結ぶ。これ以降、帝国女皇のマリア・ユーフォリア、帝国陸軍総帥のジャンヌ・ユーフォリアはソーマ達にとって盟友となる。1週間戦争の報奨で、アイーシャ、ジュナがソーマの婚約者となる。戦犯となったゲオルグは毒酒で自害し(実際はカゲトラとして生きている)、カストールはエクセル預かりとなり、同じくソーマに反逆したカルラ・バルガスは王族所有奴隷兼侍従となる(アニメ第1部第12話・第13話、第2部第14話 - 第18話)。
フリードニア王国建国
- 文庫本:4巻、アニメ:第2部(第19話 - 第26話)、漫画:8巻 - (第42話 - )
- 作中年月:大陸暦1546年11月 - 12月32日
戦後処理を終えたソーマやリーシア達は、超科学者ジーニャ・マクスウェルと会っていた。
一方アミドニア公国では、新たに公王となったユリウス・アミドニアが先代より続けた圧政、ルナリア正教皇国の介入、アミドニア公女ロロア・アミドニアによって、内乱が起きる。これによってユリウスは追放され、グラン・ケイオス帝国に亡命する。アミドニア公国全土からの要請で、エルフリーデン王国は公国を併合することになり、エルフリーデン及びアミドニア連合王国(通称フリードニア王国)が建国される。これを機にロロアがソーマの婚約者となる。
その後は奴隷商の公務員化、職業訓練所の設立、パルナム国立博物館への訪問、難民問題の解決、年末紅白歌合戦などを行う。最後にソーマはアルベルトから国王を譲った訳を聞く。事情を話したアルベルトとエリシャは王国山間部の旧領で隠居する。こうして新年を迎える。
「現実主義勇者の王国改造記」編
- 文庫本:5巻 - 10巻、アニメ:第2部(第25話)
- 作中年月:大陸暦1547年1月 - 大陸暦1548年4月
フリードニア王国となって初めて迎える新年の挨拶から始まる。
啓蒙活動(教育番組など)、軍備増強、花嫁育成講座(アニメだと大陸暦1546年12月に行われた)、宗教国家との外交、宗教との付き合い方、竜国への外遊、龍との契約、付き合いのない極寒国との外交、三国医療同盟結束、魔物大量発生による被害、他国への援軍派遣、以前敵対した者との共闘、将来強大な敵となる王との出会い、将来有望な者のスカウト、穿孔機の共同研究、結婚式・戴冠式などが描かれる。
啓蒙活動、外国3カ国との交流
- 文庫本:5巻 - 7巻
- 作中年月:大陸暦1547年1月 - 8月
大陸暦1547年、フリードニア王国となって初めて迎える最初の年、ソーマは啓蒙活動、軍備強化などを行う。同時期にルナリア正教皇国の聖女メアリ・ヴァレンティが派遣され、ルナリア正教を国教化して欲しいと依頼される。これに対し、ソーマ達は破戒司教ソージ・レスターを派遣してもらい、国内の全宗教を国教化、春告祭のイベントを開催する。
その後、ソーマはこの世界について知る為、他国に外遊することになる。まずは星竜連峰に行き、龍であるナデン・デラールと出会い、婚約者に迎える。その時、黒い立方体により、星竜連峰で嵐が来るが、ソーマ達によって収まる。
星竜連峰から帰国後、次はトルギス共和国に行き、そこで共和国元首の息子であるクー・タイセー達と出会う。そこで共和国と国交を結び、帝国も交えて三国医療同盟を結成する。また父ゴウランの意向でクーが幼馴染でもあるタル、レポリナを連れて、フリードニア王国に行くことになる。
東方諸国連合の魔浪、新たな出会い
- 文庫本:8巻 - 9巻
- 作中年月:大陸暦1547年9月 - 大陸暦1548年1月
魔王領から日ごとに魔物が大量発生し、魔物が押し寄せて各国が襲撃されていた。これが魔浪と呼ばれる現象だった。
魔王領に隣接しているグラン・ケイオス帝国、東方諸国連合、ノートゥン竜騎士王国では魔浪による被害を受けていた。帝国は西・北で従っている国々を守り、竜騎士王国は自国の竜騎士で凌いでいた。
グラン・ケイオス帝国の要請、フリードニア王国は東方諸国連合のラスタニア王国とチマ公国に援軍を出すことになった(東方諸国連合の魔浪)。
同時期に1週間戦争で敵対した元アミドニア公子ユリウス・アミドニアから、自らの首と引き替えでも構わないので、ラスタニア王国への援軍を要請されていた。
ラスタニア王国主都ラスタでは籠城状態で、ユリウスの指揮、フリードニア王国から来た難民ジルコマ、ラスタニア王国兵士長ローレン・フランの武勇で凌いでいたが、備蓄も無くなりつつあった。敗北寸前のところでソーマ達フリードニア王国軍が到着し、ソーマとロロアは、ユリウスと1年ぶりの再会を果たし、和解する。また、シィル・ムント王女率いるノートゥン竜騎士王国の援軍も加わり、ラスタニア王国での魔浪を治める。
ラスタニア王国を後にし、フリードニア王国軍はチマ公国に向かう。そこで東方諸国連合の1つ、草原遊牧国家マルムキタンの王であるフウガ・ハーン、その妹のユリガ・ハーン、チマ家の末子イチハ・チマ、チマ家の長姉ムツミ・チマと出会う。チマ公国では早々に魔物に勝利し、フウガの本音を聞いたソーマは改めて警戒すべき人物となった。報奨獲得場では、フウガはムツミと婚約し、ソーマはイチハを留学名目でスカウトする。その翌日、フウガは自身の野望にユリガを巻き込ませない為に、ユリガをソーマに預ける。そして、ソーマ達はフリードニア王国に帰国した。
戴冠式・合同結婚式
- 文庫本:10巻
- 作中年月:大陸暦1548年1月 - 4月
大陸暦1548年、フリードニア王国では戴冠式・結婚式が開催される。これでソーマは正式に国王に、リーシア、アイーシャ、ジュナ、ロロア、ナデンは王妃となる。
ラスタニア王国でもユリウスとティアの結婚式が行われていた。
草原遊牧国家マルムキタンでは、フウガ達が国内の敵対勢力を殲滅し、フウガとムツミの婚約の儀が行われていた。
場所 | 花婿 | 花嫁1 | 花嫁2 | 花嫁3 | 花嫁4 | 花嫁5 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1組目 | フリードニア王国 | ソーマ・カズヤ | リーシア・エルフリーデン | アイーシャ・ウドガルド | ジュナ・ドーマ | ロロア・アミドニア | ナデン・デラール |
2組目 | ポンチョ・イシヅカ・パナコッタ | セリィナ | コマイン | ||||
3組目 | ルドウィン・アークス | ジーニャ・マクスウェル | |||||
4組目 | ハルバート・マグナ | カエデ・フォキシア | ルビィ | ||||
5組目 | ラスタニア王国 | ユリウス・アミドニア | ティア・ラスタニア | ||||
6組目 | ジルコマ | ローレン・フラン | |||||
7組目 | 草原遊牧国家マルムキタン | フウガ・ハーン | ムツミ・チマ |
「現実主義勇者の大国建造記」編
- 文庫本:11巻 - 15巻
- 作中年月:大陸暦1548年4月 - 大陸暦1550年9月
定礎活動(東西リアル歌合戦、魔物学シンポジウムなど)、傭兵国家との交流、帝国との直接会談、九頭龍諸島連合との緊張状態、怪獣による被害、二国の緊張状態からの共闘、海洋同盟の結束、東方諸国連合統一戦争(反対・中立派の駆逐、裏切り、亡命など)、新たな王国建国、未知の病原体発生とそれによる主要国首脳会議などが描かれる。
定礎活動、直接会談
- 文庫本:11巻 - 12巻章末話
- 作中年月:大陸暦1548年4月 - 12月
トモエ、イチハ、ユリガは王立アカデミーに入学し、ダークエルフのヴェルザ、ロロアファンのルーシーと友達となる。その頃のフリードニア王国では、東西対抗歌合戦、魔物学シンポジウム、オバケ祭りなどが行われていた。
傭兵国家ゼムの国王からの招待を受けたが、傭兵を信用しないソーマは断るつもりだった。しかし、ゼムの使者が、1週間戦争で自害したゲオルグ・カーマインの娘であるミオ・カーマインであり、彼女の真意を知る為、ソーマらは傭兵国家ゼムに行く。武術大会で優勝したミオの真意は、父・ゲオルグがなぜ反乱を起こしたのかを再調査願いだった。ソーマはそのことを確約し、ミオは帰国することになった。武術大会終了後、マリア達帝国首脳陣との会談をし、九頭龍諸島連合に軍を派遣することを話す。その時の貸しとしてマリアは縁起でもない約束をソーマとする。ソーマの帰国後、一部脚色された上で公表され、ゲオルグの名誉は回復する。
親子島沖海戦(オオヤミズチ退治戦)、海洋同盟の発足
- 文庫本:12巻章末話 - 13巻
- 作中年月:大陸暦1548年12月 - 大陸暦1549年2月
フリードニア王国と、南の九頭龍諸島連合で小競り合いが発生し、戦争する噂が流れる。実は九頭龍諸島連合では、怪物オオヤミズチによる被害で、九頭龍王シャナ公認でフリードニア王国で密漁せざるを得ない状況になっていた。九頭龍王シャナの娘であるシャ・ボン、双子島の島主であるキ・シュンがフリードニア王国に訪問し、各島で独立心の強い九頭龍諸島連合が一致団結できない為、フリードニア王国に協力をお願いする。
フリードニア王国と九頭龍諸島連合の艦隊が向き合い、開戦寸前になった。しかし、裏でつながっていたソーマとシャナが諸島連合各島の一致団結を図ったことにより、フリードニア王国と九頭龍諸島連合で協力し、オオヤミズチを退治する(オオヤミズチ退治戦、または親子島沖海戦)。
この責任を取ってシャナは九頭龍王を退位し、シャボンは九頭龍女王に、キシュンは宰相になる。これを機に、フリードニア王国、九頭龍諸島連合、トルギス共和国の間で海洋同盟を結ぶ。
東方諸国連合統一戦争、ハーン大虎王国建国
- 文庫本:14巻
- 作中年月:大陸暦1549年5月 - 大陸暦1550年1月
フウガ率いるマルムキタン勢力(フウガ派)が魔王領(魔物の領域)を少しずつ解放していた。これにより、フウガを最高指導者とした東方諸国連合統一国家を求める声が大きくなっていく。それに反対する勢力、中立派がいたが、フウガ派は駆逐する。これに伴い、ユリウス達ラスタニア王国の一部関係者ら40名、イチハの次姉サミ・チマはフリードニア王国に亡命する。
ルナリア正教皇国でも、フウガに従うか反発するかで動乱が起こる。この動乱から逃れる為、メアリ・ヴァレンティ率いる神官、聖女候補の少女の80名は事前準備していたソーマやシィル達ノートゥン竜騎士王国によって、フリードニア王国に亡命する。
こうしてフウガ派は東方諸国連合を統一し、ハーン大虎王国を建国する。セバル平原でフウガ派と反フウガ派の衝突、東方諸国連合の統一を急ぐハシムの中立派国王の謀殺、ユリウス達亡命時の竜騎士王国とフウガ達精鋭部隊の衝突、これらを称して東方諸国連合統一戦争、あるいは東方諸国連合統一の戦いと呼ばれる。
ユリウスはソーマに仕えることになり、ソージは大司教となって正教皇国から切り離して王国ルナリア正教として動き、メアリもソージの補佐役となる。
姉・ムツミの依頼でフリードニア王国にサミを送り届けたニケ・チマは、クーにスカウトされる。そのニケを連れたクーは、タル、レポリナと共に、共和国に戻る。
精霊王の呪い、バルム・サミット
- 文庫本:15巻
- 作中年月:大陸暦1550年1月 - 9月
大陸暦1550年、ガーラン精霊王国から依頼を受けたハーン大虎王国はガーラン精霊王国の父なる島を奪還し、大虎王国の支配領域にしたが、精霊王の呪いと呼ばれる原因不明の病が流行る。
フウガの嘆願により、ハーン大虎王国とフリードニア王国が共同調査することになった。そんな中、ガーラン精霊王国のゲルラ・ガーラン本人の希望で彼の遺体を人体解剖したこと、父なる島での調査により、精霊王の呪いは魔虫症(潜血魔虫蝕症)と呼ばれる魔物からの感染症だと判明する。
その後ソーマは、超大陸ランディアの主要6カ国であるフリードニア王国、グラン・ケイオス帝国、ハーン大虎王国、トルギス共和国、九頭龍諸島連合、ノートゥン竜騎士王国でバルム・サミットと呼ばれる首脳会談を行い、魔虫症の対処するように動く。。
「現実主義勇者の帝国建立記」編
- 文庫本:16巻 - (WEB小説でも2022年現在も更新中)
- 作中年月:大陸暦1552年4月 -
精霊王の呪い発生時から2年後から始まる。揺らいでいる帝国(2大派閥、急な制度廃止、災害、属国二国の独立運動など)、それに端を発した2大勢力の衝突(大虎ケイオス戦争)、裏切り、海洋同盟の武力介入、停戦協議、敗戦した帝国の後処理、同君連合の誕生、2度目の合同結婚式、魔王領への侵攻、未知の魔族(シーディアン)との交流、世界の成り立ちなどが描かれる。
大虎ケイオス戦争、二大勢力拮抗時代への突入
- 文庫本:16巻 - 17巻第3章
- 作中年月:大陸暦1552年4月 - 12月
大陸暦1552年、精霊王の呪い発生から2年間は、人類宣言、海洋同盟、フウガ派の三勢力が足並みを揃えたことで平穏だった。
フリードニア王国は他国との交易や技術開発などを進めており、トルギス共和国はクーの結婚式が行われており、九頭龍諸島連合は中央集権化が進んで、九頭龍諸島王国となった。竜との契約上、どの勢力にも属さないノートゥン竜騎士王国では竜騎士を運び屋として運営する。
ハーン大虎王国は、傭兵国家ゼムを同盟に加えて、力を蓄えていた。内政官僚を得る為に、フリードニア王国かグラン・ケイオス帝国と戦争することを企んでいた。
グラン・ケイオス帝国では、上層部の間で現状維持派と強硬派に分かれ、奴隷制度廃止、災害、属国二国(フラクト連邦共和国、メルトニア王国)の独立運動などで揺らいでいた。ソーマはフウガの意向(実際はユリガやリーシア達王妃によってフリードニア王国と争わない為に煽られたこと)によって、ユリガと婚約することになる。フウガが帝国に宣戦布告し、ハーン大虎王国、ルナリア正教皇国、傭兵国家ゼムの3カ国が帝国東部・北部から侵攻する(大虎ケイオス戦争)。
帝国東部はジャモーナ城塞でジャンヌやギュンター達帝国軍が防いでいたが、帝国北部の強硬派の裏切りで、帝都ヴァロアがフウガ軍に包囲され、国家滅亡の危機に陥る。しかし、ソーマがマリアと交わした縁起でもない約束を果たす為、海洋同盟を帝国に加勢させたことで停戦する。
この結果、ハーン大虎王国は領土拡大、内政官僚と支配地域の領主となれる人材を確保する。グラン・ケイオス帝国は解体され、人類宣言は解散する。そしてユーフォリア王国となり、海洋同盟に加わる。これに伴い、マリアは退位しソーマと婚約する。ユーフォリア女王となったジャンヌは、ハクヤと婚約する。フリードニア王国とユーフォリア王国は別々の国でありながら、一つの国として動くことになった。人々はこの二つにして一つの国を、グラン・フリードニア帝国と称され、ソーマをフリードニア皇帝と呼ぶようになる。
トルギス共和国はこの戦争で傭兵国家ゼム南部都市2つを獲得し、名実共に共和国の都市として組み込む。
力をつけた海洋同盟に対抗する為、ハシムの献策でハーン大虎王国はハーン大虎帝国となり、フウガは大虎帝を名乗る。以降は海洋同盟とハーン大虎帝国の二大勢力が拮抗する時代となった。
魔王領解放戦争、魔族(シーディアン)との交流
- 文庫本:17巻第4章-おまけ話
- 作中年月:大陸暦1553年1月 - 11月
大陸暦1553年、フリードニア王国とユーフォリア王国で結婚式の開催、トモエとイチハの婚約発表が行われていた。
結婚式を挙げたカップル
場所 | 花婿 | 花嫁1 | 花嫁2 | |
---|---|---|---|---|
1組目 | フリードニア王国 | ソーマ・A・エルフリーデン | ユリガ・ハーン | マリア・ユーフォリア |
2組目 | ギャツビー・コルベール | ミオ・カーマイン | ||
3組目 | イヌガミ | トモコ・イヌイ | ||
4組目 | ユーフォリア王国 | ハクヤ・クオンミン | ジャンヌ・ユーフォリア |
フウガ派陣営は、傭兵国家ゼムをハーン大虎帝国ゼム地方として取り込む。ルナリア正教皇国は、フウガ支持派の分裂騒動によって大虎帝国に直接支配されることとなった。
その後、フウガの魔王領完全解放の協力要請により、ソーマ達海洋同盟は魔族に関する情報収集をする。
大陸暦1553年11月、魔王領解放戦争が勃発し、大虎帝国軍は陸地から魔王領の奥地へと向かって進軍を開始するも、巨大キノコ型兵器による被害を受ける。その途中、星竜連峰からの要請で援軍に来たノートゥン竜騎士王国軍と共に大虎帝国軍は兵器を撃破する。
一方海洋同盟もフリードニア王国と九頭龍諸島王国の連合艦隊で、海路から北の果てを目指し、ジャンガル兵器と遭遇する。言葉が通じないことの弊害、九頭龍諸島の艦が緊張状態に耐えられずに動いたことにより、被害を受ける。しかし、その場に現れた聖母竜ティアマトと黒い立方体により、戦闘中止となる。
ティアマトによってソーマらは魔族の都市ハーザルに転送され、黒い立方体の正体にして、魔族を率いる電脳の歌姫(ディーバロイド)MAO(マオ)、コボルトのガロガロ、ジルコマと同じ民族のポコ、バンピールのラビン・ゴア、リザードマンのククドラと対面する。
魔族とは、北の海にある様々な島に住んでいる海の民シーディアンであった。しかし、北で不具合を起こしていたダンジョンが魔物を吐き出し続け、一つの島まで追い詰められて、超大陸ランディアへと転移してきた。
世界の成り立ちを知り、ソーマの血筋により魔物が出てくる転移ゲートを閉じた。これで北半球から魔物が入ってくることを防ぐことができ、魔浪も起きなくなった。
トモエは昔会った老コボルトのガルルン・バートルと再会し、フリードニア王国陣営とシーディアン陣営で親睦を深める。
一方ソーマは、フウガ、MAOと共に、海洋同盟・大虎帝国・シーディアンとの間で停戦内容をまとめる。交渉終了後、北の世界に興味を持ったフウガは、南をまとめて北の世界に乗り出すと語る。それは大虎帝国と海洋同盟との対決することを示唆していた。フウガ派の侵攻に備える為、ソーマ達はシーディアン達と別れ、フリードニア王国に帰還する。
登場人物
本項について
凡例
作中で主に活動している地域・組織を元に分類(登場当初の組織にいた場合、リンクを表示して示す)
キャラクターの記入
- 名前:キャラクター名。物語途中で変更されたら、それも記入。
- 声:担当声優。
- 概要:要素の整理のため、以下のような順で記入。
- 役割・肩書・異名:物語における役割について冒頭に記載。
- プロフィール:年齢の変遷、生年月日、身長、出身地などを記載。
- 人物:そのキャラクターの人物像(性格、人間関係など)
- 来歴:そのキャラクターの前歴、本編中の動向を記入
- 由来:そのキャラクターのモデル、渾名の由来
登場人物の仕分け
作中では併合、侵略などで国の情勢も変わる。以下の表は、登場キャラクターの順番に準じた国の順番を表示。この表にある国名を押せば、その国のキャラクターを表示可能。
文庫1巻 - 13巻 | 文庫14巻 - 16巻 | 文庫17巻 | 陣営、契約 | ||
---|---|---|---|---|---|
文庫1巻 - 3巻 | 文庫4巻 - 13巻 | 文庫14巻 - 15巻 | 文庫16巻 | ||
- 大陸暦1546年 | 大陸暦1546年 - | 大陸暦1550年 - | 大陸暦1552年 | 大陸暦1553年 - | |
エルフリーデン王国 | フリードニア王国 | 海洋同盟 | |||
アミドニア公国 | |||||
グラン・ケイオス帝国 | ユーフォリア王国 | 人類宣言→海洋同盟 | |||
ルナリア正教皇国 | 中立→フウガ派 | ||||
星竜連峰 | 中立、騎乗契約 | ||||
トルギス共和国 | 海洋同盟 | ||||
東方諸国連合 | ハーン大虎王国 | ハーン大虎帝国 | フウガ派 | ||
傭兵国家ゼム | 中立→フウガ派 | ||||
ノートゥン竜騎士王国 | 中立、騎乗契約 | ||||
九頭龍諸島連合 | 九頭龍諸島王国 | 海洋同盟 | |||
ガーラン精霊王国 | 中立 | ||||
魔族(シーディアン) | 人類の敵→中立 |
以下の表は作中の主要国家、または陣営に準じた順番で表示。上の表と同じく、以下の表にある国名を押せば、その国のキャラクターを表示可能。
太字はランディア大陸の主要国家。グラン・ケイオス帝国はユーフォリア王国となってから、海洋同盟に加入。
文庫1巻 - 13巻 | 文庫14巻 - 16巻 | 文庫17巻 | 陣営、契約 | ||
---|---|---|---|---|---|
文庫1巻 - 3巻 | 文庫4巻 - 13巻 | 文庫14巻 - 15巻 | 文庫16巻 | ||
- 大陸暦1546年 | 大陸暦1546年 - | 大陸暦1550年 - | 大陸暦1552年 | 大陸暦1553年 - | |
エルフリーデン王国 | フリードニア王国 | 海洋同盟 | |||
アミドニア公国 | |||||
グラン・ケイオス帝国 | ユーフォリア王国 | 人類宣言→海洋同盟 | |||
トルギス共和国 | 海洋同盟 | ||||
九頭龍諸島連合 | 九頭龍諸島王国 | ||||
東方諸国連合 | ハーン大虎王国 | ハーン大虎帝国 | フウガ派 | ||
傭兵国家ゼム | 中立、人類宣言→フウガ派 | ||||
ルナリア正教皇国 | 中立→フウガ派 | ||||
ノートゥン竜騎士王国 | 中立、騎乗契約 | ||||
星竜連峰 | |||||
ガーラン精霊王国 | 中立 | ||||
魔族(シーディアン) | 人類の敵→中立 |
エルフリーデン王国/フリードニア王国エルフリーデン地方
主人公ソーマが召喚された国。大陸の南東に位置する中規模国家。人口約200万人。総兵数は約10万人(禁軍+陸海空軍)。王都パルナム。国土面積だけでいえば魔王領を除き人類国家第二位だが、資源に乏しく国土面積ほどの国力はない。人間族の王を頂点に様々な種族が共存している多種族国家。「人類宣言」非加盟国。モデルはイタリア。
種族差別を嫌った者達が誰にも隷属しないために手を取り合い、それを異世界から召喚された勇者でもある初代国王がまとめ上げることによって建国された有力国家であった。しかし、グラン・ケイオス帝国に触発された先々代王の無理な拡張政策により、エリシャ以外の王族が併呑された者たちの怨恨などで激化した継承権争いで全滅したという血塗られた歴史を持つ。
魔物による被害はないが、食糧難や財政難、経済不況、難民の流入、侵攻を企てるアミドニア公国やトルギス共和国の脅威、グラン・ケイオス帝国との関係悪化など、問題を数多く抱えている。財政難のため、グラン・ケイオス帝国からの戦争支援金供出要請に応えることができず、代替案として「秘儀により召喚された勇者の身柄・所有権の帝国への譲渡」を提示され、勇者召喚の儀を執り行った。
その結果ソーマが召喚され、彼の人材集めなどの政策で大きく解決し、大陸暦1546年11月のアミドニア公国併合によってフリードニア王国エルフリーデン地方となる。
暫定国王・婚約者
- ソーマ・カズヤ/相馬一也/ソーマ・A・エルフリーデン/ソーマ・E・フリードニア
- 声 - 小林裕介
- 勇者→エルフリーデン王国暫定国王→フリードニア王国暫定国王(大陸暦1546年 - 大陸暦1548年)→フリードニア王国第14代国王(大陸暦1548年4月 - )、海洋同盟の盟主(大陸暦1549年 - )、フリードニア皇帝(大陸暦1552年 - )。
- 本作の主人公。勇者王。人材狂い。フリードニア大王。フリードニア皇帝。
- 現代日本から異世界へと召喚された勇者。闇系統魔法を使用できる。将来の夢は地方公務員。現実主義的な性格だが、家族に対しては損得勘定を抜きにして考えることも。
- 両親は物心つく前に亡くなり、祖父母に育てられた。祖母亡き後、ソーマの大学合格を見届けるようにして、最後の肉親である祖父を亡くす。
- 天涯孤独となった中、異世界のエルフリーデン王国に勇者召喚される。帝国に売り飛ばされないようにする為、保身を図る。各種資料を読ませてもらった上で、支援金を支払えることが可能で、それにより稼いだ時間で富国強兵政策を行い、帝国と交渉できる国家にするという提案をした結果、アルベルトに王位を譲位され、リーシアと婚約される。
- 国家運営を軌道に乗せるところまでやって、あとは王国の者たちに任せるつもりだったが、神護の森での災害救助、1週間戦争を経て、真剣に国王としてやっていくことを決意する。
- 唯才令などで人材集めをして、国の基盤を固め、食糧難などの問題を解決する。1週間戦争やアミドニア公国内乱を経て、フリードニア王国を建国する。その過程でアイーシャ、ジュナ、ロロアとも婚約し、グラン・ケイオス帝国のマリア、ジャンヌと秘密同盟を結ぶ。
- 大陸暦1547年 - 大陸暦1548年は、啓蒙活動を行い、他にも将来グラン・ケイオス帝国が方向転換、または新たな強国が現れた時の為に軍備増強する。星竜連峰でナデンと契約・婚約し、帝国やトルギス共和国と医療・技術同盟締結も行い、共和国元首の息子クーとも親交を深める。
- 東方諸国連合の魔浪では、帝国の要請に従い、ラスタニア王国やチマ公国に援軍を派遣し、魔物を殲滅する。まずは、1週間戦争で敵対したユリウスからも援軍要請の来たラスタニア王国へ軍を率いる。そこでユリウスと再会・和解し、ラスタニア戦線での指揮を彼に任せる。この一件でユリウスや竜騎士王国王女シィルと友誼を結ぶ。ラスタニア王国戦後は、まだ魔浪が鎮圧されていないチマ公国に軍を動かす。そこでマルムキタン国王フウガ、その妹ユリガ、チマ家末子のイチハ達と出会う。魔浪戦終了後、フウガが将来大陸統一に乗り出すことを警戒する。その彼から預かったユリガ、魔物の体系化をしたイチハを連れて帰国する。帰国後に戴冠式・結婚式を挙げ、正式に国王即位し、ソーマ・A(アミドニア)・エルフリーデンと改名。
- 国王即位後は、東西リアル歌合戦、魔物学シンポジウム、オバケ祭りの開催、傭兵国家ゼムを訪問する。ハクヤとイチハが共著で制作した魔物事典をマリア、ユリウス、フウガにも送った。その後、九頭龍諸島連合の王シャナと組み、親子島沖海戦でオオヤミズチ退治を行う。オオヤミズチ退治戦を機に、クー、シャボンと協力して、フリードニア王国、トルギス共和国、九頭龍諸島連合との間で海洋同盟を結ぶ。地理上の関係で海軍戦力を持たないクー、オオヤミズチの件で借があるシャボンが立てた為、海洋同盟の盟主となる。
- 東方諸国連合統一戦争時は、黒猫部隊とユリウスから東方諸国連合の情報を集め、戦争に関与しないことを決める。ただし、ティア達ラスタニア王家関係者、メアリ達ルナリア正教皇国関係者、サミ・チマの亡命、ユリウスの仕官を受け入れる。
- 精霊王の呪い発生時は、大陸主要6カ国でバルム・サミットを開き、事態収拾させる。
- 大虎ケイオス戦争時は、フウガの意向でユリガと婚約することになり、海洋同盟に動かないよう釘を刺される。しかし、ゼムでマリアと交わした約束により、海洋同盟を武力介入させ、停戦する。マリアと婚約後は、ソーマ・E(ユーフォリア)・フリードニアと改名する。
- 翌年の大陸暦1553年は、生涯2度目の結婚式でユリガとマリアを嫁に迎える。その後の魔王領解放戦争では、マオ達魔族(シーディアン)と対面する。マオと共に異界ゲートを閉じて、シーディアン達との和解、大虎帝国軍を停戦させるよう尽力し、事態収拾後はフリードニア王国へと帰国し、フウガ達大虎帝国に備える。
- 名前
- 現実世界にいた頃の本名は相馬一也(そうま かずや)。異世界では欧米と一緒で名前が先に出ることを知らず、そのまま名乗ってしまい、フルネームはソーマ・カズヤとなる。
- その2年後(大陸暦1548年)、戴冠式・結婚式後はソーマ・A(アミドニア)・エルフリーデンと改名。
- 大陸暦1552年、マリアと婚約後はソーマ・E(ユーフォリア)・フリードニアと改名する。
- 年齢
- 勇者召喚時は現実世界年齢だと満18歳(数え年で19歳)。
- ただし、異世界は1週間8日なので、それで換算するとジュナより年下(それが判明したのは大陸暦1547年の花嫁育成講座時)。
- 18歳(大陸暦1546年時点)→19歳(大陸暦1547年時点)→25歳(大陸暦1553年時点)。
- 君主論
- マキャベッリの君主論や現代知識を参考に改革を行っているが、これらの知識を得ることは現代人なら決して難しくないこともあり、そこに関して過度に自慢したり誇ったりすることは基本的にない。
- 生きた騒霊たち(リビング・ポルターガイスツ)
- ソーマが勇者召喚されたときに得た固有能力。
- 異世界での魔法体系では闇属性に該当する。物体に意識をコピーして操る能力で、軽ければ軽いほど自由自在に操ることができ、更に俯瞰的に見ることが可能。意識をコピーする関係上、同時に別の行動をすることも本体が休憩している最中に独立して活動することも可能。有効距離は100mだが、媒介するものを人形にすることでそれを突破することが可能。その特性上書類仕事などに非常に有効であり、国王就任直後の各種財源確保はこの力で乗り切ったといってもいい。また人形による有効距離の拡大は汎用性が高く、木彫りの動物を使って普通では入れないところを探ったり、精密な人の腕を模した「コーボー・アーム」によって遠出しながらも書類仕事を行ったり、王都に連絡するなど、できることがどんどん増えている。特撮番組の変身シーンじみた真似までやったことも。
- 戦闘において
- 自分の住んでいたところのゆるキャラ「ムサシ坊や君」を模した着ぐるみや人形を使って戦うことができる。無駄に金を使って(王としての私的に使える範囲内であり、贅沢をしないソーマだからこそできる金だが)最高峰の素材を使って作られており、地味に高性能。本人が戦うよりはるかに強いのだが、周りにさらに上回る実力者もいるためあまり使わないものの、 大型の着ぐるみに入ってパワードスーツのように使ったり、中型の人形を複数運用して多角的に戦うこともできる。
- 国王として
- 国王としては人材狂い、勇者王と呼ばれる。彼が王として唯一誇っていることは人材運用。事実、後年で最も戯曲化された偉業は最初期の人材集め(唯才令)である。
- ポンチョ、ジンジャー、イチハなど面白い人材と出会う時は活き活きしている。
- フウガの人物評では山よりデカい亀と称されている。動きは鈍く派手さはないが、一度動き出せば山さえ砕き、地形さえも変えてしまう。尻尾には無数の蛇を飼っており、その蛇たちは亀の意思に関係なく、亀に危害を加えるような者に容赦なく襲いかかるとしている。
- 五色の名臣
- ソーマには有能な家臣がおり、後年の人々によって自分の思う組み合わせで括りを作って呼んだ名家臣の1つ。リーシア、ハクヤ、ハルバート、ユリウスの4名は確定とされているが、5人目はエクセル、セバスチャンなど諸説あり。
- 【金の氷城】リーシア・エルフリーデン:ソーマを献身的に支えた妃
- 【黒衣の宰相】ハクヤ・クオンミン:政略で支えた宰相
- 【赤鬼】ハルバート・マグナ:戦場で武功を揚げた武将
- 【白の軍師】ユリウス・ラスタニア:軍略で支えた軍師
- 【蒼の歌姫】エクセル・ウォルター
- 【銀鹿】セバスチャン・シルバディア
- 勇者召喚
- エルフリーデン王国に伝わる儀式で、過去に2度使用した。1度目は王国建国時(大陸暦1046年頃)に初代国王を、2度目はグラン・ケイオス帝国に突き付けられた『戦争支援要請』の支援金の代わりとして(大陸暦1546年)にソーマを召喚した。勇者とは「時代の変革を導く者」とされている。。
- 元は旧人類(地球の人類)が大量の物資や移住してくる人々を運搬する目的で建設されたもの。そのエネルギー源であるナノマシンの多くは、地中深くに眠っており、人一人を呼び出すのに数百年単位の充填期間が必要となる。パルナムの上に都市を築いて、人々の生活の中から少しずつエネルギーを蓄えるように改造し、不具合を起こした管理者(マオやティアマト)が現れたときに止める手段として、管理権限を持つ地球人を召喚できるように造り替えられていた。召喚された者がランディア大陸の人類とコンタクトがとれるよう、翻訳能力も追加されている。
- 勇者召喚の条件は以下の条件になっていた。
- 【大体20世紀から22世紀くらいの人物】
- 失踪しても影響の少ない【家族のいない天外孤独な若者】
- 結婚式
- 作中で2度結婚式を挙げたことがある。1度目はリーシア、アイーシャ、ジュナ、ロロア、ナデンの5人。2度目はユリガ、マリアの2人。
- 王国では愛人枠の側妃が正妃に気遣って出席を辞退するケースもあったが、ソーマやリーシアの意向で、結婚式は正妃・側妃に関わらず、皆で一緒に挙げることになっていた。
- ロロアの発案で、ソーマ達の結婚式時は家臣が王都中で結婚式を挙げることになっている(第1次・第2次合同結婚式)。
時期 | 花婿 | 花嫁1 | 花嫁2 | 花嫁3 | 花嫁4 | 花嫁5 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1度目 | 大陸暦1548年4月 | ソーマ・カズヤ | リーシア・エルフリーデン | アイーシャ・ウドガルド | ジュナ・ドーマ | ロロア・アミドニア | ナデン・デラール |
2度目 | 大陸暦1553年1月 | ソーマ・A・エルフリーデン | ユリガ・ハーン | マリア・ユーフォリア |
- リーシア・エルフリーデン
- 声 - 水瀬いのり
- エルフリーデン王国王女→エルフリーデン王国暫定国王の婚約者(大陸暦1546年)→フリードニア王国第一正妃候補(大陸暦1546年 - 大陸暦1548年)→フリードニア王国第一正妃(大陸暦1548年 - )。
- 17歳(大陸暦1546年時点)→18歳(大陸暦1547年時点)→24歳(大陸暦1553年時点)。
- 本作のメインヒロイン。金の氷城。プラチナブロンド髪で、赤を基調にした軍服を着た人間族の少女。水系統の氷魔法の使い手。武器はレイピア。アルベルトとエリシャの娘。
- 戦闘能力は当然ソーマより上であり、前線で戦闘を行うことも。士官学校を卒業後、陸軍に所属していた。陸軍大将ゲオルグに師事しており、彼を敬愛している。
- ソーマと最初に婚約した関係で立ち位置が第一正妃であり、ソーマの嫁達を束ねるリーダー的存在となる。ロロア、ナデン、マリアを嫁にするときはリーシアに最終判断を仰ぐ。ソーマの意思を無視して、ユリガも嫁申し出する際の相談相手となっていた。付き合いの長さもあってソーマの暴走しやすい所、弱点を見越して他の嫁達に指示を出す。反面、第一正妃でありエルフリーデン王家の血を継いでいることが重なっているため、権威的にナンバー2であることから、国外での活動ではソーマとともに行動できないことが多々ある(傭兵国家ゼム、九頭龍諸島連合など)。
- 軍人になりたくて士官学校入学するが、姫のすることじゃないとゲオルグに反対されていた。士官学生時代に言い寄る男達を冷たくあしらったことにより、金の氷城という二つ名がついた。士官学校卒業後は、ゲオルグの手元に置かれて、督戦、各地の慰問や兵士の激励などの仕事を任されていた。地方巡査の任務についていた中、ソーマの婚約者とされ、簒奪を疑い、急ぎパルナム城に戻る。アルベルトやソーマから事情を聞き、ソーマに王の資質を見出したことを機に、彼を支援することを決心した。
- ソーマの嫁としては、ソーマの強さを引き出す。反面ソーマより年下なので、自分の前では弱いところを見せまいと虚勢を張ると分かっているので、立ち振る舞いが大人びているジュナに励まして欲しいとお願いすることも。
- 1週間戦争も乗り越え、報奨の場ではアイーシャを娶るか迷っているソーマに対して背中を押す。同じソーマの嫁となったアイーシャ、ジュナとは戦友であり、敵国の公女だったロロアとは姉妹のような関係になっており、嫁間の仲は良好。普段泣きもしないが、旧貧民街の難民キャンプで、難民の子供を誘拐しようとした奴隷商一味と戦う時、戦えないソーマが前に出た時は涙声になって怒った。大陸暦1546年12月31日にソーマにプロポーズされる。
- 翌年(大陸暦1547年)、パルナム城に来たナデンとも親睦を深め、彼女の婚約を許可する。嵐が来た星竜連峰では竜たちの指揮を執る。星竜連峰での嵐解決後は体調崩し、フリードニア王国に残る。ヒルデに診てもらったところ、双子を妊娠しており、アルベルトの旧領に戻り、大陸暦1547年12月21日に双子のシアン、カズハを出産する。出産後に眠り、夢の中でソーマの祖父母と出会う。
- ソーマの国王即位時、正式にフリードニア王国第一正妃となる。
- その後は、ハクヤと共にユリガの扱いに困っていたソーマから相談を受ける。魔物学シンポジウムではソーマを補佐し、東西リアル歌合戦では、白馬に乗ってアイーシャを助太刀してレポリナを追いかける。
- 傭兵国家ゼムの大武術大会、九頭龍諸島連合での親子島沖海戦では、シアン達の面倒を見る為、フリードニア王国に残る。
- 精霊王の呪いでは、バルム・サミットに参加し、マリアと交流を深める。
- 大陸暦1552年では、ソーマ達と共にトルギス共和国で行われるクーの結婚式に参加し、その後のスキーを楽しんだ。その合間、ユリガの相談を受けて、ソーマの嫁達と共にユリガと婚約させる代わりに、大虎王国がフリードニア王国と争わないように危機感を煽らせていた。大虎ケイオス戦争後、敗戦国の女皇となり、重責を背負うマリアを甘やかして欲しいとソーマに頼む。帝都ヴァロアに到着し、2年振りにマリアと再会し、ソーマに嫁ぐことを許可した。
- 魔王領解放戦争では、ロロアやマリアと共にフリードニア王国に残る。
主要家臣
大陸暦1546年、ソーマの人材集め(唯才令)で集結し、その中で稀有な才を示した5人の家臣。唯才令での主役は3人いるとされ、ハクヤ、ポンチョは確定としたが、3人目はアイーシャ、ジュナ、トモエのどちらかで諸説は分かれている。
- アイーシャ・ウドガルド/アイーシャ・U・エルフリーデン
- 声 - 長谷川育美
- 「神護の森」の住民( - 大陸暦1546年)→国王の護衛役(大陸暦1546年)→東風侍、エルフリーデン王国暫定国王の婚約者(大陸暦1546年)→フリードニア王国第二正妃候補兼東風侍(大陸暦1546年 - 大陸暦1548年)→フリードニア王国第二正妃兼東風侍(大陸暦1548年 - )。
- 外見年齢19歳前後。実年齢は不明だが、ダークエルフの適齢期だと30年以上生きている。
- 2人目のヒロイン。東風侍。褐色肌に銀色のポニーテールが特徴的なダークエルフの女性。ソーマの唯才令で集まった1人。ダークエルフ族長ボーダンの娘。風魔法の使い手。エルフリーデン王国(後のフリードニア王国)最高クラスの戦闘能力を持つ大剣使い。「武」の才能をもち、故郷の「神護の森」における窮状を訴えるために武闘会に出場し優勝を果たす。
- ソーマの唯才令で重罰覚悟で直訴をし、そこから来たソーマの言葉に感銘を受けて忠誠を誓い、惚れ込む。ただし、当初の威厳が飛んでおり、ソーマからの認識としては「玩動物(ペット)っぽい」で、エクセル主催の花嫁育成講座で聞いた人たちはみな納得した。
- 故郷である神護の森での災害が起きた際、ソーマの補佐をする。
- 1週間戦争時のカストール戦ではソーマ、リーシアと連携して、勝利する。アミドニア公国軍との戦いではリーシアの護衛につく。
- ジャンヌが交渉時、ソーマに帝国に来て欲しいと暴言(暴言許可を得た上で)を聞いた際は、剣に手をかけていた。ソーマがペットに注意するような形でしており、アイーシャの扱いは雑になっていた。1週間戦争後の報奨時では、正式に国王直属の東風侍となる。これまでは押しかけ護衛(ソーマのポケットマネーで雇用した傭兵)だったが、騎士扱いとなり国から俸給が出る形となった。更に父・ボーダンの願い、リーシアの説得により、ソーマと婚約する。
- カストール、カルラの裁判、アミドニア公国併合時での表彰などで護衛をする。同じくソーマの婚約者となったロロアとも気が合っている。
- 大陸暦1547年の春告祭に参加時は、学生服を着て変装していた。
- 星竜連峰でソーマが連れて行かれた時は、狼狽・暴走し、その跡が後に農業用のため池に使用されることになった。また、ソーマを連れて行った星竜連峰の使者にも斬りかかっていたが、ソーマを連れてきたナデンには感謝しており、特にナデンがソーマと婚約することについては反対しなかった。
- トルギス共和国への外遊時は、ソーマの護衛を務める。途中、リーシアから妊娠報告の手紙が届いた際、帰国しようとしたソーマを止める。クーとは早食いで競い合い、結果は、早食いだとクーが勝つが、量ではアイーシャが勝った。新たなダンジョン出現時は、戦闘分析でソーマに助言し、共和国組と共闘する。 王国帰国後、結婚の挨拶でソーマやナデンと共に、神護の森にいるボーダンに会い行く。
- 東方諸国連合の魔浪では、ラスタニア王国戦からチマ公国戦まで、ソーマに同行する。
- ラスタニア王国戦では、魔物の生態を知る為、リザードマン1体を捕獲する。敵対していたユリウスとはティアと婚約する前まで、警戒していた。ルドウィン達フリードニア王国軍本隊到着時、ソーマ自ら先遣隊を連れて行ったことをルドウィンに咎められ、リーシアから共犯として説教決定したら、ロロア、ナデンと共にしばらくリーシアに会いに行くのをやめようと話していた。ジルコマとローレンを見て、ソーマに褒めてもらいたいと苛立つき、リザードマン達を薙ぎ倒していった。ラスタニア王国戦終了後の宴会では、ソーマに甘えていた。
- チマ公国戦では、フウガと出会い、彼の戦闘力は自分以上だと警戒する。途中、トモエやイチハに絡んだ男達をアイアンクローで威圧し、チマ公国戦の合間にフウガと手合わせしていた。チマ公国戦終了後の懇親会で、ソーマに言い寄る各国首脳陣を、ジュナ、ナデンと共に牽制する。
- ソーマの国王即位時、フリードニア王国第二正妃となり、アイーシャ・U(ウドガルド)・エルフリーデンと改名し、国王護衛役も兼務する。
- 新婚初夜でソーマと過ごす。アイーシャの部屋は、全体的には質素で壁に盾などの装備品が掛けられている。いつもの軽装鎧を掛けてあるマネキンの頭には、猫耳カチューシャが乗っかっていた。ソーマの趣味で作ったクマのぬいぐるみが枕元に置かれていた。東西リアル歌合戦では、クー、ハルバートのコンビと戦う。
- 傭兵国家ゼムの大武術大会では、ソーマに同行する。帝国との会談で、マリアと食関係で意気投合する。
- 親子島沖海戦では、九頭龍諸島連合に行くソーマに同行し、戦時中は甲板に出てオオヤミズチが投げるてくるものを斬る。戦後はオオヤミズチ処理の宴でソーマの料理を堪能する。
- 東方諸国連合統一戦争が起きた後、トルギス共和国へ帰国するレポリナ達を見送る。
- 翌年の大陸暦1550年では、ゲルラが謁見時に妃代表兼護衛役として参加する。精霊王の呪いでは、竜騎士王国に行くソーマに同行する。
- クーの結婚式でトルギス共和国に来た際、リーシアの娘・カズハの面倒を見ていた。大虎ケイオス戦争では、リーシアの護衛につく。
- フリードニア王国での合同結婚式前は、マリアやユリガとお茶会をする。魔王領解放戦争では、ソーマに同行する。
- 東風侍の由来は、三国志に出てくる曹操の親衛隊長・許楮のあだ名「虎痴」からとったもの。本家は「虎のように強いが阿呆」という意味なので、「東風」という字を当てた。
- ジュナ・ドーマ/ジュナ・ソーマ
- 声 - 上田麗奈
- エルフリーデン王国海軍海兵隊長カナリア→エルフリーデン王国暫定国王の婚約者(大陸暦1546年)→フリードニア王国第一側妃候補(大陸暦1546年 - 大陸暦1548年)→フリードニア王国第一側妃(大陸暦1548年 - )。
- 18歳 - 19歳(大陸暦1546年時点)→19 - 20歳(大陸暦1547年時点、ソーマより1つ年上の為)→26歳(大陸暦1553年時点)。
- 3人目のヒロイン。第一歌姫(プリマ・ローレライ)。ソーマの唯才令で集まった1人。
- 青髪の人間族の美少女で性格は大人びている。水系統魔法の使い手。歌声喫茶ローレライで働く。東方諸国連合との国境線に近い小さな港町の出身。
- 現代日本の曲でもすぐに覚えるなど歌唱力および踊りの才能をもっている。またその美貌も当代随一。
- 実は海軍大将エクセルの孫娘の一人。ローレライ、蛟龍族の血を引いている。エクセル配下の海軍にも所属しており、海軍内で唯一、奇襲戦・上陸戦を想定している特殊部隊“海兵隊”のリーダーカナリア。武勇だけでなく諜報にも秀でる。エクセルの息子(ジュナの父親)の1人がラグーンシティで商家を営み、ローレライを祖先に持つドーマ家に婿入りし、生まれたのがジュナであった。
- 急な王位交代劇を怪しんだエクセルによって、ソーマに王としての資質があるか見極めるための密偵として王都パルナムに派遣され、人材集めのイベントをきっかけにソーマに近づいた。ソーマの唯才令で歌を披露し、登用される。王様のブリンチでポンチョと共に司会、歌声喫茶ローレライを営業などを行い、その傍らプロジェクトローレライを進める。後に王国随一の歌声を持つ第一歌姫(プリマ・ローレライ)として国民から慕われる。歌声喫茶ローレライでの出来事があった後、ソーマに自身の正体を教え、エクセルとのパイプ役となる。
- 1週間戦争では、海兵隊を率いて、アミドニア公国軍を奇襲する。公都ヴァン占領時、プロジェクト・ローレライの一環で、娯楽番組に歌姫として参加する。その功績とエクセルの助言で、ソーマの婚約者となる。ただし、ジュナの場合は第一の歌姫として人気も高く、もし婚約を発表した場合、王都で暴動が起きる可能性があるので先送りとなる。歌姫が集まり、路線を継承できる人材が育ったら、迎えにあがることになった。
- 翌年(大陸暦1547年)、啓蒙活動の一環で始めた教育番組で、ボーイッシュな姿でジュナお姉さんとして参加する。これは、ソーマの私情も挟んでおり、国民の反発を少なくする為でもあった。その後、エクセルやカストールがいる海軍基地に行くソーマに同行する。
- エクセル主催の花嫁講座では、ソーマの評価は、容姿や歌声だけでなく心根も綺麗、美しいとのこと。仲間の中ではいつも一歩引いた場所から、全体を見ている理想の女性とのこと。ただし、大人過ぎて甘え下手な面もあると評している。またソーマが現実世界年齢でなく、作中の世界で計算すると年下であることが判明すると、珍しく取り乱していた。
- 東方諸国連合の魔浪時は、ラスタニア戦後に到着し、最終兵器を利用してエクセルを帰国させる。その後、チマ公国に行くソーマ達に同行する。
- ソーマの国王即位時、フリードニア王国第一側妃となり、ジュナ・ソーマと改名。
- 東西リアル歌合戦では、歌手として参加する。 ソーマ達が傭兵国家ゼムに行く際、九頭龍諸島連合の情報収集を行う。
- 九頭龍諸島連合に行く頃、妊娠していたがソーマのことが心配なのでそのことを隠し、オオヤミズチ退治戦でエクセルと共に指揮を執る。
- その翌年(大陸暦1550年)、エンジュ・ソーマを出産する。
- 大陸暦1551年から大陸暦1552年の間、息子・カイトを出産し、クー達の結婚式の際、ソーマ達家族で共和国に行く。ユリガがソーマに嫁ぐ為に協力し、フウガへの手紙の監修を行っていた。マリアがソーマと婚約・結婚後は、彼女と共にチャリティーコンサートを開催した。。
- トモエには大人らしい手腕や立ち振る舞いなどを教えていた。魔王領解放戦争では、ソーマに同行する。
- ハクヤ・クオンミン/ハクヤ・ユーフォリア
- 声 - 興津和幸
- エルフリーデン王国宰相→フリードニア王国宰相(大陸暦1546年 - 大陸暦1552年)→フリードニア王国王配・宰相兼ユーフォリア王国宰相(大陸暦1552年 - )。
- 24歳(大陸暦1546年時点)→31歳(大陸暦1553年時点)。
- 「法」の才能を持つ黒衣の青年。人間族。黒衣の宰相。ソーマの唯才令で集まった1人。国法を暗唱し、天文学から地質学まであらゆる学問を収めている傑物。
- 唯才令では、叔父からの他薦で参加したが、一見して分かりにくいポンチョの才能を見極め、歓迎するソーマの対応を見て心変わりし改めて、ソーマの覇業を支えると申し出る。マルクスに預けられ、宰相の座を渡され、黒衣の宰相と呼ばれる参謀として活躍しソーマを支える。
- 政治方面でも軍事方面でも優秀な才覚を保有し、またソーマが語る君主論などの偉人がつ立てた知識や言葉も、真摯に受け止め参考にできる柔軟性も保有。基本的に口うるさい立場でソーマの威厳維持など小言や交渉や会議において冷酷よりな意見をいうが、ソーマ自身がそういう立場の者がいることの必要性やあえてそう言う意見や認識を提示させていることを理解し、またハクヤもソーマにとって威厳が欠ける在り方が必要であることを感じているため、関係は良好。自身もトモエに請われて勉学を教えるなど、ソーマからは意外と甘い所もあるとみられている。
- 1週間戦争では、アミドニア公国軍を誘い出したり、ソーマの能力を利用して、国境線周辺の民を避難させるなど、その頭脳を発揮する。その傍ら、トモエの教育係となる。
- 1週間戦争後、ヴァン返還の交渉をしに来たジャンヌとは君主に振り回される身として意気投合し、親交を深める。
- 翌年、貴族からソーマに来るお見合い願いを跳ね除ける為、星竜連峰やトルギス共和国へ外遊させるようお願いする。
- 東方諸国連合の魔浪では、王国に残っていた。その途中でエクセルをラスタニア王国に派遣する。彼女がラスタニア戦終了後にも帰国しないことを見越して、ジュナを派遣する。
- ソーマ達の帰国後、チマ公国から来たイチハ・チマ、マルムキタンから来たユリガ・ハーンを教え子に加える。
- その後、魔物学シンポジウムを開き、イチハと共に魔物辞典を発行する。
- 傭兵国家ゼムでは、グラン・ケイオス帝国上層部と直接会談をする為、ソーマに同行する。会談後はジャンヌの苦悩を聞いてあげた。
- 精霊王の呪い発生時は、トモエ、イチハ、ユリガ、ヒルデ、ブラッド達と共にガーラン精霊王国に行く。そこでシュウキンやエルルとも合流し、事態収拾に取り組む。
- 大虎ケイオス戦争前、フリードニア王国のことを考えると帝国は見捨てた方がいいという結論に至るが、ジャンヌを見捨てることになるため、苦悩する。しかし、ソーマからマリアの意向を知り、海洋同盟を帝国に武力介入させ、その指揮を行う。停戦後、ジャンヌと婚約する。フリードニア王国宰相代理は弟子であるイチハを推薦する。
- 翌年の大陸暦1553年、ジャンヌと結婚する。魔王領解放戦争前の魔族調査では、サミ・チマをユーフォリア王国に招待する。
- トモエ・イヌイ
- 声 - 佳原萌枝
- エルフリーデン王国難民→エルフリーデン王国王女(大陸暦1546年 - 大陸暦1547年)→フリードニア王国王女兼王立アカデミー生徒(大陸暦1548年 - 大陸暦1552年)→フリードニア王国侍中候補(大陸暦1552年)→フリードニア王国侍中(大陸暦1553年 - )。
- 10歳(大陸暦1546年時点)→15歳 - 16歳(大陸暦1552年時点)→17歳(大陸暦1553年時点)。
- 妖狼族の少女。賢狼姫。ソーマの唯才令で集まった1人。動物の言葉を理解し会話する才能がある。その才で、魔族との会話も可能(闇系統魔法)。
- 元は北方に住んでいたが、事前に危機を知らせてくれた魔族のコボルト(ガルルン・バートル)によって、魔王領拡大の影響から逃れた。故郷を追われ、難民としてエルフリーデン王国に住んでいた。
- 唯才令では、厩舎で馬の健康状態から来歴まで全て言い当てた。謁見の間でソーマにコボルトのことを耳打ちで伝えた。この事を下手に知られると国際情勢が混乱すること確定で彼女を暗殺するものまで出かねないこともあり、国内でも機密事項にした上で、登用後は護衛を兼ねて王宮に住まわせるため前王夫妻の養子となり、リーシアの義妹となる。そして、家族ごと城内に退避させられている。
- 各種動物と直接交渉することで調教の手間を大幅に省き、原生生物相手でも繁殖条件を早急に把握することも可能。これによりゼルリンの繁殖による食料や医療面での貢献、ライノサウルストレインによる運搬面の大幅改善、ポンチョと共に猩々との交渉によるアミドニアの食糧難改善などに多大な貢献を果たしており、のちに賢狼姫と呼ばれることになる。
- 1週間戦争の翌年(大陸暦1547年)、ソーマ達と共に星竜連峰、トルギス共和国に行く。
- 東方諸国連合での魔浪では、ラスタニア王国、チマ公国に行く。そこで友となるイチハ、ユリガと出会う。
- ソーマの即位後は、イチハ、ユリガと共に王立アカデミーに入学し、ヴェルザ、スールーとも親交を深める。
- オオヤミズチ退治戦前は、ソーマやイチハ達と共に、九頭龍諸島へ行き、オオヤミズチの感情を読み取る。
- 精霊王の呪い発生時では、イチハ、ユリガ、ハクヤ、エルル達と共に、事態収拾に取り組む。
- 王立アカデミー卒業後は、背、髪も伸び、身体付きも段々と女性らしいものへと変化している。勉学の傍ら、ジュナから礼儀作法や美しく見える挙措などを習っていたこともあってか、佇まいだけで、見る人を圧倒する可憐さも備えていた。能力を利用して生き物の生育環境を整える仕事をし、マルクス引退後の後任として侍中を務める。
- フリードニア王国の合同結婚式前は、イチハと婚約する。母トモコが護衛役であるイヌガミと再婚することには賛成した。魔王領解放戦争では、恩人であるガルルン・バートルと再会し、交流を深める。帰国後は王立アカデミー時代の友人達と同窓会をし、イチハとのラブラブなところを見せつけ、ソーマと仲が発展しないユリガを焚きつける。
- ポンチョ・パナコッタ/ポンチョ・イシヅカ・パナコッタ
- 声 - 水中雅章
- エルフリーデン王国食料問題担当大臣→エルフリーデン王国農林大臣→フリードニア王国農林大臣(大陸暦1546年 - )。
- 27歳(大陸暦1546年時点)→34歳(大陸暦1553年時点)。
- ポッテ村出身の寸胴体型で気弱な人間族の男性。食神イシヅカ様。ソーマの唯才令で集まった1人。
- 「食」の才能をもち、食材の生息地や自生地に加え、現地人にだけ伝わる郷土料理の調理法にも詳しい。ソーマよりイシヅカの氏を授かり、食糧問題担当大臣に任命される。
- 後に農林大臣として王国の食を支え、王国民からも食の神様、食神イシヅカ様と称される。その名前は、アミドニアの食糧難も解決したことで、三国医療同盟結成まで交流が乏しいトルギス共和国にも轟いていた。
- 食い意地が張っており様々な食を楽しむために散財までしていることから周りから馬鹿にされており、当人も気弱なためその評価に反論はしなかった。しかしそれゆえに食糧難の即効性のある対応策(エルフリーデンではあまり知られていない食用可能な動植物)に対する知識は絶大で、ソーマやハクヤからも一目置かれている。
- 食糧難エルフリーデン王国(後のフリードニア王国)農林大臣を任命され、補給部隊に彼がいるという事実だけで士気が上がるほどになる。その才能から、ソーマからは召喚前の自分の世界の料理の再現を頼まれており、ソーマが製造方法を知らない調味料も、断片的な情報から再現することに成功するなど、専門分野において優れている。
- ラーメンの再現をしていた際、セリィナがポンチョが作るB級グルメの虜となり、それ以来補佐をお願いし、そのお礼にセリィナに新作を食すという凸凹コンビに近い立場となっている。1週間戦争後、帝国の山間部に住む民族から猩々を使ってリリー根団子を回収することを教わり、ヴァンで食糧難解決の為、トモエとセリィナと共に、リリー根団子の配給ができるようにする。
- ワイストの準備が整うまで、新都市ヴェネティノヴァの知事に任命される。縁談の話が大量に舞い込んできたときは、セリィナによって自惚れた女性達は跳ね除けられていた。セリィナによって、B級グルメの魅力に取り憑かれたコマインの仕官を許可され、後日お見合いの際、2人が控えることになった。
- 東方諸国連合の魔浪時は、ポンチョが兵糧輸送を担当することになり、セリィナ、コマイン、フリードニア王国軍本隊と共に、ラスタニア王国へ行く。
- 帰国した翌年(大陸暦1548年)、セリィナ、コマインと結婚し、その後マリン、マロンを儲ける。
- 親子島沖海戦後は、オオヤミズチの死体処理の指揮を執る。
- 大虎ケイオス戦争後は、竜騎士王国の運び屋でガーラン精霊王国へ行き、交易品を調査した。セリィナとコマインが子供二人目を欲しがったせいで体型が痩せている。
パルナム城の関係者
軍事関係者
- 王国の軍事構成
- 三公に率いられた陸海空軍、王家直属の禁軍、貴族の私軍がある。
- 空軍
- 飛竜騎兵。知性がなく、前足部分が翼となっている飛竜(ワイバーン)に騎乗して飛び、火薬樽を落とすなどして爆撃などを行う。戦力は1千騎兵(飛竜騎兵1騎は陸軍100人に相当するので、陸軍計算だと10万となる)。
- 海軍
- 戦艦を大型の海洋生物に牽かせている。海上では魔法が使用しにくくなるため、主要な攻撃手段は大砲である。上陸戦用に海兵隊もいる。戦力は1万。
- 陸軍
- 近接武器、騎馬、弓矢、魔法を駆使して戦う。攻城戦用の大砲もある。装備は軍服か甲冑のどちらかである。軍服は機動力に優れ、甲冑は軍服よりも防御力を強化できるため、使用する者の好みや兵科によって異なる。戦力は4万。
禁軍
国王直属の軍隊。有事の際、近衛騎士団長が指揮する。戦力は4万強。
- ルドウィン・アークス/ルドウィン・M・アークス
- 声 - 古川慎
- エルフリーデン王国近衛騎士団長→フリードニア王国国防軍副総大将。
- 27歳(大陸暦1546年時点)→34歳(大陸暦1553年時点)。
- ストレートの長い金髪、フリューテッドアーマーを装備した近衛騎士団長。ソーマの配下の中では、人材集め(唯才令)より前からいる古株の配下。
- 禁軍のトップは国王であるソーマだが、有事の際は近衛騎士団長である彼が、禁軍を指揮する。
- 必要なら勝ちが決まった状態でもあえて命を懸ける度胸もあり、またソーマを立てるために相対的に頭の固いふりも演ずることができるやり手。
- 1週間戦争では、禁軍総大将として采配を振るうが、必要とあらば総大将自ら突撃して、あとで副官のカエデに怒られている。1週間戦争後、フリードニア王国国防軍副総大将となり、将来はフリードニア国防軍総大将となる予定。
- 幼馴染でもあるジーニャに対しては惚れた弱みもあって弱く、研究費用の援助のために高給取りでありながら、食堂では一番安いメニューばかり食べたり、竜の骨を勝手に持ち出されたり、振り回されている。優秀な彼女を確保したかったソーマの推薦で婚約する。
- 翌年(大陸暦1547年)、ジーニャの相方メルーラの保護者でもあるソージとは気が合う。
- 東方諸国連合の魔浪では、ラスタニア王国やチマ公国に援軍派遣時、実質的な総大将として軍を率いる。また、ユリウスとは、1週間戦争時の実力で互いに認め合っていた。
- 帰国後、ジーニャと結婚し、ルドウィン・M(マクスウェル)・アークスと改名する。
- 東西リアル歌合戦では、守備軍大将を務める。
- 大虎ケイオス戦争では、取り乱すトリルに対しては海洋同盟の動きを守秘義務で答えずに励まし、リーシアやエクセル達と共に軍を率いる。
- 魔王領解放戦争では、国防軍の陸軍・空軍(島形空母の飛竜騎兵とハルバート旗下の竜挺兵以外)と共に国に残り、ジャンヌやクーと連携して防備に徹する。
- ハルバート・マグナ/ハル
- 声 - 八代拓
- エルフリーデン王国陸軍士官→エルフリーデン王国禁軍士官(大陸暦1546年)→フリードニア王国国防軍特殊降下部隊竜挺兵突撃隊長(大陸暦1547年 - )
- 19歳(大陸暦1546年時点)→26歳(大陸暦1553年時点)。
- 陸軍閥名門であるマグナ家の嫡男。赤鬼。愛称はハル。火系統魔法の使い手。武器は槍、トルギス共和国への外遊後は双蛇槍(2本の槍)を使用する。
- 士官学校時代から飛び抜けた戦闘力を有しており、リーシアからも一目置かれていた。大陸暦1553年には王国屈指の実力者であるカストールに勝利するほど強くなる。
- 功名心や陸軍に対する意識から三公側につこうとしたが、休日に出くわしたソーマに各種問題点を突かれ断念。その後、それに対する謝罪を名目に、グレイヴがソーマに伝えた1週間戦争にかかわる重要情報を知ったこともあり、幼馴染のカエデの副官として、禁軍所属の突撃隊長を務める。
- 正体を知らずに舐めた口をきいてきたことが逆によかったのか、ソーマからはタメ口で会話するようにと命じられ、気心の知れた仲となる。この関係で共和国元首の息子であるクーともタメ口で話す仲となる。
- 1週間戦争で、赤鬼ハルという異名ができ、突撃隊長として活躍。戦後の年末、紅白歌合戦の準備をする。
- フリードニア王国国防軍が組織された後、フリードニア王国国防軍竜挺兵(ドラトルーパー)隊長となる。
- 星竜連峰では、ソーマがいなくなったことで暴走したアイーシャを止める為に苦労する。その後、嵐の対処を行う。ただし、ルビィからの頼みとはいえ、竜騎士の契約を交わしていないルビィの背に乗るという、ハル自身も知らなかったとはいえ、星竜連邦の価値観からすると不貞になる行動をしてしまう。カエデの説得もあり、ハルバートと竜騎士の契約を交わすことになった。
- トルギス共和国に行くソーマの護衛として同行する。オズミ工房のタルに武器がないか相談して、双蛇槍を貰う。新たなダンジョンが見つかった際、クーと共闘する。ボーダンの依頼で、神護の森に行くソーマ、アイーシャ、ナデン、ルビィに同行する。その時に災害救助した少女ヴェルザと再会する。ヴェルザの好意にも気づかず、家臣の申し出も子供の戯言だと信じなかった(これについてはカエデとルビィから彼の鈍感に呆れていた。その後はハル本人の意思を無視して、上司・同僚・部下を嫁で固めて増殖を防ぐこととなった)。
- 東方諸国連合の魔浪時では、ラスタニア王国やチマ公国に行き、フウガと出会う。
- 翌年(大陸暦1548年)、独身最後の旅をして、家に戻る。その後、カエデ、ルビィと結婚する。
- カエデ妊娠時は、東西リアル歌合戦、オバケ祭りに参加する。
- オオヤミズチ退治戦では、ルビィと共にドラトルーパーを率いる。
- 大虎ケイオス戦争では、ソーマ達と共に帝都ヴァロアへ赴く。
- フリードニア王国の合同結婚式前は、王国最強クラスの武人であるカストールと手合わせし、勝利する。その後はソーマ達の結婚式に参加する。
- 魔王領解放戦争では、魔族の兵器相手に奮闘する。停戦後はソーマやルビィ達と同行し、シーディアンと親交を深める。ハーザルの酒場ではトモエとの再会に喜んだガルルンに振り回される。
- カエデ・フォキシア
- 声 - 高野麻里佳
- エルフリーデン王国禁軍の土系魔導士→エルフリーデン王国禁軍参謀→フリードニア王国国防軍参謀(大陸暦1546年 - )。
- 18歳(大陸暦1546年時点)→25歳(大陸暦1553年時点)。
- 赤い眼鏡をかけた妖狐族の少女。ハルバートの幼馴染。ショートボブの金髪の上に、三角形の耳が特徴的である。口調は敬語で「 - なのです」と話す。
- フォキシア家は九頭龍諸島の流れを汲む家系。結婚式では家に伝わる伝統衣装を着た。
- ハルとは相思相愛で手綱を握る立場でもあるが、考えなしに突っ走る彼をいつも心配し、ルビィの婚約騒動、ヴェルザがハルに惚れこんだりと、苦労している。それとは関係無くルビィとは仲が良い。
- 作戦立案能力に優れており、ルドウィンやユリウスと共に軍を率いる。
- 王都パルナムにある歌声喫茶ローレライの常連客で、そこでソーマと知り合う。後日、本質を見抜く慧眼をソーマに見出だされ、ルドウィンの参謀となる。
- 1週間戦争では、土系魔法を駆使して勝利に導く。戦後の年末、紅白歌合戦の準備をする。
- 翌年、秘密基地でハルバートと共に訓練をし、途中来たジュナと握手する。
- 星竜連峰では、ハルバート、カルラと共に暴走したアイーシャを止めようと苦労する。嵐鎮圧の為とはいえ、ハルバートがルビィに乗ったことは不貞行為となったが、マグナ家にとってもメリットが大きいので、ルビィを第2夫人とすることを許す。
- トルギス共和国でも護衛としてソーマ達に同行する。
- 東方諸国連合の魔浪時では、ソーマ達と共に援軍を率いる。ラスタニア王国戦では、ユリウスと共に作戦を決める。
- 帰国後、ヴェルザが家臣の申し出をしてきた際、これ以上嫁を増やすのだけは断固阻止するため、彼の意思を無視して、ヴェルザを部下として据えるべく手をまわし、上司・同僚・部下の三つの視点での警戒網の設立を目論んでいる。ハルバートと結婚し、第1夫人となる。
- その後は、東西リアル歌合戦前に妊娠し、産休中も九頭龍諸島連合に行くハルバートを気にかけていた。
- 後に息子ビルを出産し、ビルがもう少し大きくなってから復帰する予定だった。
- 魔王領解放戦争では、既に復帰しており、フリードニア王国に残ってユリウスと共にルドウィンを補佐する。
- ジーニャ・マクスウェル/ジーニャ・M・アークス
- 声 - 小原好美
- エルフリーデン王国禁軍の科学者兼土系魔導士→フリードニア王国科学者(大陸暦1546年 - )。
- 22歳(大陸暦1546年時点)→29歳(大陸暦1553年時点)。
- 超科学者(オーバーサイエンティスト)。代々アークス家がマクスウェル家のパトロンだった関係上、ルドウィンとは幼馴染み。
- 悪意は無いが、突飛な発明で周囲を巻き込んでしまうマッドサイエンティスト。典型的な天才肌のため、兵器開発部門の画一化された雰囲気に馴染めずダンジョンに籠もっていた。
- 魔力を蓄える事が出来る呪術鉱石の研究をしており、研究の重要性を認識したソーマに薦められてルドウィンと婚約する。王都近くに建設した専用の研究所へと移り、研究開発に勤しんでいる。
- 新たに仲間となったメルーラと様々なことを検証しており、トルギス共和国出身の職人タル、帝国の穿孔姫トリルも加えて、穿孔機の研究する。トリルからお姉様と慕われている。
- 大陸暦1548年、婚約者のルドウィンと結婚し、ジーニャ・M(マクスウェル)・アークスと改名する。魔物学シンポジウムでは、魔物ダンジョン起源説について話す。
- メカドラ強化計画では、研究女子仲間と共に、穿孔機をつける。
- 共和国に帰国するタルを、共和国国境線まで見送る。その後、メルーラ、メアリ、ソージ、ソーマと共に科学と宗教から分かる知識の摺り合わせを行う。
- 精霊王の呪い発生時では、魔素=ナノマシン説に至り、研究を進めていた。
- 大虎ケイオス戦争では、取り乱すトリルに振り回されるもルドウィンと共に励まし、王城へ行くルドウィンを見送る。戦後はトリルが帰国し、ルドウィンと夫婦の時間を楽しめることを喜ぶ。
三公
陸海空軍の大将として、エルフリーデン王国の軍権を握る3人の公爵。それぞれが自治領をもつ。人間族の国王が人間族優位の政策を採らないように監視するための制度。ソーマと敵対関係であったが、エクセルは彼に王の資質があると分かると最初から従い、王家への忠誠心が強いゲオルグは自ら反乱軍の中心となって不正貴族を潰そうとしていた。
- ゲオルグ・カーマイン/カゲトラ
- 声 - 楠大典
- エルフリーデン王国陸軍大将→フリードニア王国国王直下諜報部隊黒猫隊長(大陸暦1546年 - )。
- 50歳(大陸暦1546年時点)→57歳(大陸暦1553年時点)。
- ライオンの顔を持つ獣人族。パルナムの黒虎。ミオの父。ランデルを拠点としている。前王アルベルトとは幼い頃からの親友。
- 歴戦の名将であり、烈火のごとき采配で敵から恐れられている。種族差別のないエルフリーデンの国風を愛していることもあって忠誠心は非常に強い。王国内でも圧倒的な人望を集めており、長寿のカストール、エクセルからも一目置かれ、また、陸軍にいる部下、ハルバート、娘のミオ、王女であるリーシア達からも慕われていた。ゲオルグ自身も、リーシアのことを娘のようにかわいがっており、このことでミオが嫉妬した翌日、稽古時間を少し長引かせる。
- 大陸暦1546年、アルベルトがソーマに王位を譲渡してからは、ソーマが追放した不正貴族を匿うなど敵対姿勢を明確にする。
- 実は三公の中で唯一アルベルトから王位退位の経緯、ソーマが宰相となった場合の未来を聞いていた。その為、エクセル同様ソーマのことは王として認めており、彼に王国の未来を託していた。これにより、不正貴族の血族、隠し資金を危険視し、自分を旗頭に不正貴族達を一ヶ所に集め、一網打尽にさせる為に反逆した。また、隠し資産は、貴族たちに傭兵を集めさせることで散在させ、捕虜にした傭兵の身代金を払わせることで、王国の国庫に集めさせるという二段構えの作戦でもあった。事前に自身の妻と娘ミオと縁を切った上で、国外に逃す。グレイヴ達一部の部下を、表向きはゲオルグに対する不信感で離脱したことにして、ソーマのところに合流させる。
- 1週間戦争では、ソーマと空軍が到着次第、降伏し、不正貴族達を拘束する。不正貴族軍を除く全ての将兵達はゲオルグの命令に従っただけとし、陸軍の罪を不問とさせた。
- 戦争後、反逆罪で牢獄に投獄された。反逆の真意はあったものの、戦争の遺族感情、傭兵国家ゼムなどの外交問題から、公表するわけにいかず、処刑されることになっていた。しかし、これを嫌がったソーマに毒酒を勧められ、自害する。表向きは死亡したことになっているが、ソーマ直属の諜報部隊黒猫の隊長カゲトラとして生きている。
- 翌年(大陸暦1547年)、ルナリア正教皇国の諜報員と戦う。
- 東方諸国連合の魔浪では、情報収集を行い、チマ公国で部下の報告中に放たれた矢を斬った。
- 帰国後、ソーマの依頼でアルベルトの領地へ行く。ソーマ達の結婚式・戴冠式に参加する。
- 傭兵国家ゼムの武術大会では、ミオが優勝し、ゲオルグがなぜ反乱を起こしたのか、フリードニア王国へ再調査して欲しいと願い出る。その際、ソーマの命令でミオと戦い、勝利を譲る。また、カーマイン夫人とも再会する。公表前の死亡したゲオルグは、忠義に厚い武将だったが老いて増長した反逆者というレッテルを貼られていたが、ゲオルグ・カーマインの反乱に対する再調査を公表(ミオからの同意も得て一部脚色した上で)したことで、敵も味方も欺いてみせた報国の士となり、名声は回復した。
- フリードニア王国の合同結婚式では、ミオとコルベールの結婚式に参加し、カーマイン夫人とも親交を深める。イヌガミの結婚には祝いの品を送る。
- エクセル・ウォルター
- 声 - 堀江由衣
- エルフリーデン王国海軍大将→フリードニア王国国防軍総大将(大陸暦1546年 - )。
- 蒼の海姫。海賊を先祖に持つ蛟龍族。艦隊戦だけでなく政治にも通じている女傑。王国西部のラグーンシティを拠点としている水系魔導士。
- 見た目は青髪の20代中盤の美女だが、実年齢では500年以上生きているため、建国期から王国を見ており、初代国王を知っている。長い寿命の間に何度か大恋愛をしているので、子孫が多い。毎回1人は子供を産んでおり、歴代の夫とは全員死別で別れている。
- したたかなのだが、茶目っ気のある性格をしており、隙あらばソーマにモーションを掛けてソーマの婚約者達に発破をかけることも。反面、自分がつつかれることには抵抗があるのか、ジュナは最終兵器として彼女が夫(ジュナの祖父)に宛てた恋文を持ち出したこともある。
- 王位継承の争乱では、三公軍まで関われば内戦となる為、カストール、先代カーマイン公と共に、配下の軍を抑えていた。エリシャ以外の王族が全滅した際、エリシャに王位を継ぐようお願いする。しかし、エリシャからは断られ、アルベルトを王とする提案を受け入れる。
- アルベルトが突然ソーマに王位譲位したと聞き、ジュナに依頼してソーマが国王としての資質があるかどうか、探りを入れさせる。そのジュナから、王の資質があると報告を受け、ソーマを王と認める。最終勧告以前からソーマに臣従していたが、最終勧告前まではゲオルグの不穏な動向を監視し、カストールをギリギリまで説得する為、その事実を伏せ、カストール、ゲオルグと歩調を合わせていた。1週間戦争では、ワイストと共にアルトムラでアミドニア公国軍を足止めし、アミドニア公国への宣戦布告時に、ゲオルグの反乱は作為的であったことを悟る。
- 1週間戦争後の報奨贈呈時、ジュナが自らの功績でカストール、カルラの助命を願い出ようとしたが、それを止め、ソーマに好意を抱いていたジュナの背中を押す。エクセル自らは功を返上し、カストール、カルラの助命を願い出る。これにより、ソーマ自らがカストール達を裁くことになる。裁判の結果により、カストールはエクセルが預かることになった。同時にフリードニア王国国防軍総大将となる。
- カストールを海兵として鍛え上げて、島型空母の艦長として育て上げる。国防海軍の本拠地ラグーンシティにて新兵器の視察にきたソーマとジュナを迎える。その合間、ジュナ達ソーマの花嫁達に花嫁育成講座を開く。
- 東方諸国連合の魔浪では、ラスタニア王国に救援の助っ人として現れる。川の水を持ち上げて柱を作りアーチ状にするなど、卓越した魔法の才を披露する。チマ公国まで付いて行くつもりだったが、ジュナに最終兵器を出されて帰国する。
- 翌年(大陸暦1548年)、ソーマとジュナの結婚式・戴冠式に参加する。
- 魔法の実験のために開催された東西対抗歌合戦では、攻城側の総大将を務めるが、途中参戦して、ナデン、ルビィと戦う。
- 親子島沖海戦では、王国艦隊の指揮官として参戦する。
- 大虎ケイオス戦争では、リーシア、ルドウィン達と共に軍を率いる。その後は総大将としての仕事をルドウィンに、海軍の指揮はカストールに任せている。ハクヤの依頼でユーフォリア艦隊の指導官となる。
- 魔王領解放戦争では、艦隊を率いる総大将として指揮を執る。
- 花嫁育成講座
- エクセルが仕事の合間に、ソーマの妻となるリーシア達に花嫁育成講座を開く。講義受講者への報酬として、2つのノートを用意している。
- 白いノートは門外不出、極秘扱いのもので、ソーマから聞いたリーシア達への印象について書いている。
- 黒いノートは最重要極秘文章、読了後、要焼却処分のもので、リーシア達としたい【自主規制】や、そのシチュエーションが書かれている。後日、リーシア達からの正式な依頼を受けて、定期的に発行することになる。当初は毎号、読了後には焼却処分にしていたのだが、そのうちまた使えるかもしれないと厳重に保管するようになった。後年そのうちの数冊が入った箱を発見した歴史学者は、その内容を歴史学会に発表しようとしたのだが、直前になって発見した資料が偽書であったと発表を取りやめた。その歴史学者が怪しげな男達と接触していたという報告もあるが、真相は闇の中である。ソーマはテキュールの入ったジュースを飲まされて(アニメでは幻惑の魔導士による自白の魔法で)、ノートに記載してあることを語ったが覚えていない。
- 第1回花嫁育成講座(開催時期は大陸暦1547年3月、アニメだと大陸暦1546年12月)では、エルフリーデン王国王位継承の争乱、夜のオツトメ、夫婦円満の秘訣などを授業する。
- 第2回花嫁育成講座(開催時期:大陸暦1548年2月)では、新たに花嫁となるナデンを招待し、キスについて講義する。
カストール・バルガス/カストール
- 声 - 福山潤
- エルフリーデン王国空軍大将( - 大陸暦1546年)→フリードニア王国国防海軍島型空母ヒリュウ艦長(大陸暦1547年 - )。
- 160歳(大陸暦1546年)→167歳(大陸暦1553年)。
- 赤い半竜人(ドラゴニュート)。妻はエクセルの娘アクセラ。豪放磊落な熱血漢。飛竜(ワイバーン)騎兵で構成される空軍を統べる空の王者。飛竜騎兵隊の運用にかけては王国で右に出る者がいないほどで、過去100年ほどのエルフリーデン王国に関わる大戦では常に飛竜騎兵隊の先頭に立ち、突撃隊長として外敵を薙ぎ払ってきた。武勇はアイーシャと互角に渡り合えるほどであり、王国でも屈指の実力者である。ただし、領地経営は苦手で、妻アクセラや家宰トルマンに任せている。
- 50年前(大陸暦1496年、110歳時)、エクセルに恋していたが玉砕された。それが忘れられなかったのか、年齢の近いアクセラと結婚した。
- 三公の中では、ソーマに対する疑心暗鬼が最も強く、王位を簒奪し、リーシアに婚姻を迫り、国を乗っ取ったと誤解していた。最終勧告では、アルベルトがなぜ自分達に相談もなく、王位を譲渡したのか困惑していたが、戦友であるゲオルグが野心に憑りつかれたと信じられず、友誼に殉ずるつもりでゲオルグにつく。ただし、自分1人だけで決めたので、紅竜城邑の手勢100騎のみとし、他の空軍には中立を守らせ、連座制を恐れ、アクセラ、カルルとの縁を切る。1週間戦争で、紅竜城邑でソーマ、アイーシャと戦うも、リーシアの不意打ちで敗れる。
- 戦争後、エクセルが自らの功績と引き替えに裁判が開かれ、100年間エルフリーデン王国の防衛に携わっていた功により、命は助けられ、エクセル預かりとなる。
- その後はエクセルから海兵として育て上げられ、ソーマから島型空母ヒリュウ艦長を任される。同時に、国王としての素質があるソーマを主君として認める。エクセルの教えを受けたことで、自分が戦うことしか考えていなかった以前に比べ、戦後処理など様々なことに考えを巡らせるほど、思慮深くなっている。
- 東方諸国連合の魔浪が起きていた頃、密漁していた九頭龍諸島の船舶を拿捕する。その功績からソーマにより、アクセラからカストールに会いに行くことが許可されている。ハルバートの相談に乗っていた時、訪問してきたアクセラと再会する。
- カーマイン家の名誉回復運動と同時に、バルガス家の名誉も回復されたので、家族との面会も許可される。ただし、余計な詮索を受けることを嫌って、バルガス家に復帰しないことを決めている。
- オオヤミズチによる影響で、九頭龍諸島連合との戦争の噂が流れていた頃、ソーマと接触を図ろうとするシャボン、キシュンを保護する。その後、オオヤミズチ退治戦では、空母ヒリュウ艦長として加わる。
- 大虎ケイオス戦争後はエクセルから海軍の指揮を任されている。フリードニア王国の合同結婚式が行われる前は、ハルバートと手合わせし敗北する。その後はソーマ達の結婚式に参加する。魔王領解放戦争では、ヒリュウ艦長として参戦する。
三公軍
- グレイヴ・マグナ
- カルラ・バルガス/カルラ
- トルマン
- ベオウルフ・ガードナー
前国王・前王妃
- アルベルト・エルフリーデン
- 声 - 麦人
- エルフリーデン王国山間部の貴族→第13代エルフリーデン国王(大陸暦1529年頃 - 大陸暦1546年)→フリードニア王国山間部の貴族(大陸暦1547年 - )。
- ソーマに王位を禅譲した前エルフリーデン王。リーシアの父。エリシャの夫。ゲオルグとは幼い頃からの友人。
- 40歳 - 50歳の中年男性で、コートほどの厚みある赤いマントを羽織り、頭には王冠を載せている。
- よく言えば野心なく温厚、悪く言えば覇気なく臆病な人物。人に愛されることで国家を運営するタイプで、善良な人物は支えてあげたいと思い、奸臣の類はちょろいあいてだと思うため、積極的に排除されにくい。穏やかな人柄で国民から敬愛されており、ソーマ曰く平時においては名君と称される可能性があった。
- 元は王国山間部に住む貴族である。王家の血筋は王妃にあるため、王位継承権は妻にある。ただし、王位継承の争乱で傷ついた王国を癒す時間を稼ぐ為、エリシャから王位を委任される。
- 不況、不作、魔王領出現による難民流入、アミドニア公国の圧力、グラン・ケイオス帝国から、国家予算並みの戦争支援金要請、または勇者召喚して帝国に送る事を要請されるなど、エルフリーデン王国の衰退に苦労していた。グラン・ケイオス帝国からの要請を拒みきれず、王家に伝わる勇者召喚の儀を行いソーマを召喚した。召喚したソーマから、富国強兵策を提案され、2日間ソーマやマルクスと対話する。その翌日、退位し、ソーマに王位を譲り、リーシアと婚約させる。
- 別の未来では、ソーマに国王の座を丸投げすることは躊躇して宰相に抜擢した。十分要職でありソーマはその世界線でも改革を行っていたが、気弱なアルベルトに認可を必要としていたため、国王の座を丸投げされたときほどは進まなかった。結果としてゲオルグからも信頼され、陸軍所属だったリーシアとも恋仲になったソーマだが、不正貴族たちの抵抗や突き上げが大きくなり、国が二分化されることを憂慮し、リーシアの説得も無視して、ソーマを罷免してしまう。これが原因で王国民からの信用を失う。また、アミドニア公国との戦争が勃発したのを機に、不正貴族たちにより、ソーマ、リーシア、ゲオルグが、死体こそ発見できなかったが、ほぼ確実に討ち死にされた状況となった。挙句パルナム城が炎上する事態になってしまう。
- 最終的にエリシャの能力で、この情報を受け取ったアルベルトは、勇者召喚直後のソーマを国王にすることを決定また、ゲオルグには包み隠さず、その事実を告白し、ゲオルグは不正貴族潰しを行う。ソーマに王位を譲った訳を話した後、山間部の旧領で隠居することになった。
- リーシア妊娠時は、彼女を療養する為、旧領に招待する。リーシアが出産時は、ソーマ以上に狼狽していた為、エリシャの睡眠薬によって寝ていた。
- ソーマやリーシア達の結婚式と戴冠式に参加し、戴冠の儀を行う。
- その後は時々パルナム城に来てはシアン達の世話をする。
- エリシャ・エルフリーデン
- 声 - 井上喜久子
- エルフリーデン王国王女→エルフリーデン王国王妃(大陸暦1529年頃 - 大陸暦1546年)→フリードニア王国山間部の貴族(大陸暦1547年 - )。
- プラチナブロンドの髪の女性。闇属性の魔法使いで、その内容はリーシアにも知らせていなかった。
- 温和な性格でいつもニコニコしている。10代後半でリーシアを産んだため、大陸暦年1548年時点で40歳手前である。ソーマが王位を継ぐことには肯定的で、婚約者にされて戸惑うリーシアにソーマと対話するよう促す。
- 闇系統魔法の使い手で、能力は過去の対象に自分の記憶を送ること。
- 先々代エルフリーデン国王と第三正妃の娘として生まれた。
- 先々代エルフリーデン国王死亡後の王位継承の争いでは、能力を活かして、暗殺が頻発した王位継承争いを生き抜き、アルベルトを婿に選んだ。リーシアを身籠った頃、王位継承の争いで自分以外の王族が全滅する。アルベルトの山間部領に来たエクセルから王位継承を依頼されるが、次代までのつなぎにする方が国の命脈を繋ぐことができると判断し、アルベルトに委任する。
- ソーマが勇者召喚された後、ソーマに王位を譲らなかった世界での記憶をアルベルトに送ることで、ソーマの政策が円滑に進むようにした。
- アルベルトがソーマに真実を語った後、アルベルトと共に、山間部の旧領に隠居する。
- リーシア妊娠時は、彼女を療養する為、旧領に招待する。リーシアが出産時は、ソーマを落ち着かせ、彼以上に狼狽していたアルベルトには睡眠薬を盛って、部屋に閉じ込めた。
- ソーマやリーシア達の結婚式と戴冠式に参加し、ソーマ家の幸せを願う。
- その後は時々パルナム城に来てはシアン達の世話をする。
その他国民・配下
その他エルフリーデン王国(文庫1巻 - 4巻第1章、アニメ第1話 - 第20話登場)時代の国民は以下を参照。
アミドニア公国/フリードニア王国アミドニア地方
エルフリーデン王国の西に位置する公国。人口は約100万人。総兵数は約5万人。公都ヴァン。人間族を中心とした国家。アミドニア公王家が統治しており、質実剛健な気風で軍人の力が強い。
先々代エルフリーデン国王との戦争により国土の約半分を奪われており、王国への復仇と国土の奪還を国是とする。鉱物資源は豊富だが、痩せた土地が多く、エルフリーデン以上の深刻な食糧難を抱えている。「人類宣言」加盟国。モデルはドイツ。
大陸暦1496年、先々代エルフリーデン国王の拡大政策のせいで国土の半分を奪われる。当時王国だったが「エルフリーデンに領土を奪われた状態では王国とは呼べない」とした当時の王により公国と改名。
大陸暦1546年10月、1週間戦争でエルフリーデン王国に敗戦し、公王ガイウス八世が戦死する。公都ヴァンは王国に占領される。グラン・ケイオス帝国の介入によってヴァンは返還されたが、賠償金を王国に支払うことになった(フリードニア王国建国時に賠償金支払いはなくなった)。王国が占領中に行ったプロジェクトローレライ、ポンチョの炊き出しなどの支援により、国民は圧政が当たり前でないことに気付く。
大陸暦1546年10月 - 11月、ユリウスが王国の影響下を取り除く為に先代から続けた圧政を続けるも、民の心は離れていく。そんな中、ルナリア正教皇国の介入によって北西部で民衆の反乱が起きる。ユリウスは反乱を鎮圧したが、住民の蜂起・要請により公都ヴァンは王国に再占領される。更にロロア派の一斉蜂起で、ユリウス派が追放される。その後、ルナリア正教皇国やトルギス共和国が侵攻してきて、国民の間で分割統治されるくらいなら頼りになる人物に任せた方がいいと議論され、アミドニア公国全土の要請でエルフリーデン王国に帰属し、フリードニア王国アミドニア地方となる。
- ガイウス・アミドニア八世
- 声 - 稲田徹
- アミドニア公王。ユリウスとロロアの父。土系統魔法の使い手。享年50歳。
- 類稀な武勇を誇り、力で全てを勝ち取ろうという考えを持つ。先々代エルフリーデン国王の国土拡大政策によって奪われた領土を取り返す機会を狙っている。ロロアやコルベールといった有能な人材を有していたが、武闘派ゆえにその能力を活かしきれなかった。
- 外交面ではグラン・ケイオス帝国と手を結び、ゼムの傭兵と契約し、弱腰だったアルベルト統治下のエルフリーデン王国を威圧し、トルギス共和国やルナリア正教皇国に対しては武威を示すことで、アミドニア公国を維持しており、ソーマや共和国元首ゴウランからも一目置かれている。
- エルフリーデン王国復仇だけではなかったが、妻である王妃が亡くなって以降、復仇しか残ってしまい、ロロアとの関係もこじれてしまう
- 1週間戦争では、ソーマと三公の諍いにつけ込む形で暗躍した。ソーマに謀反したゲオルグの要請を受け、軍を率いて王国内のアルトムラに攻め込むが、これはゲオルグの偽の謀反計画を利用した、ソーマとハクヤの罠だった。エクセルとワイストによって時間稼ぎを喰らい、王国全軍を軍門に降らせたソーマに宣戦布告される。
- 公都ヴァンに急いで戻ろうとするも、ジュナ率いる海兵隊の奇襲に奇襲に遭う。ヴァン周辺に到着するも、王国軍は万全の体制で待ちかまえており、公国軍は追い詰められる。相手の最優先目標が自分であることを見抜き、それを逆手にとってユリウスを脱出させる(脱出させる前に全ての責任を自分に被せるようユリウスに進言する)。王国禁軍を出し抜いてソーマをあと一歩で殺せる寸前まで追い詰める。最期はソーマ本陣へと突撃し、戦死する。死亡後の遺体はアミドニア公国に返還される。
- 戦いに敗れた者は悪く言われるのが普通だが、1週間戦争から1年経った頃も、武を重んじる軍人からは敬愛されている。
- ロロアによって両国の融和が図られていたこと、ソーマも内心ガイウスのやり方が正しいとは思っていないが、武勇に秀でた彼なりに公国民の幸せを願っていることは分かっていたので、否定しなかった。ガイウス慰霊祭開催により、彼の名誉も上がっていた。
- ガイウス慰霊祭
- 大陸暦1547年にガイウス含む戦死した兵士達の1周忌という形で、慰霊祭を行いたいとアミドニア地方から署名が集まった。
- ロロアやコルベールもやるべきか戸惑ったが、ソーマはアミドニア公国民だけでなく、先の戦争で亡くなった人々全般にも広げ、名称もそのままで開催許可を得る。 ソーマの意向を聞いたロロアは、灯篭流しなどを企画し、華のあるお祭りイベントにした。
- ユリウス・アミドニア
- アミドニア公子。
- ロロア・アミドニア
- アミドニア公女。
- ギャツビー・コルベール
- アミドニア公国財務大臣。
- セバスチャン・シルバディア
- 声 - 中野泰佑
- 公都ヴァンの商店「銀の鹿の店」経営者。灰色髪で、紅茶の香りが似合いそうな紳士風の中年男性。
- 元はロロアの祖父ヘルマン配下の軍人であり、地形をものともしない敏捷性と、銀髪であったことから、銀鹿(シルバーディア)と呼ばれた物見の名手。
- 主君であるロロアのことは「子狸のような愛くるしい御得意様」と称していおり、もしロロアが王位に就いていたら、アミドニア公国は住みやすい国になっていただろうと評している。
- 1週間戦争時はロロア、コルベールと行動を共にする(アニメ第1部第9話 - 第12話)。アニメでは第1話から登場し、ロロアを補佐している。
- 戦争後、お忍び休暇で来店したソーマ、ジュナ、トモエの相手をする。トモエにプレゼントしようとしたソーマに助言をする。その時にソーマがエルフリーデン国王であることに気付いており、見た目は平凡な青年だが、人の意見に素直に耳を傾けることができ、身内を大事にしていると評している。
- コルベール、ヘルマンと共に、ロロアのアミドニア公国併合に協力する。アミドニア公国併合後(大陸暦1546年)に娘フローラが生まれる。また、パルナムで銀の鹿の店・2号店をオープンさせた。その時に風変わりな奴隷商ジンジャー・カミュを知り、ロロアに教える。
- ユリウスの結婚時は、ロロアの依頼で結婚祝いを送る。
- 大陸暦1550年時点では、娘・フローラと、生まれたレオン、ディアスを微笑ましく見ていた。
フローラ・シルバディア
- セバスチャン・シルバディアの娘。フリードニア王国建国時(大陸暦1546年)に誕生する。大陸暦1550年時点で4歳になり、生まれたレオン、ディアスを見ていた。
- マルガリタ・ワンダー
- 声 - 東内マリ子
- アミドニア公国の女将軍→フリードニア王国の女歌手(大陸暦1546年 - )。
- 男性を立てる貞淑さを女性の美徳とするアミドニアにおいて将軍の地位にまで上り詰めた女傑。人柄は公明正大で、国民からの信頼も集めていた。実は子持ちで夫は文官。背丈は二メートル近くあり、着込んだ軍服の上からもわかるほど逞しい体格をしている。ただし、主君のロロアからはマルちゃんと呼ばれており、頭が上がらない。
- 1週間戦争終結後、ヴァンを守備していた将兵達が退去する中で、エルフリーデンが約定通り住民に危害を加えないか監視する為、最後まで残っていた。その後ソーマが用意した音楽番組に国民の士気高揚を狙って死罪覚悟で参加するが、それを読んでいたソーマによって逆にアミドニアの思想に自由を与える方法として利用される。その時の歌唱力もあってソーマは彼女を歌手としての価値を見出されており、ユリウスとの交渉で捕虜のアミドニア将校数名と引き換えになる形て登用される。
- アミドニア公国が併合された後も、芸能活動に参加しており、ロロアの発案に巻き込まれている。
- 歌手として活動している間も武人としての鍛錬を欠かしていない。
- 東方諸国連合の魔浪では、ルナリア正教皇国に備える為、王国に残ってソージと共に行動する。
- ヘルマン・ノイマン
- 声 - 堀総士郎
- アミドニア公国(フリードニア王国アミドニア地方)南西部の城塞都市ネルヴァの領主。
- 亡きアミドニア公妃は娘。ガイウスの岳父。ユリウスとロロアの祖父。レオンとディアスの曾祖父。
- トルギス共和国の進軍を何度も阻んできた百戦錬磨の猛将として、年老いた今もアミドニア公国内で一目置かれている。
- オーエンとは同じ老将であり、また若い者への負けず嫌い気質もあり、ライバルのような関係である。
- ガイウスやユリウスとの対立で、ロロアが孤立することを見越し、セバスチャンに協力するよう手を回していた。
- 1週間戦争後のアミドニア公国内乱時は、ロロアの案に乗ってアミドニア公国併合計画に協力し、トルギス共和国の進軍を阻止する。
- 東方諸国連合の魔浪時では、傭兵国家ゼムを警戒するため、オーエンと共に西部国境線に軍を構えていた。
- ロロアの結婚式前、ソーマにガイウスの過去を話し、戴冠式ではソーマのアミドニア公位継承の儀を行う。
フリードニア王国(エルフリーデン及びアミドニア連合王国)
大陸の南東部を占める王政の国家。人口は300万人程度と推測される。王都パルナム。多種族国家。
アミドニア公国全土の要請で、エルフリーデン王国がアミドニア公国を併呑したことによって建国される。ソーマの現代知識を応用した発想とロロアの財力が融合したことにより、様々な政策が為されている。
歴史
大陸暦1546年11月に建国される。
大陸暦1547年5月、トルギス共和国、グラン・ケイオス帝国との間で三国医療同盟を結ぶ。
大陸暦1547年10月 - 11月、グラン・ケイオス帝国の要請で東方諸国連合へ援軍派遣する(東方諸国連合の魔浪)。
大陸暦1548年4月、ソーマ達の戴冠式が行われる。
大陸暦1549年2月、九頭龍諸島連合艦隊と協力してオオヤミズチを退治する(親子島沖海戦)。その後、海洋同盟国となる。
大陸暦1552年8月、大虎ケイオス戦争でグラン・ケイオス帝国に加勢する。ユーフォリア王国と同君連合となる(グラン・フリードニア帝国)。
大陸暦1553年11月、魔王領解放戦争で魔王領に艦隊を派遣する。戦闘になるもシーディアンと和解する。
王族
国王・王妃
一夫多妻制。正妃と側妃で分けられている。
正妃は、高貴な血筋の女性がなることができ、子供に王位継承権が存在する。
側妃は、娼婦だろうと奴隷だろうとなれるが、子供に王位継承権がない。ただし、マリアのように高貴な血筋でありながら、自ら希望して側妃となることもできる。
現在の王妃は7人で、その内の武に優れた嫁がリーシア、アイーシャ、ジュナ、ナデンの4人、文官のロロア、ユリガ、マリアの3人で構成されている。
第1正妃のリーシアはソーマが望むなら一夫多妻は可能とし、自分を含め嫁8人までなら許すとしている。
国王 | 正妃・側妃 | 王妃 | |||
---|---|---|---|---|---|
第1王妃 | 第2王妃 | 第3王妃 | 第4王妃 | ||
ソーマ・カズヤ | 正妃 | リーシア・エルフリーデン | アイーシャ・ウドガルド | ロロア・アミドニア | ユリガ・ハーン |
側妃 | ジュナ・ドーマ | ナデン・デラール | マリア・ユーフォリア |
- ソーマ・カズヤ/ソーマ・A・エルフリーデン/ソーマ・E・ユーフォリア
- フリードニア王国国王。
- リーシア・エルフリーデン
- フリードニア王国第一正妃。
- アイーシャ・ウドガルド/アイーシャ・U・エルフリーデン
- フリードニア王国第二正妃。
- ジュナ・ドーマ/ジュナ・ソーマ
- フリードニア王国第一側妃。
- ロロア・アミドニア
- 声 - M・A・O
- アミドニア公国公女→フリードニア王国第三正妃候補(大陸暦1546年 - 大陸暦1547年)→フリードニア王国第三正妃(大陸暦1548年 - )。
- 16歳(大陸暦1546年時点)→17歳(大陸暦1547年時点)→23歳(大陸暦1553年時点)。
- 4人目のヒロイン。人間族。二つお下げの愛くるしい少女。口調は関西弁。ガイウスの娘。ユリウスの妹。胸が小さいことでナデンと気が合っている。
- 抜群の経済センスによって公国を財政面から支えている才女。国民の安寧、財政重視のスタンスのため、軍事第一主義のガイウスやユリウスとは距離を置いており、コルベール、セバスチャンと行動を共にしている。ユリウス曰く計算高いが情が絡むと優柔不断になる。嫁ぐ相手は面白い人がいいと思っていた。
- 1週間戦争前にエルフリーデン王国とアミドニア公国の財布をくっつける方法を思いつき、コルベール達文官と雲隠れして、戦況などの情報収集をする。その後、商人の情報網を駆使して同時多発的に反乱を起きるよう調整し、ユリウスを追放する。最終的にアミドニア公国をソーマに押し付け、自身はソーマと婚約する。ソーマのことは音楽番組などで見ており、純粋に好意を抱いている。また、父ガイウスの仇でもあるが、上記の関係と戦場でのやり取りから遺恨はなかった。それどころか、ソーマが父の遺体を丁重に扱ってくれたり、ガイウス慰霊祭の開催してロロアに配慮していた為、関係は良好。エルフリーデン王国出身者であるリーシアのことはシア姉、アイーシャはアイ姉、ジュナはジュナ姉と慕い、打ち解けている。ただし、ルナリア正教皇国のことは、アミドニア公国北西部の民を扇動させたので嫌っている。
- 翌年(大陸暦1547年)、啓蒙活動の一環で始めた教育番組で、ジュナお姉さんのアシスタントとして参加する。エクセル主催の花嫁講座にも参加していた。
- トルギス共和国では、ソーマ達と同行しクーやゴウラン達と対面する。ゴウランがガイウスの話をした時は困っていた。帰国後、ガイウス慰霊祭に参加する。
- 東方諸国連合の魔浪時、ユリウスからラスタニア王国へ援軍派遣をソーマにお願いするよう手紙が来ていた。ソーマ達に同行し、ユリウスと再会し、和解する。同時に年下の義姉となったティアと親交を深める。ラスタニア王国で起きた魔浪鎮圧後はパルナム城に帰還。
- ユリウスの結婚時は、セバスチャンに頼んで結婚祝いを送る。ソーマが国王即位時、フリードニア王国第三正妃となる。
- 東西リアル歌合戦の司会を、クリスと共に行う。
- 傭兵国家ゼムの武術大会時は王国に残り、ミオと面識のあるコルベールを連れて行くといいとソーマに助言する。
- 九頭龍諸島連合への派兵時は、ユリウスと連絡を取る為、王国に残る。
- 東方諸国連合統一戦争時に妊娠し、フリードニア王国に亡命したユリウスやティアと再会する。翌年、レオンを産む。
- トルギス共和国でクーの結婚式には参加し、スキーや温泉を楽しむ。
- 魔王領解放戦争では、リーシアやマリアとフリードニア王国に残る。
- ナデン・デラール/ナデン・デラール・ソーマ
- 星竜連峰の龍→フリードニア王国第二側妃候補(大陸暦1547年)→フリードニア王国第二側妃(大陸暦1548年 - )。
- 5人目のヒロイン。星竜連峰に住むただ一匹の龍。外見年齢15歳(実年齢は不明)。口癖は「合点承知」。
- 人間形態だと、黒髪・黒ワンピースの少女で、鹿角が生えており、黒い尻尾があり、背も低めで、スタイルも平均以下。竜族の特性で寒いのは苦手。胸が小さいことでロロアと気が合っており、彼女からはナデっちと呼ばれている。
- 龍状態だと体長30mで、直接言葉で話すのではなく、テレパシーのようなもので会話している。龍状態にあるヒゲは、その場所の向こう1週間の天気が分かるくらい敏感である。嵐が来るなら感じ取れる。王国移住後、この才を買われて、玉音放送でお天気お嬢ちゃんを務める。
- 星竜連峰では、竜たちの基本から離れている(ソーマ曰く「受験戦争中の進学クラスで実家継ぐといっている奴」)。また、翼がなく飛ぶことができないことでワームと蔑まれていた為、親友のパイと母竜ティアマト以外の竜のことを嫌っていた。よく突っかかってくるルビィとは険悪だったが、普通の竜であることには羨ましく思っていた。嵐の一件で和解後は、喧嘩友達のような関係となっている。
- 王国移住後は、パルナムでの暮らしを満喫しており、1人でよくパルナムの城下町に出て散歩や買い食いをしている。誘拐など警戒すべきところだが、龍であるナデンを縛れる縄もないので、ソーマの意向もあってパルナム内では自由に行動しており、街のおばちゃん達に野菜の配達を頼まれることも。
- エクセルのことは苦手で、ラスタニア王国でソーマに悪ふざけをしていた為、自然と警戒してしまう。蛟龍族の先祖は蛟龍(シー・サーペント)とされており、ナデンと同じ龍ではないかと推測されている。
- 大陸暦1547年、帝国の蚤の市で簡易受信機を拾う。自分の能力を簡易受信機を作動させ、グラン・ケイオス帝国の音楽番組「ミュージック・ポート」を見ていた。星竜連峰と帝国は過去の戦歴で敵対関係だったが、穏やかそうな美人のマリアと仲良くしてもいいと感じていた。その為、マリアに対する印象は歌って踊れる女皇様である。
- 正体を隠しながら星竜連峰にやってきたソーマと出会う。ソーマの「龍は滝を登ることで天に昇る」という言い伝えをヒントに、泳ぐ形で飛ぶことができるようになる。その最中、王都に行った時にソーマの正体を知り、婚約者となる。星竜連峰の嵐が収まった後、ルビィとの関係も改善する。
- ソーマ達がトルギス共和国へ外遊時は、龍族の特性で寒いのが苦手な為、王国に残る。ソーマに自分ができる仕事ないか相談した結果、報道番組の天気予報コーナーでお天気お嬢ちゃんを務める。ナデンがもたらす数日前の嵐の予報は、農業や漁業を営む人々にとってはとくに有益であり、十分な備えを行うことができ、この国の生産性もアップしていた。これにより、すでに漁村の一部では、ナデンを豊漁の女神様として崇めだしている地域もあった。天気を調べる際は、ソーマを乗せて王国中を飛び回る。
- その後、ソーマとアイーシャの結婚挨拶で神護の森に同行する。
- 東方諸国連合の魔浪では、ソーマ達と共にラスタニア王国、チマ公国へ行き、アイーシャと共に、ソーマやロロアの護衛役を務める。ラスタニア魔浪戦の決戦前夜に、ソーマが書類仕事しているのを発見し(リーシアからその場合は精神的な負担で寝れない状態であると聞いていた)、ロロアと共に励ます。決戦時に親友パイと再会し、親交を深める。チマ公国ではフウガとその相棒飛虎ドゥルガを警戒していた。
- ソーマの国王即位時はフリードニア王国第二側妃となり、ナデン・デラール・ソーマに改名。
- 東西リアル歌合戦では、ルビィと共にエクセルと戦う。
- 武術大会時では、ソーマ達と共に傭兵国家ゼムへ行き、マリアと対面する。
- 九頭龍諸島で起きたオオヤミズチ退治戦では、ソーマと共に転覆した船の救助を行う。
- パイがフリードニア王国に来訪時は、パルナム城内の「お食事処イシヅカ」でルビィ、パイと共に同窓会をする。
- 精霊王の呪い(魔虫事件)では、パイと連絡を取り、バルム・サミットが開催できるよう取り計らう。
- 大虎ケイオス戦争では、マリア達帝国を守る為、ソーマ達と共に帝都ヴァロアへ先行する。戦後は、マリアの慈善活動でお供することに。
- 魔王領解放戦争では、ソーマやアイーシャと共に魔族の兵器を引き付ける。停戦後はシーディアンと親交を深める。
- ユリガ・ハーン
- 東方諸国連合の草原遊牧国家マルムキタン王女、フリードニア王国王立アカデミー生徒(大陸暦1548年 - 大陸暦1552年)→フリードニア王国第四正妃(大陸暦1553年 - )。
- 13歳(大陸暦1547年時点)→17歳 - 18歳(大陸暦1552年時点)→19歳(大陸暦1553年時点)。
- 6人目のヒロイン。天人族。水色の遊牧民風の装束を身に纏い、活力漲る目が印象的で、紺色の髪を結んだ少女。髪型はツインテールだったが、王立アカデミー卒業後はハーフアップに変えた。
- 性格はちょっと気の強く、リーシアやナデンに近いタイプ。護衛を付けても撒いて自由行動するお転婆で、フウガの妹ということで周囲も甘いのでフウガも手を焼いていた。
- 東方諸国連合の魔浪時、フウガにわがまま言ってチマ公国まで付いて来る。その時にソーマ、後に友となるトモエ、イチハと親睦を深める。魔浪戦後、フウガの意向でフリードニア王国に行く。 王立アカデミーに通うまで、ハクヤが教育係となる。リーシアに対しては自分と同じ空気を感じて緊張する。
- フリードニア王国の戴冠式・結婚式には、マルムキタンの客人として出席する。
- トモエ、イチハと共に王立アカデミーに通い、ルーシーとヴェルザと出会う。魔物学シンポジウムが始まる時期には、魔導サッカーに興味を持ったり、オバケ祭りにも参加する。
- その翌年(大陸暦1549年)は、九頭龍諸島でのオオヤミズチの討伐に向かうソーマやトモエらに無断で付いてくる。トモエやイチハに聞いても教えてくれないので、ゴンドラの荷物に紛れ込んで付いていったが、船の貨物室に詰め込まれていた。その場はソーマが一緒に謝ってくれたので、事なきを得る。九頭龍諸島から帰還後は、無断欠席の罰として、毎日授業終了後2時間、講師が付きっきりでの補習(2週間は休日返上)を受けることになった。本来密航、密入国までやると国際問題レベルの大事件となり退学となるが、ソーマらの温情で、密航・密入国の事実自体揉み消したので、無断欠席だけ問題となった。
- 東方諸国連合統一戦争では、フウガがイチハの兄ゴーシュに命を狙われ、返り討ちにしていた。ゴーシュやマシューのことは許せないが、イチハと仲が良い義姉ムツミはフウガの味方である為、イチハに対しては何とも思っていなかった。どのように振る舞ったらいいのか困惑していたが、イチハもユリガと同じ意見だった為、お互い敵意はなく、友人関係に暗雲は来なかった。
- 義父をハシムの策略で殺されたサミ・チマのことも気にかけていた。潜血魔蝕虫症(通称:魔虫症)への対処時は、フウガの妹であることを利用して大虎王国側を牽制する役で、トモエ、イチハに同行する。その際、シュウキンと再会する。8月半ばにガーラン精霊王国父なる島の城塞都市ミンでフウガと再会する。
- フリードニア王国帰還後は王立アカデミー夏季休暇中の課題に取り組み、夏祭りにトモエ、イチハ、サミ、ルーシー、ヴェルザと参加する。
- 王立アカデミー卒業後、在学中魔導サッカーで一目置かれており、チーム『パルナムブラックドラゴンズ』からスカウトが来ており魔導サッカー選手として活躍した。
- 大虎ケイオス戦争前、フウガの意向でフリードニア王国第四正妃候補となる。兄に振り回されて婚約されたような形だが、実際はユリガ自身が望んだことであった。長らく王国に定住して離れるつもりもないので、その為にリーシア達ソーマの嫁と協力して、この国と争わないよう手紙で煽り、ソーマと婚約するよう取り計らっていた。ソーマに対しては、シュウキンのようなもう一人の兄という感じだったが、尊敬してるので好意は持っている。
- フリードニア王国での合同結婚式前は、マリアやアイーシャとお茶会をする。その後はソーマと結婚する。魔王領解放戦争では、ソーマに同行してシーディアンと交流を深める。帰国後は王立アカデミー時代の友人達と同窓会をする。
- マリア・ユーフォリア
- 声 - 金元寿子
- グラン・ケイオス帝国女皇(大陸暦1541年 - 大陸暦1552年)→フリードニア王国第三側妃候補(大陸暦1552年)→フリードニア王国第三側妃(大陸暦1553年 - )。
- 14歳(大陸暦1541年、女皇即位時)→19歳(大陸暦1546年時点)→20歳 - 21歳(大陸暦1547年時点)→27歳(大陸暦1553年時点)。
- 7人目のヒロイン(それまではソーマの盟友だったので、先にヒロインとなるナデンやユリガよりも付き合いは長い)。人間族。
- 帝国の聖女→フリードニアの天使。ユーフォリア三姉妹の長女。純白のドレスを着た金髪の美少女。美貌とカリスマ性の持ち主であり、広大な領土と多数の人口を抱える帝国を自らの求心力によって治めている。ただし、私生活は緩く、ジャンヌに甘えたり、政務室にベッドを持ち込んでいた。また、際限なく甘やかすと猫人間な部分が出てくる。
- 帝国の人を笑顔にしたい一心で、女皇として活動している。その反面、社会的弱者たちの希望となる事を良しとしない者たちにも、良い顔をしなければならず、苦しんでいた。そんな中、勇者召喚されたソーマに希望を抱いていた。
- 先代皇帝の長子であり男児が居なかったため、父の急逝に伴い弱冠14歳で即位した。人類宣言の提唱者となり、魔王領の脅威に対して人類全体での共闘を呼びかけ、理想を掲げている。弱者救済政策で人望を集め、心優しい性格と美しい容姿から帝国の聖女と呼ばれ、多くの臣民に敬愛されている。ルナリア正教皇国からの聖女認定の打診を拒否したため、以降敵視されている。
- 人類宣言非加盟国であるエルフリーデンが、魔王領防波堤の恩恵を受けながら、戦争支援金供出の義務を果たさないことに対する他の加盟国の反発を危惧し、エルフリーデンに対し「戦争支援金の支払い」もしくは「秘儀により召喚された勇者の身柄・所有権の帝国への譲渡」を要請し、「エルフリーデンは帝国を支援した」という体裁を作らせようとした。しかし、「勇者召喚の儀」が成功し、ソーマが召喚されると、無関係の異世界人を巻き込み二度と故郷へ帰れなくさせてしまったことを後悔する。
- 1週間戦争後、ユリウスからの依頼を受け、非がアミドニア側にあることは承知の上で、政策の要である「人類宣言」の威信を守るため、領土返還交渉の使者として陸軍総帥ジャンヌを自身の名代として派遣する。ヴァン返還交渉終了後に帰国したジャンヌと、勇者とは何なのか話し合う。
- フリードニア王国建国後、ソーマとは盟友となる。フリードニア王国を参考に玉音放送で音楽番組などを制作、国民の要望に応え歌姫(ローレライ)として番組に出演し「歌って踊れる女皇」になる。 王国・帝国・共和国の三国による医療同盟を締結する。魔浪の発生により、放送会談でソーマに対し「秘密同盟」に基づく東方諸国連合への援軍派遣を要請する。
- その後、研究で失敗するトリルを駐フリードニア大使に任命、ソーマに二国間の共同研究を打診し、共和国も加わって三国共同研究することになった。
- 翌年(大陸暦1548年)、帝国内では、サンドリアの父を騙した詐欺師と裏で繋がっていた有力貴族を処分した。その後、魔物学シンポジウムを視聴する。
- ギムバールの提案により、傭兵国家ゼムでソーマと会談する。そこでソーマ達が九頭龍諸島連合に艦隊を派遣することを聞き、更に九頭龍諸島連合(各島の指導者達)に和平の仲介を依頼される。僅かな情報からソーマ側の思惑を看破し、依頼を受け入れる。会談後は、アイーシャと食関係で意気投合する。密談時、将来帝国を割れる状況下になった時、割れた帝国の片側との正式な同盟の締結を確約させる。
- フリードニア艦隊と九頭龍諸島艦隊の共闘が両国王によって宣言された同時刻、ヴァロア城政務室にてジャンヌと「フリードニアによる九頭龍諸島への艦隊派遣」の裏事情を話す。魔王領解放により名声を得ているフウガに触発された一部家臣から、魔王領への派兵を進言されているが断っている。
- ガーラン精霊王国からの使者ゲルラ・ガーランから「父なる島」解放の助力を要請されるが、民族差別を禁じる「人類宣言」を掲げているため他種族を蔑視する方針の国と協調することは出来ず、拒否する。精霊王の呪い発生時は、バルム・サミットでソーマ、フウガ達国家主席と会談する。リーシアとも親交を深める。
- 大陸暦1552年、ハシムの策略などで、グラン・ケイオス帝国が揺らいでおり、大虎ケイオス戦争で、国家滅亡の危機に陥るも、ソーマ達海洋同盟によって免れる。
- 長い年月をかけて意図を悟られぬよう、自身に聖女としての役割を求める魔王領強硬派と、聖女として盲目的に崇拝するものたちを北部地域に集中して配置させたが、マリア本人は精神的に限界だった。停戦後の夜に泣き出してしまったが、リーシア公認のソーマによる甘やかしによって事無きを得る。グラン・ケイオス帝国解体後は、女皇を退位し、ユーフォリア王位をジャンヌに譲る。マリアはソーマと婚約し、フリードニア王国第三側妃候補となる。フリードニア王国移住後は、歌姫、医療従事者、慈善事業家として活動し、フリードニアの天使と呼ばれる。
- その後はトリルに帰国させ、駐フリードニア王国大使の仕事を引き継ぐ。フリードニア王国での合同結婚式前は、アイーシャやユリガとお茶会をする。翌年はソーマと結婚し、フリードニア王国第三側妃となる。魔族調査の会議では、生前の父から聞いた魔王領侵攻について話す。魔王領解放戦争では、リーシアやロロアとフリードニア王国に残る。
- 女皇として
- 法や規則を重んじ、理性的に振る舞っている。
- マリアが「帝国の聖女」であることを重視する家臣達と違い、自身の面子は然程気にしていない。良い政策は他国のものでも自国に取り入れる方針で、奴隷制度の有名無実化、道路整備による輸送力の向上、宝珠を使った番組制作等でフリードニアを参考にしている。
- フウガの人物評では、炎の鳥。眩く輝いて魅了させ、灼熱の炎で敵を寄せ付けない。ただし、その輝きは自分の身を焦がして放っている。無理に輝き続ければ、やがて燃え尽きて灰になりそうだと評している。
王子・王女
大陸暦1552年時点で5人(王子3人、王女2人)いる。リーシアが2人、ジュナが2人、ロロアが1人産んでいる。アイーシャ、ナデンは長寿種族で子供ができにくいので、長い目で見る必要があり。
- シアン・エルフリーデン
- フリードニア王国王子(大陸暦1547年12月 - )。
- 大陸暦1547年12月21日に誕生→6歳(大陸暦1553年時点)。
- リーシアとソーマの息子。ソーマ家長男。リーシアに似たプラチナブロンド色の髪が特徴。引っ込み思案な性格。 エルフリーデン王家の血筋として将来この国を担うので、大母(祖母)のエリシャ、母のリーシアと系譜が分かるようにする為、シアンと名付けられた。
- 専属侍従であるカルラに懐いており、初めて名前を憶えたのが、両親の名前でなくカルラの名前だった。九頭龍諸島王国のシャランとは、親同士の取り決めで婚約者となっており、対面時はボンヤリ眺めるだけであった。
- トルギス共和国に行った際(大陸暦1552年、5歳前後)は、マイペースに雪玉を転がして遊んでいた。露天風呂では誰かの背中をゴシゴシするのがマイブームとなっている。
- 普段は引っ込み思案であるが、少し先の未来を予知する能力があり、2歳(大陸暦1549年頃)の時に開花していた。カズハと遊んでいた時は、カズハに抱き着いて動きを止めようとしては、お転婆なカズハを止められなかったが、侍従であるカルラによって助けられていた(同時にカルラはシアンが未来予知能力があることを見抜く)。
- 魔王領解放戦争では、予知能力でソーマが魔王領に行くことを把握し、行かないで欲しいと言う(この場面を見たカルラはソーマに同行することに)。ソーマが帰還時、カルラが死にかけたことを知り、怒って迎えた。
- カズハ・エルフリーデン
- フリードニア王国王女(大陸暦1547年12月 - )。
- 大陸暦1547年12月21日に誕生→6歳(大陸暦1553年時点)。
- リーシアとソーマの娘。ソーマ家長女。リーシアに似たプラチナブロンド色の髪が特徴。お転婆な性格。
- ソーマの名前はカズヤだが、王位継承時になくなってしまうので、それに連なる名でカズハという名をつけた。
- 専属侍従であるカルラに懐いており、初めて名前を憶えたのが、両親の名前でなくカルラの名前だった。
- シャランと対面時は、カズハの方が興味津々であった。アイーシャのことはアイママと呼んでいる。
- トルギス共和国に行った際は、雪玉をカズハと競い合うように大きくして転がして遊んでいた。露天風呂でもテンション上がって、アイーシャをハラハラさせた。
- エンジュ・ソーマ
- フリードニア王国王女(大陸暦1550年1月 - )。
- 大陸暦1550年1月に誕生→3歳(大陸暦1553年時点)。
- ジュナとソーマの娘。ソーマ家次女。ジュナ似だが、髪の色は若干濃いめの可愛らしい女の子。
- 名前は大母(祖母)・エクセルと母・ジュナからとって名付けられた。
- 第一の歌姫(プリマ・ローレライ)の血を受け継いでいるためか、泣き声が大きい。
- トルギス共和国に行った際は、マイペースに雪玉を転がして遊んでいたシアンのマネをして、後ろをついていった。
- レオン・アミドニア
- フリードニア王国王子(大陸暦1550年 - )。
- 大陸暦1550年2月 - 7月の間に誕生→3歳(大陸暦1553年時点)。
- ロロアとソーマの息子。ソーマ家次男。髪の色は濃い焦げ茶色。
- トルギス共和国に行った際は、雪玉をカズハと競い合うように大きくして転がして遊んでいた。
- ロロアの考えでは、自分とソーマの子なら王位に興味がないので、ロロアとソーマの間に子供が生まれたら、自分が裏で仕切る商会を継がせたいとのこと。また、男の子なら、セバスチャンの娘・フローラのところに入り婿という形がいいと語っていた。
- カイト・ソーマ
- フリードニア王国王子(大陸暦1551年頃 - )。
- 大陸暦1551年4月 - 大陸暦1552年3月の間に誕生→乳児(大陸暦1552年4月時点)→1歳(大陸暦1553年時点)。
- ジュナとソーマの息子。ソーマ家3男。ジュナに印象深い「海」のイメージから名付けられた。
前国王・前王妃
- アルベルト・エルフリーデン
- 前エルフリーデン国王。
- エリシャ・エルフリーデン
- 前エルフリーデン王妃。
- ガイウス・アミドニア八世
- 前アミドニア公王。故人。
幹部・大臣
- ハクヤ・クオンミン
- フリードニア王国宰相。
- トモエ・イヌイ
- フリードニア王国侍中候補。
- ポンチョ・イシヅカ・パナコッタ
- フリードニア王国農林大臣。
- エクセル・ウォルター
- フリードニア王国国防軍総大将。
- ルドウィン・M・アークス
- フリードニア王国国防軍副総大将。
- ユリウス・アミドニア/ユリウス・ラスタニア
- 声 - 野島健児
- アミドニア公国公子→アミドニア公王(大陸暦1546年)→ラスタニア王国客将(大陸暦1547年)→ラスタニア王国国王代行(大陸暦1548年 - 大陸暦1549年)→フリードニア王国軍師(大陸暦1549年 - )。
- 20代中盤の男性(大陸暦1546年時点)。ロロアの兄。白の軍師。流血公子。
- 非情な決断も躊躇わずに下せる合理的な性格の持ち主。父ガイウスと同じく武官肌。ただし、全くの非情ではなく、友人であるコルベールがガイウスに斬られそうになった際、さりげなく間に入って止めることも。恋愛については、無自覚でタラシな部分と美しい容姿と相まって、公城勤めの女官から絶大な人気があった。また、一度惚れたら愛情深いタイプである。
- 1週間戦争が始まる1年前(大陸暦1545年)、エルフリーデン王国軍とアミドニア公国軍の武力衝突で、エルフリーデン王国側のゲオルグ、ミオと対面する。この時にゲオルグからも一目置かれていた。
- 1週間戦争では、ガイウスの発案で勝負が決する前に戦場を離脱。生前のガイウスの指示で全責任をガイウスに被せて、帝国の支援を受け、ヴァンを返還される。しかし、ルナリア正教皇国よる扇動、更にロロアの策略で、アミドニア公国で内乱が起き、追放される。
- 追放された後はグラン・ケイオス帝国に逃げたが、支援の見込みもないことを悟り、放浪の末、東方諸国連合のラスタニア王国に辿り着き、そこでティア、ジルコマ、ローレンと出会い、ユリウス自身も変わる。
- エルフリーデンの内情を読み違え、ソーマに偽の文書で出し抜かれたこともあり、客将でありながら自ら行商人を呼んで周辺国の情報を集めていた。大国の軍を率いていた経験もあって、魔浪においてはラスタニア王国軍の指揮官として活動。更にソーマやロロアに援軍派遣を依頼する。その後、先遣隊を率いたソーマとロロアと再会し、和解する。同時にソーマの悪巧みでティアと婚約する。フリードニア軍の本体が到着するまでの間、ラスタニアとフリードニアの混成軍の総指揮官として尽力し、後に援軍に来たノートゥン竜騎士王国王女シィルとも友誼を結ぶ。
- 東方諸国連合の魔浪戦後はティアと結婚。同時にフウガ・ハーンや東方諸国連合の情勢を、ソーマに情報提供している。
- 東方諸国連合統一戦争では、外遊の名目でラスタニア国王夫妻とティアを、ノートゥン竜騎士王国経由でフリードニアへと逃がす。自身はラスタニアに残り、ジルコマと共に王族以外の脱出者の陣頭指揮を執り、竜騎士王国の奮闘もあってフリードニア王国に亡命する。ソーマ、ロロア、ティア、コルベール、ミオと再会し、フリードニア王国現場軍師に就く。また、ミオの求婚にOKしないコルベールを見て、ミオに助言し、婚約に導く。
- 精霊王の呪い発生時は、バルム・サミットに行くソーマ、リーシア達と行動する。
- 大虎ケイオス戦争時は、ハクヤの命令でルナリア正教皇国の国境線にミオと共に軍を出す。
- フリードニア王国の合同結婚式では、コルベールとミオの結婚式に参加する。魔王領解放戦争では、フリードニア王国に残り、カエデと共にルドウィンを補佐する。
- ギャツビー・コルベール/ギャツビー・C・カーマイン
- 声 - 山下誠一郎
- アミドニア公国財務官(大陸暦1545年時点)→アミドニア公国財務大臣(大陸暦1546年)→フリードニア王国財務大臣(大陸暦1546年 - )。
- 20代中盤(大陸暦1546年時点)で知性派の男性。コルベール家三男。公子ユリウスとは主家・家臣の関係だが友人でもある。公女ロロアとも経済を理解し合う間柄で、親しくしている。
- 軍事国家ゆえに舐められやすい文官でありながら、必要であれば国王であるガイウス、敵国の武官であるゲオルグにも物申せる胆力の持ち主。
- アミドニア公国の財務官時代、エルフリーデン王国軍とアミドニア公国軍の武力衝突で、エルフリーデン王国側のゲオルグ、ミオと対面する。近隣の船が武力衝突で壊れてしまった為、その弁償をお願いする。この時にゲオルグから、コルベールのような人物を、領地経営が苦手なミオの婿に来てもらいたいと一目置かれていた。
- アミドニア公国財務大臣となった後、主君であるガイウスに、エルフリーデン王国侵攻を考えるよう進言するも聞き入れてもらえず、蹴られる。この件でアミドニア公国財務大臣を解任された後、ロロアと行動を共にする。セバスチャン、ヘルマンと共に、ロロアのアミドニア公国併合に協力。フリードニア王国建国後は、フリードニア王国財務大臣に任命される。大金に慣れてない歌姫のマネージャー役を任せられたりするなど、フリードニア王国の財務大臣になってからも苦労人体質となっている。ただし、財務官としての腕は、ロロアと共に資金繰りに目処をつかせるほどなので、ソーマからも頼りにされている。
- ロロアがユリウスのいるラスタニア王国に行く時は、財政面の管理を任される。
- 傭兵国家ゼムでミオと再会する。ミオが王国帰国後、領地運営に苦戦していた為、ランデルに派遣させられる。その後、ミオから求婚される毎日を送る。
- フリードニア王国に帰国したユリウスと再会し、そのユリウスから助言を受けたミオから改めて求婚され、婚約する。
- 大虎ケイオス戦争では、招集を受けたミオに、カーマイン領を任される。その後、パルナム城でソーマやロロア達と予算の打ち合わせをしていた。
- 翌年はミオ・カーマインと結婚し、ギャツビー・C(コルベール)・カーマインとなる。
- イチハ・チマ
- 東方諸国連合チマ公国のチマ家5男(末っ子)→フリードニア王国家臣兼王立アカデミー留学生(大陸暦1548年 - 大陸暦1552年)→フリードニア王国宰相代理(大陸暦1552年 - )。
- 10歳(大陸暦1547年時点)→14歳 - 15歳(大陸暦1552年時点)→16歳(大陸暦1553年時点)。
- 栗色の髪で、線が細い少年。東方諸国連合の麒麟児。病弱で絵を描く内向的な性格。普段は眼鏡をかけている。次兄ゴーシュとナタにいびられており、その時に守ってくれる長姉ムツミのことは慕っている。
- 趣味の絵描きを活かして独自に魔物の体系化を行っていたが、武勇関係で優秀なチマ兄弟姉妹に囲まれて、東方諸国連合の文化により軽んじられていた。しかし、その才は戦闘方面だけでなく、食文化、科学技術、経済などの多岐にわたって影響を与えられるほどであり、トモエ、ソーマ、ハクヤからは一目置かれている。
- 東方諸国連合の魔浪では、魔物の絵を描いていた。そんな中、ウェダン城で迷子になったトモエと出会う。道中に東方諸国連合の兵士に絡まれたが、震えながらもトモエを庇い、その場に来たソーマ、アイーシャ、ムツミによって難を逃れる。そこで出会ったソーマにチマ家で最も才のある存在とまで絶賛される。同時にトモエ、ユリガと友となり、親交を深める。魔浪戦後はソーマと父マシューの交渉で、フリードニア王国に行くことになった(ソーマは報奨の中にイチハが入っていれば、戦功第1位を譲らず、フウガと争うことになっても指名するつもりだった)。
- フリードニア王国に留学後はヒルデに診断してもらい、呼吸器系の病であることが判明した。北は砂漠や魔王領が近いせいか空気が悪いので、季節の変わり目時によく寝込むことがあった。比較的空気の良いフリードニア王国で暮らしていくうちに、身体が大きくなるにつれて段々と良くなっていった。
- フリードニア王国で行われた結婚式・戴冠式にはチマ公国マシュー・チマ公の名代として参加する。
- 王立アカデミー入学後、ヴェルザ、ルーシーとも友人となる。部活は魔物研究会に入るその合間、自身が主導で魔物部位識別法(魔識法)の研究を進めており、魔物学シンポジウム以降、チマ家の余り物という不遇の評価は消え去り、イチハの名声は上がる。 立場は他国の留学生だったが、ソーマ、ハクヤ、トモエに、王立アカデミー卒業後、この国に仕えないか勧誘され、ソーマの臣下になることを承諾する。また、魔物部位識別法(魔識法)の研究を進めるにあたって有効となる為、トモエが魔物と話したことがある事実を聞く。
- オオヤミズチ退治戦時は、九頭龍諸島でトモエと共にオオヤミズチ対策の為、情報収集を行う。
- 東方諸国連合統一戦争時、父・マシューから手紙が来て、内容は子供の心配より戦況の知らせだったのだが、そういう人と割り切っていた。ムツミの嫁ぎ先を討伐しようとしたゴーシュやマシューのことは許せないが、フウガやユリガに対して恨む気持ちはなかった。ユリガに対してどのように振る舞ったらいいのか困惑していたが、ユリガも同じ意見だった為、お互い敵意はなく、友人関係に暗雲は来なかった。フリードニア王国に亡命してきた次姉サミのことを気にかけており、ナタやゴーシュのせいで交流がなかった時間を埋めるかのように、姉弟の交流を深める。
- 潜血魔蝕虫症(通称:魔虫症)への対処時はトモエ、ユリガ達と共にガーラン精霊王国に行く。父なる島の城塞都市ミンでフウガと会う。フリードニア王国帰還後は王立アカデミー夏季休暇中の課題に取り組み、夏祭りにトモエ、ユリガ、サミ、ルーシー、ヴェルザと参加する。
- 在学中から魔物学の権威として名を馳せる一方、サミの一件でハクヤから政治や政略のことを学んでいた。王立アカデミー卒業し、大虎ケイオス戦争後はフリードニア王国宰相代理となる。
- フリードニア王国の合同結婚式前は、トモエと婚約する。その後は学生時代の魔物研究会会長やサミなど人脈を活用して、魔族調査を行う。
- 魔王領解放戦争では、シーディアン達と交流を深める。帰国後は王立アカデミー時代の友人達と同窓会をする。
- チマ家の末弟を得る
- 日本の類義語としては『労多くして功少なし』、『骨折り損のくたびれもうけ』、『残り物には福がある』。
- この言葉が作られた当初は、『散々苦労しても得られるものがわずかだった』という状況を指す言葉だった。しかし、この言葉もモデルとなったイチハ・チマが秘めていた資質が開花されるにつれて、この諺は『誰にも選ばれずに余っていたものが実はとんでもないお宝だった』という状況を指す諺となった。
国防軍
ソーマによってエルフリーデン王国禁・陸・海・空軍、アミドニア公国軍を統一され、フリードニア王国国防軍となる。
総大将はエクセル・ウォルター、副総大将はルドウィン・アークスが務める。海上で飛竜を用いるための島型空母や、空から落下することで、敵部隊の奇襲や対空連弩砲の破壊を目的とした竜挺兵(ドラトルーパー)など、独自の兵科を持つ。東方諸国連合の魔浪時のフリードニア王国国防陸軍は13万。
幹部
- エクセル・ウォルター
- 国防軍総大将。
- ルドウィン・M・アークス
- 国防軍副総大将。
- カエデ・フォキシア
- 国防軍参謀。
- グレイヴ・マグナ
- 声 - 山本兼平
- エルフリーデン王国陸軍将兵→フリードニア王国国防陸軍大将(大陸暦1546年 - )。
- 白髪交じりの髪の中年男性(アニメでは赤髪で、左目に傷がある)。陸軍閥の名門マグナ家の当主であり陸軍将校。ハルバートの父親。ベオウルフと並んでゲオルグの両輪とされた人物。
- 新王ソーマに反発するゲオルグに不信感を持ち(実際はゲオルグの指示で)陸軍を離脱、嫡男ハルバートを王都へ呼び戻す。ハルバートの件で、王城に訪問した際、ゲオルグの真意を話す。
- 1週間戦争時はソーマ側につき、陸軍を率いる。その功績で、ランデル及びその周辺領土を与えられ、フリードニア王国国防陸軍大将となる。
- ソーマがラスタニア王国派遣の人員配置では、ルナリア正教皇国側の国境線を守備する。
- ハルの結婚式前にハルバートが独身前の旅に行くことを勝手に許可したので、エルバに怒られる。その罰としてしばらく義娘たちとの接触を禁じられ、自室に引き籠っていた。
- ランデルなどカーマイン旧領の一部を任されていたが、ランデル城には住まずに城下に館を構えて、政務を行う時だけ登城している。ゲオルグへの敬愛は今でも薄れておらず、オーエンからミオのことを聞いたときは、彼女の身を案じていた。ミオが王国に帰国後、カーマイン家再興され、ランデルとその周囲の領地をミオに与えることを承諾し、後見人となる。
- 九頭龍諸島連合との小競り合い時は、東方諸国連合との国境線を警備する。
- フリードニア王国の合同結婚式では、コルベールとミオの結婚式に参加する。
- カストール
- 島型空母ヒリュウ艦長。大虎ケイオス戦争後はエクセルから海軍の指揮を任されている。
- トルマン
- 声 - 柳田淳一
- バルガス家の家宰兼エルフリーデン王国空軍副将→フリードニア王国国防空軍大将(大陸暦1546年 - )。
- 紳士風の男性。領地経営が苦手なカストールに代わり、アクセラと共にやっていた。家宰を任されるだけあって、物事を冷静に見る目がある。
- 1週間戦争では、最後までカストールに仕えるつもりだったが、カストールの命令で自分に何かあった時の為にカルルや空軍指揮官を任せる為、中立に入る。カストール敗北後は一時的な空軍大将となり、空軍内の反対意見を一喝で黙らせ、ランデル戦やアミドニア公国軍との戦いに参加する。
- 1週間戦争後、カルルがバルガス家を継いだ際、アクセラと共に補佐する。更に王国軍統一によって国防空軍大将となる。
- カストールのことは御館様、再会後は艦長と呼んでいる。1週間戦争から約1年後、パルナム城でカストールと再会し、アクセラ達の近況、彼女からの伝言を伝える。東方諸国連合へ援軍派遣配置では、空軍部隊半数を補給物資の運送を任せられる。
- 九頭龍諸島連合との開戦が近いと噂される中、島型戦艦ヒリュウに配備する飛竜(ワイバーン)騎兵の編成を相談する為、カストールを訪問する。その後、カストールに誘いで哨戒任務につき、その最中にシャボンとキシュンを保護する。
部下
- ハルバート・マグナ
- 国防軍特殊降下部隊竜挺兵(ドラトルーパー)突撃隊長。
- ルビィ/ルビィ・マグナ
- 星竜連峰の竜→フリードニア王国国防軍特殊降下部隊竜挺兵突撃隊長の竜(大陸暦1547年 - )
- 星竜連峰に住む赤い竜。人間形態だと赤髪縦ロールの少女。ハルバートの第2夫人(大陸暦1548年 - )。
- よくナデンのことを飛べないドラゴン、ワームと馬鹿にする。ただし、ナデンに突っかかる理由は、独自性を持っているのが羨ましいからである。星竜連峰で嵐が来た際、カギとなるナデンがいないのをルビィのせいにされ、他の竜にいじめられた。
- ナデンに助けられた後、ハルバートやカエデと共に嵐の対処を行う。ただし、その過程で竜騎士の契約を交わしていないハルバートを背に乗せるという、星竜連邦の価値観からすると不貞になる行動であった。
- ハルバートはそれを知らず、ルビィ自身はそれも踏まえて覚悟の上だったが、カエデの説得もあり、ハルバートと竜騎士の契約を交わすことになった。この1件でナデンとも関係改善した。
- 東方諸国連合の魔浪時は、ハルバート達と同行し、共に魔物と戦う。ラスタニア王国でパイと再会する。チマ公国でフウガと会った際、彼に引き摺られそうになったハルを一喝する。
- 結婚後、ハルバートの第2夫人となる。
- 東西対抗歌合戦では、ナデンと共にエクセルと戦い、その後のオバケ祭りにも参加する。
- 九頭龍諸島でのオオヤミズチ退治戦では、ハルと共に奮闘する。その後の宴でハルが羽目を外さないよう、監視して尻に敷いている。
- フリードニア王国にパイが来訪時、パルナム城内の「お食事処イシヅカ」でナデン、パイと同窓会をする。
- 大虎ケイオス戦争では、マリア達帝国を守る為、ハルやソーマ達と共に帝都ヴァロアへ先行する。
- フリードニア王国の合同結婚式では、ソーマ達の結婚式に参加する。本来竜が背中に乗せるのは伴侶のみだが、ヴェルザはすでにハルバートに 嫁ぐことが内定している(ハルバートはそのことを知らない)ため、『伴侶の伴侶』扱いで許可していた。魔王領解放戦争にも参加する。
- ヴェルザ・ノルン
- 「神護の森」の住民( - 大陸暦1547年)→王立アカデミー学生(大陸暦1548年 - 大陸暦1552年)→フリードニア王国国防陸軍兵(大陸暦1552年 - )。
- 11歳(大陸暦1547年時点)→17歳(大陸暦1553年時点)。
- スールの娘。ダークエルフの少女。神護の森で起きた自然災害時、ハルバートに救助され、彼を慕う。ソーマの護衛で、神護の森に来たハルバート、ルビィに会い、家に招待する。
- ハルバートの結婚式前、マグナ家の家臣に加えて欲しいとカエデやルビィに対して直談判しに行く(ハルバートにも伝えたが、子供の戯言だと信じず、彼の鈍感さにはカエデとルビィも呆れていた)。ヴェルザ本人はハルバートの妻になりたいと話す。カエデから条件として「王立アカデミーか士官学校のどちらかを卒業すること」提示される。
- 王立アカデミー入学後、トモエ、イチハ、ユリガ、スールーと友となる。在学中は花嫁修業の為、料理研究会に入る。
- 九頭龍諸島連合にお忍びで行ったユリガに対しては、ハルのところに行きたかったこともあり、説教していた。また、ユリガのハルよりも兄の方がすごいと自慢しようとしたとき、威圧する。大陸暦1550年8月の夏祭りに、トモエ達と参加する。
- 王立アカデミー卒業後は、マグナ家との繋がりから陸軍へと入り、ハルバートの秘書官のような立場となっている。
- フリードニア王国の合同結婚式では、ソーマ達の結婚式に参加する。魔王領解放戦争後は、王立アカデミー時代の友人達と同窓会をする。
- ミオ・カーマイン
- エルフリーデン王国カーマイン家長女( - 大陸暦1546年)→傭兵国家ゼム武術大会参加者・優勝者(大陸暦1547年 - 大陸暦1548年)→フリードニア王国国防陸軍将兵(大陸暦1548年 - )。
- 20歳のソーマより少し年上(大陸暦1548年時点)。
- ゲオルグ・カーマインの娘。武器は双剣。ゲオルグに鍛えられたこともあり、戦闘能力は高く、王国随一の戦闘力を持つアイーシャとも剣戟を交わせるほど。
- ただし、全体主義で規律にうるさい士官学校の校歌斉唱では、口パクを許されるほど歌は下手だった。領地経営も苦手だった。恋愛においては肉食思考で回りくどいのは嫌い。
- 大陸暦1545年、エルフリーデン王国軍とアミドニア公国軍の小競り合いで、アミドニア公子ユリウス、のちに婚約者となるコルベールと対面する。
- 1週間戦争でゲオルグが反乱を起こす直前、母と共に縁を切られる。ゲオルグを止めようとしたが、不意打ちを喰らって意識を失い、気付いたときは国外へと出ていた。ただし、ゲオルグが反乱を起こした理由までは知らなかった。ゲオルグと敵対したソーマ達王族に対しては特に遺恨はなかった。
- 傭兵国家ゼムの武術大会に参加しており、ギムバールからの依頼で王国に書状を送る。
- ソーマ達が傭兵国家ゼムに来た際、案内役となる。アイーシャと手合わせで戦ったり、コルベールと再会し旧交を温める。武術大会で優勝し、ゲオルグがなぜ反乱を起こしたのか、フリードニア王国へ再調査願いを出す。カゲトラとの戦いで、カゲトラの正体がゲオルグであることを知る。その後はソーマに同行し、帝国皇女のマリアと王国国王ソーマの会談に参加する。
- フリードニア王国となった故郷に帰国し、リーシアと対面する。
- その後、ゲオルグの名誉が回復し、更にカーマイン家も再興され、故郷のランデルとその周辺の領地を与えられた。貴族地位としては中流騎士として復活し、騎士は全て国防軍所属となるので、国防陸軍で働くことになった。苦手分野の領地運営に苦戦していた際、ソーマにお願いしてコルベールを派遣させる。その後はコルベールをビー殿と呼び、領地運営に優れたコルベールに求婚する。ただし、求婚理由の1つが政務なので断られていた。
- 翌年(大陸暦1549年)、コルベールの熱心な指導で政務処理能力は普通になっていた。ユリウス達ラスタニア王国関係者が亡命時、コルベールに同行して、ユリウス、ティアと会う。結婚したリーシアやティアのことを羨ましいと感じ、更にユリウスの助言で、コルベールに改めて求婚し、婚約する。
- 大虎ケイオス戦争では、ルナリア正教皇国に国防陸軍主体で軍を動かすということで、陸軍の将兵たちに顔が利くミオが招聘され、ユリウスの副将として付けられた。
- 翌年はコルベールと結婚する。
王城関係者
パルナム城
- マルクス
- 声 - 青山穣
- エルフリーデン王国宰相( - 大陸暦1546年)→エルフリーデン王国侍中(大陸暦1546年)→フリードニア王国侍中(大陸暦1546年 - 大陸暦1552年)。
- 壮年のハーフエルフ。ソーマの配下の中では、前王アルベルト時代から宰相として国を支えた最古参の配下。また、前王アルベルト配下の中では唯一有能な宰相でもある。
- アルベルトが王位を譲った後も続投しソーマを支えていたが、ハクヤが頭角を現してからは彼に宰相の座を譲り、自身は侍中として王城内の庶務を取り仕切る。縁の下の苦労人。
- 先々代王のエルフリーデン時代も知っていることから、エクセルと協力し、お世継ぎ問題に気を張っている。リーシア妊娠時は、感動のあまり、滂沱の涙を流した。
- その翌年は、ソーマの戴冠式に参加する。
- トモエが王立アカデミー卒業後は、侍中を彼女に引き継ぐ為、王城内の行事準備の仕方などを教える。
- セリィナ
- 声 - 貫井柚佳
- エルフリーデン王国パルナム城侍従長( - 大陸暦1546年)→フリードニア王国パルナム城侍従長(大陸暦1546年 - )
- 21歳(大陸暦1546年時点)→22歳(大陸暦1547年時点)→28歳(大陸暦1553年時点)
- リーシア付きの侍従。ポンチョの第1夫人(大陸暦1548年 - )。
- かわいい女の子をイジるという性癖持ちであり、リーシア、後に部下となるカルラからも恐れられている。また、ジルコマに好意を抱いているローレンのこともいじる。
- その反面一族の在り方を額面通りに受け取りすぎており、従者としての感情以外を過剰に切り捨て気味で、また他人に頼ることを苦手としているなど精神的に不器用な側面もある。
- ソーマの命令で、ラーメンの再現を邪魔にならないように研究していたポンチョの活動が変な怪談話となっていた際に、ポンチョが作るB級グルメの虜となる。それ以来押しの弱いポンチョの補佐をしつつ返礼として新作を食すという凸凹コンビに近い立場となっている。 ポンチョに縁談の話が大量に舞い込んできたときは、ポンチョのお見合いで楽に籠絡できると自惚れた女性達を跳ね除けていた(本人はポンチョの顔を見ただけで逃げ帰る失礼な人という認識)。書類提出に来たコマインに対しても、誤解して睨む。ただし、誤解が解けた後は、同じB級グルメの魅力に取り憑かれたコマインと意気投合し、彼女の仕官を許可する。
- 東方諸国連合の魔浪時は、ポンチョが兵糧輸送を担当することになり、ポンチョ、コマイン、フリードニア王国軍本隊と共に、ラスタニア王国へ行く。
- 大陸暦1548年、ポンチョと結婚する。翌年、妊娠し、マリンを出産する。
- コマインと共に子供二人目を欲しがったせいで、ポンチョの体型が痩せている。
- カルラ・バルガス/カルラ/ミス・ドラン
- 声 - 愛美
- エルフリーデン王国空軍兵→フリードニア王国王族所有の犯罪奴隷兼侍従(大陸暦1546年 - 大陸暦1553年)→フリードニア王国王族侍従(大陸暦1553年 - )。
- 外見年齢18歳前後。
- 赤髪と金色に輝く瞳が印象的な美少女。レッドメタリックな重装の鎧を着ている。空軍大将カストールの娘。エクセルの孫娘の一人。リーシアの親友。火系統魔法の使い手。
- 両親と同じく半竜人(ドラゴニュート)であり、個人戦闘力はカストールに次ぐ空軍ナンバー2。その美貌ゆえに言い寄る貴族・騎士の子弟は多いが、「自分より弱いヤツは夫にしない」と豪語して、返り討ちにしている。
- 当初はソーマが王位簒奪をし、リーシアを手籠めにしていると誤解していた。ただし、リーシアからの手紙で誤解は解けており、カストールからもアクセラやリーシアの元に行くよう説得されたが、今更どんな顔をして会えばいいのか分からず、ゲオルグを信じるカストールにつき、1週間戦争でソーマに反逆する。カストール敗北後は、隷属の首輪をつけられ、アミドニア戦でソーマと共にガイウス八世を倒す。
- 戦争後は、エクセルが自らの功績と引き替えに裁判が開かれる。裁判の結果、カストールだけ命を助けても見聞が悪いので、死罪は免れ、王族の奴隷身分に落とされる。同時にソーマから、自分が道を誤った時の心中役を命じられる。奴隷の仕事は無いので、侍従となり、セリィナの部下となる。その後、フリードニア王国となってからはソーマ、リーシア、オーエンと共に難民キャンプへ行く。
- 翌年の大陸暦1547年以降は、ソーマ肝入りの情操教育番組に参加する。ただし、セリィナの策略で露出度の高い格好で悪の女幹部ミス・ドラン役をやらされた上に大人気となってしまう。
- 星竜連峰に行くソーマ達に同行するも、暴走したアイーシャを止める為、ハルバート、カエデと共に苦労する。
- リーシア妊娠中はアルベルトの旧領にいる彼女に付き添い、出産後のリーシアと双子のシアンとカズハと共に帰還する。その後は、シアン、カズハの専属侍従となる。
- 東西リアル歌合戦では、セリィナによってミス・ドランの格好にされて、恥ずかしさの余り大暴れした結果、特別賞を受賞する。
- ミオの意向で、ゲオルグの真意をある程度脚色して開示する事態になった際は、同情意見もあって奴隷から解放可能になったが、あえて固辞している。シアンとカズハにも懐かれており、二人が初めて呼んだ名詞は「パパ」でも「ママ」でもなくカルラの名前。ある意味十分納得できる立ち位置にはいたのだが、これにはソーマ達から強くうらやましがられている。同時にシアンに予知能力があることを見抜く。
- 大陸暦1552年、トルギス共和国に行くシアン達の面倒を見る。
- 魔王領解放戦争では、シアンから予知能力でソーマが帰って来れなくなることを聞き、自ら希望してソーマに同行する。魔族の兵器の攻撃からソーマを庇い、心肺停止の重体となったが、マオによって治療を受け、一命を取り留める。その時に心停止していた影響で隷属の首輪が外れたことによって、晴れて奴隷から解放された。カルラ本人の希望で、ソーマの抑止力としての役割、更にシアンたちのことも気になるので、その後も王城で働くことになった。
- カーマイン夫人
- ゲオルグ・カーマインの妻。ミオの母。
- ゲオルグの計らいで、ミオと共に傭兵国家ゼムにいた。ゲオルグのことは、妻として信じ、受け入れるだけと特に遺恨を持っていなかった。
- ゼムの武術大会後は、王国に帰国し、カゲトラとなったゲオルグに会えるようにしたい為、パルナム城に行きたいと希望する。そして、パルナム城内託児所の保育士を務め、トモコの同僚となる。
- フリードニア王国の合同結婚式では、ミオとコルベールの結婚式に参加する。人の認識を阻害するマントを持つカゲトラにも気付き、彼と親交を深める。
パナコッタ家
- ポンチョ・イシヅカ・パナコッタ
- セリィナ
- コマイン
- 声 - 広瀬ゆうき
- 狩猟民族の難民→フリードニア王国湾岸都市ヴェネティノヴァの住民、元難民のまとめ役(大陸暦1546年 - )。
- 17歳(大陸暦1546年時点)→24歳(大陸暦1553年時点)。
- ネイティブ・アメリカン風の少女。ジルコマの妹。
- ジルコマと共に、魔王領拡大により国を逐われ、エルフリーデン王国へと逃れてきた難民たちのまとめ役になっていた。「故郷への帰還を諦めるなら、この国の民として受け入れる」というソーマの提案を受け入れた難民たちを、北へと戻った兄に代わりまとめており、新都市ヴェネティノヴァの看板娘として人気になっている。
- 書類提出で、湾岸都市ヴェネティノヴァの知事であったポンチョを訪問した時、セリィナにお見合い相手と誤解されて、睨み合う。ポンチョが作るB級グルメの魅力によって胃袋を掴まれ、ポンチョに仕えることに。
- 東方諸国連合ラスタニア王国への援軍では、ソーマの計らいで、ジルコマと会う為、兵糧輸送を担当するポンチョの補佐としてセリィナと共にお供する。ラスタニア王国到着時、ジルコマと、後に義姉となるローレンと共に魔物と戦う。ラスタニア王国の魔浪を治めた後、帰国する。
- 帰国後、ポンチョにアプローチし、セリィナも結婚できるよう取り計らう。ポンチョと結婚し、第2夫人となり、マロンを出産する。
- 夏祭りでは、ジルコマ、セリィナ、ローレン達と共に参加していた。
- セリィナと共に子供二人目を欲しがったせいで、ポンチョの体型が痩せている。フリードニア王国の合同結婚式では、トモコとイヌガミの結婚式に参加する。
- マロン
- コマインとポンチョの娘。大陸暦1550年頃に誕生。 マリンとほぼ同時期に生まれた。誕生日も近いので、同じような語感の名前が良いということになって命名した。ポンチョ譲りの丸顔でまるで双子のようだが、マロンの方がやや赤みがかった肌をしている。
- マリン
- セリィナとポンチョの娘。マロンとほぼ同時期に生まれた。大陸暦1550年頃に誕生。 誕生日も近いので、同じような語感の名前が良いということになって命名した。
イヌイ家
- トモエ・イヌイ
- ベオウルフ・ガードナー/イヌガミ
- 声 - 竹内良太
- エルフリーデン王国陸軍将校→フリードニア王国諜報部隊「黒猫」副隊長(大陸暦1546年 - )。
- 狼顔の獣人族。30代の男性(大陸暦1547年時点)。イヌガミとなった後は灰狼族を名乗っている。
- ゲオルグの片腕としてグレイヴと双璧をなす陸軍将校。グレイヴがゲオルグの命令でソーマについた後は、陸軍ナンバー2となる。1週間戦争ではゲオルグに従い、彼の不正貴族を一網打尽にする計画に協力した。1週間戦争後はアミドニア戦の功で罪は不問となる。しかし、一部の陸軍上層部と共にゲオルグと同等の刑を科すよう求める。処刑を嫌がったソーマに毒酒を勧められ、自害する。
- 表向きは死亡したことになっているが、ソーマ直属の諜報部隊黒猫の副隊長イヌガミとして生きている。護衛対象のトモエに対しては、娘のように接しており、半分親バカな一面もある。
- 星竜連峰やトルギス共和国に行くソーマやトモエ達に同行する。帰国後はムサシ坊や君の正体を探ろうとしたユノを発見し、ソーマの命令で政務室まで誘導する。
- 東方諸国連合の魔浪では、トモエの護衛として同行する。ラスタニア王国ではリザードマンと対話可能か確かめようとするトモエをフォローし、チマ公国ではトモエがいなくなったことに取り乱してウェダン城で捜し回っていた。帰国後はトモコに謝罪し、トモエの本来の性格、フリードニア王国に流れ着くまでの話を聞き、トモコやロウとも親交を深める。
- トモコと相思相愛となって周囲から籍を入れるよう促され、大陸暦1553年にトモコと結婚する
- トモコ・イヌイ
- 声 - 石井未紗
- エルフリーデン王国難民→フリードニア王国パルナム城託児所保育士(大陸暦1546年 - )
- トモエの実母。妖狼族の女性。
- ロウが生まれてすぐ夫が病死し、魔物によって故郷をおわれた後は難民として、フリードニア王国に流れ着く。
- トモエが家臣として雇われた後、家族でパルナム城に暮らす。ソーマの計らいでパルナム城内託児所の保育士を務める。
- イヌガミに懐いているロウ、またトモエが明るくなったのを微笑ましく見ていると語り、イヌガミとお茶する仲になる。
- 大陸暦1553年にイヌガミと再婚する。
- ロウ・イヌイ
- 声 - 飯田友子
- エルフリーデン王国難民→フリードニア王国の住民(大陸暦1546年 - )
- 3歳(大陸暦1546年時点)→4歳(大陸暦1547年時点)→10歳(大陸暦1553年時点)。
- トモエの弟。妖狼族の少年。ソーマやイヌガミに懐く。
- 実父の記憶がないため、イヌガミを父親だと思っている。フリードニア王国の合同結婚式では、トモコとイヌガミの結婚式に参加する。
諜報部隊「黒猫」
1週間戦争後、アミドニア公国首都ヴァンで帝国の諜報員にしてやられたので、それに対抗するために組織された諜報工作活動を専門とするソーマ直属の部隊。元はハクヤが少数持っていた諜報員で構成されていたが、大幅に増員・精鋭化し、隊長はカゲトラ、副隊長はイヌガミが務める。秘密同盟を結んでいたグラン・ケイオス帝国の密偵とは、第3国の情報交換を行っている。
- カゲトラ
- 黒猫隊長。
- イヌガミ
- 黒猫副隊長。
技術者(研究女子会)
- ジーニャ・マクスウェル
- フリードニア王国科学者。
- メルーラ・メルラン
- ガーラン精霊王国住民→ルナリア正教皇国に住む遊女→フリードニア王国の研究者(大陸暦1547年 - )。
- 外見年齢は20代だが、実年齢だと100年以上生きている。
- 金色の髪に赤い瞳が特徴的なハイエルフ。ガーラン精霊王国出身の研究者。姿を消せる能力を持つ。
- 好奇心旺盛で外の世界に興味を持ち、祖国(ガルラが国王になる前)を出奔し、付与魔術をはじめ様々な魔法文化に触れており、魔法関連のエキスパートとなった。ルナリア正教皇国の「月の碑」を見る為、本教会に潜入する。潜入がバレて逃亡した最中、ソージに匿ってもらっていた。 ソージと共にフリードニア王国移住後、ジーニャとコンビを組む。ジーニャからはメルメルと呼ばれたり、ツッコミ役となったりと、彼女に振り回される。
- ジーニャとメルーラのレッツ検証では、勇者のずた袋、勇者召喚の間を検証する。
- 王国、帝国、共和国の穿孔機共同研究する際、ジーニャ、タル、トリルと共に研究を進める。その傍ら、ジーニャとルドウィンの結婚式に参加する。
- その後、東西リアル歌合戦が始まる前、魔法の専門家としてソーマ達と意見交換する。魔物学シンポジウムやオバケ祭りに参加していた。
- 研究女子会では、トリルからメカドラに穿孔機を付けたいと言われたが、タルと同じく実用派として消極的だったが、意見交換していく中、竜と機械に囚われすぎなのではと意見し、メカドラ強化計画に協力する。 タル達トルギス共和国組が帰国する際、ジーニャ、トリル達と共に見送る。
- 精霊王の呪い発生時(大陸暦1550年)では、精霊王の呪いを解明する為、ハイエルフである自分の血液などの提出を求められる。その時にフリードニア王国に来たゲルラを看取った。その後、ソーマやヒルデ達と情報交換する。
- タル・オズミ
- トルギス共和国の職人。
- トリル・ユーフォリア
- グラン・ケイオス帝国(ユーフォリア王国)の穿孔姫。
神護の森(ダークエルフの里)
ダークエルフ族が住まう森。
ダークエルフ族は褐色肌と銀髪のエルフ。高い戦闘能力を有する。適齢期は30歳以上で、人間の3倍(約300年)は生きるとされている。
部族の仕来りで主人以外の者に、女性は自分の夫以外の者に頭を下げないのが貞淑の証である。生涯の忠誠を捧げる相手にはその者が死ぬまで忠誠を誓う。森の守護者を名乗り、森を守るとされる神獣を崇めている(神獣信仰)。アイーシャがソーマに登用されるまでは排他的で、他種族の森への侵入を禁じていた。災害発生時にも王都に救援要請は出さず、アイーシャにしか知らせなかった。しかし、ソーマが救援派遣をしたことにより、1週間戦争ではソーマ達禁軍を援護する。翌年(大陸暦1547年)にソーマ、アイーシャ、ナデン、ハルバート、ルビィが来た際は彼らを歓迎した。
- アイーシャ・ウドガルド
- ボーダン・ウドガルド
- 声 - 江越彬紀
- 神護の森にある集落の長(神護の森を領土とする貴族でもある)。見た目は20代の青年ダークエルフだが、80年以上生きている。
- アイーシャの父親。妻は病気で故人。
- 排他的なダークエルフ族では先進的な考え方の持ち主で、開放派筆頭でもある。その為、外との交流にも理解があり、アイーシャがソーマへ陳情に行くことに唯一賛成した。
- 神護の森で土砂災害が起きた際は、アイーシャに連絡する。救援に来たソーマ達禁軍と共に救助活動を行う。
- 1週間戦争時に援軍派遣した報奨では、アイーシャを娶って欲しいとソーマに頼む。
- 結婚の挨拶の際、アイーシャを大事にし、先立つソーマを送れるよう、楽しい記憶と新たな家族を与えるようお願いする。
- ロブトール・ウドガルド
- 声 - 坂泰斗
- ボーダンの弟。アイーシャの叔父。ダークエルフ族の保守派筆頭で、アイーシャと家族付き合いはあまりなかった。
- 間伐についても、森の守護者であるダークエルフが不必要に伐採することに反対していた。その間伐に反対した場所で土砂災害が起き、妻と娘が行方不明となり慟哭していた。その後、72時間の壁を過ぎた中で妻を亡くすも、娘は助かる。
- スール・ノルン
- 声 - 小林千晃
- ヴェルザの父。カノン砲から放たれる砲弾を弓矢で撃ち落す使い手。風魔法を矢に付与させる。
- 1週間戦争では、ヴェルザの恩人であるハルバートやカエデ達禁軍を援護する。
- ソーマの護衛で神護の森に来たハルバート、ルビィを迎え入れる。ヴェルザにされるがままのハルバートに心の中で、手綱を握らないと振り回されると語る。
- ハルバートの結婚式前では、ヴェルザがマグナ家の家臣になりたいと申し出る際に同行する。
- ヴェルザ・ノルン
貴族
アークス・マクスウェル家
王都パルナムと湾岸都市ヴェネティノヴァの中間地点にアークス領がある。ルドウィンは王城勤務の為、普段は代官が経営している。
元はマクスウェル家がアークス領を治めていた。マクスウェル家は優れた研究家を輩出しており、王国の文化を大きく引き上げていた。とくにダンジョン内から発見される技術の解析は高く評価されている。玉音放送の簡易受信機の使用法などを発見した功績により、廃ダンジョンと領地をもらう。しかし、研究熱心で領地経営に関心を持たず、王家の了承を得て、領地経営は隣接するアークス家に委任した。利益の半分をアークス家に渡し、残り半分を自家の生活、研究資金に充てる方式となった。
ルドウィンとジーニャの結婚後、M(マクスウェル)・アークス家となる。
- ルドウィン・M・アークス
- ジーニャ・M・アークス
マグナ家
エルフリーデン王国陸軍閥の名門。1週間戦争後、ゲオルグが治めていたランデル及びその周辺領土を与えられる。ゲオルグの反乱の真意を知っているグレイヴは、ランデル城には住まず、城下に館を構えて、政務を行う時だけ登城している。ゲオルグの娘ミオが王国に帰国後、カーマイン家再興され、ランデルとその周囲の領地をミオに与えることを承諾し、後見人となる。
- ハルバート・マグナ
- カエデ・フォキシア
- ルビィ
- ヴェルザ・ノルン
- グレイヴ・マグナ
- エルバ・マグナ
- ハルバートの母親。グレイヴでも彼女には頭が上がらない。ヴェルザの家臣申し出の決定は、カエデ達に任せていた。
- ビル・マグナ
- ハルとカエデの息子。妖狐族。大陸暦1549年 - 大陸暦1550年1月頃に誕生。赤い髪と狐耳が特徴。
カーマイン家
カーマイン公領を治める貴族。中心都市はランデル。元はアミドニア王国領(のちのアミドニア公国)だったが、先々代エルフリーデン国王の拡張路線で得た領地だった。
1週間戦争でゲオルグが反乱したことで、カーマイン公領は解体され、グレイヴがランデルとその周囲の領地を経営する。1週間戦争前にゲオルグが妻娘と縁を切って国外に逃し、戦後処理でカーマイン家は廃される。
しかし、ゲオルグの娘ミオが王国に帰国後、ゲオルグの名誉は回復したことでカーマイン家再興され、ランデルとその周囲の領地を与えられる。
- ゲオルグ・カーマイン
- ミオ・カーマイン
- ギャツビー・C・カーマイン
- カーマイン夫人
バルガス家
バルガス公領を治める貴族。中心都市は紅竜城邑。小高い山の中腹の拓けた場所にあり、交通の便は悪いものの、輸送用の飛竜が人や物質を運ぶことでバルガス公領内の各都市を繋いでいる。領主の居城があるため難攻不落の鉄壁を誇っている。1週間戦争後はバルガス公領の解体により、カルルがバルガス家を継ぎ、紅竜城邑のみ領有を許される。
- カストール・バルガス
- カルラ・バルガス
- トルマン
- アクセラ・バルガス
- カストールの妻( - 大陸暦1546年)。エクセル・ウォルターの娘。カルラ、カルルの母。
- 一本角を持つ半竜人。父は半竜人だが、若くして病死している。姪のジュナとも交流がある。
- 少女だった頃、自身に好意を抱いた同級生達が母エクセルに誘惑され、言い寄っては玉砕する様を見てきており、娘の同級生を誘惑しておきながら袖にする母親には手を焼いていた。。
- 約50年前、カストールと結婚するまでは母エクセルを大将とする海軍に所属し、精鋭部隊である海兵隊を率いる海兵隊長を務めていた。結婚後は「しばらくは戦いのない場所で、母として子供と接したい」と希望し、貴婦人として暮らしていた。
- 政務を苦手とするカストールに代わり、家宰トルマンと共に領地経営を代行している。カストールが王に反逆する際は、連座を恐れたエクセルの助言に従って夫と離縁し、幼い息子と共にウォルター家に預けられていた。戦後は若くして家督を継いだカルルの補佐をしている。
- 東方諸国連合の魔浪時、トルマンにカストールへの伝言をお願いする。カストールのことは待っているが、遅いようであればソーマに断りを入れて会いに行くつもりでいる。その時、だらしない生活をしていたら、エクセルと一緒に説教すると伝言で釘を刺して、カストールを冷や汗状態にした。
- カストールが九頭龍諸島連合の船を拿捕した功によって、アクセラがカストールを訪ねる許可を得た。それによって、カストールと約2年振りに再会する。
- カルル・バルガス
- カストールの息子で、エクセルの孫。両親や姉と同じく半竜人。
- 父が王に反逆する際は、母と共に祖母エクセルに預けられていた。1週間戦争後は家名の継承を許され、バルガス家に戻る。バルガス領がほぼ廃されたため、領有を許されたのは居城のある「紅竜城邑」のみ。
- 父に似て好戦的な姉カルラと違い、母に似た真面目で大人しい気質。父や姉のような覇気はないものの、真面目で実直な人柄はソーマたち上層部や領民からは評価されており、難しい舵取りが必要だった時期のバルガス家を支えてきた。
その他貴族
- ワイスト・ガロー
- ピルトリー・サラセン
- 声 - 石谷春貴
- 駐グラン・ケイオス帝国大使(大陸暦1546年 - 大陸暦1552年)→駐ユーフォリア王国大使(大陸暦1553年 - )。
- 貴族のサラセン家当主。真面目で文武に優れた熱血漢の好青年。カストールとカルラの裁判では、処刑に反対した。
- バルガス公の裁判後はピルトリー自身の望みで、危険任務につきたいということで、グラン・ケイオス帝国内に行き、エルフリーデン王国(後のフリードニア王国)大使館の特別大使に任命された。
- 代官や官僚を探す為、奴隷商のジンジャーのところに来たが、奴隷姉妹であるアンズ(声 - 杉山里穂)とシホ(声 - 福積沙那)の美しさと聡明さに惚れて、2人を娶った。そして帝国に行く。
- アンズが懐妊した時、ハクヤの勧めで王国のサラセン家に一時帰国する。残ったシホが王国との取次を行うことになる。その時にジャンヌから、ハクヤに葡萄酒1本差し上げて欲しいと依頼される。そんなハクヤからも葡萄酒のお返しに高級グラスをジャンヌに渡すよう依頼され、帝国に戻る。
- 東方諸国連合の魔浪時、シホが懐妊時は一時王国に戻ることになる。その挨拶でジャンヌと会っていた時、トリルと出会う。
- 恩人であるジンジャーのプロポーズにも一役買う。
- 大虎ケイオス戦争では、ソーマから帰国命令が出ておらず、必ず帝都を守ると信じていた為、帝国に残っていた。宝珠放送を操る魔導師の指揮などをして、ソーマやマリアを助ける。
- オーエン・ジャバナ
- 声 - 伊丸岡篤
- ソーマの教育係兼ご意見番兼武術師範(大陸暦1546年 - )。
- 貴族のジャバナ家当主で、灰色の髪、髭を蓄えた筋骨隆々の老人。風の魔法を使う。
- ピルトリーと共に、カストールの処刑に反対した。君主にも正論が言える人間であることを評価され、裁判以降にソーマの教育係兼ご意見番兼武術師範になった。
- ソーマが難民キャンプに行く際、冒険者風の軽鎧を着て、リーシア、カルラと共に同行する。途中、悪徳奴隷商による誘拐騒動が起こった時は、カルラと共に冒険者の加勢をする。
- 東方諸国連合の魔浪時では、傭兵国家ゼムを警戒するため、ヘルマンと共に西部国境線に軍を構えていた。ただし、ヘルマンとは武人で老将であり、若い者への負けず嫌い気質もあり、ライバルのような関係になっていたので、暇を持て余して2人で模擬戦を行うのが日課となっていた。その時に来たゼムの使者がミオであることに気付く。
- ミオを知っている人物として、ソーマが傭兵国家ゼムに行く際、同行する。武術大会後は、王国と帝国の極秘会談・親睦会に参加し、王国の変わり様に戸惑うミオを窘めていた。
- フリードニア王国の合同結婚式では、ミオとコルベールの結婚式に参加する。
放送番組関係者
1週間戦争後に王国初の娯楽番組・報道番組が、翌年の大陸暦1547年、ソーマが進める啓蒙活動の一環で教育・特撮番組が放映される。
玉音放送は国王の声を王国全土に届けるための放送。ダンジョンの遺物である宝珠を通じて発信され、受信環境が整った場所であればその姿まで映し出す。原理としては、宝珠に水系と風系の魔力を加えると周囲の風景が取り込まれ、受信装置に風景を映し出すことができる。その為、宝珠には風の精霊シルフと水の精霊ウンディーネの魔力が込められていると言われている。ただし、ジーニャは別の原理が働いているとしている。アニメでは宝珠放送と呼ばれている。
王様のブリンチはエルフリーデン王国で放送された『王様のブリリアントなランチ』という番組の略称。こちらも宝珠放送にて中継され、司会はジュナとポンチョ。食料不足の状況下で国民の助けとなるように、食べる習慣のない食材とその調理法を紹介された。
歌番組・報道番組関係者
1週間戦争後、プロジェクトローレライで王国初の娯楽番組・報道番組が放映される。歌姫(ローレライ)とは現代社会で言う女性アイドル、歌騎士(オルベウス)は男性アイドル。
- ジュナ・ドーマ/ジュナ・ソーマ
- フリードニア王国第一側妃。
- クリス・タキオン
- 声 - 七瀬彩夏
- エルフリーデン王国の吟遊詩人→エルフリーデン王国情報番組ニュースキャスター(大陸暦1546年10月)→フリードニア王国情報番組ニュースキャスター(大陸暦1546年11月 - )。
- ハーフエルフの女性。1週間戦争後、王国のニュースキャスターとして採用された。
- お天気お嬢ちゃんで採用されたナデンと共に天気予報を行う。
- 東西リアル歌合戦では、ロロアと共に司会を務める。
- ゲオルグ・カーマインの反乱に対する再調査の報道も行った。
- パミーユ・キャロル
- 声 - 岡咲美保
- エルフリーデン王国の歌姫(大陸暦1546年10月)→フリードニア王国の歌姫(大陸暦1546年11月 - )。
- 子人族の女性。可愛い歌を担当する。子供のような見た目だが成人している(18歳前後のジュナより年上)。
- ソーマやジュナのスカウトでプロジェクトローレライ(娯楽番組)に参加する。
- 年末では紅白歌合戦に参加する。教育番組ではムサシ坊や君の声優を行う。東西リアル歌合戦では医療班に付き、音楽による回復魔法への効果の有無について実験する。オバケ祭りでは、黒を基調したゴスロリ服装、包帯、眼帯を付けて、呪いの人形の格好になって参加した。
- フリードニア王国の合同結婚式では、コルベールとミオの結婚式に参加する。
- ナンナ・カミヅキ
- エルフリーデン王国の歌姫(大陸暦1546年10月)→フリードニア王国の歌姫(大陸暦1546年11月 - )。
- 15歳前後(大陸暦1546年時点)→22歳(大陸暦1553年時点)。
- 九頭龍諸島出身の猫人族。天真爛漫で元気いっぱいの女性。
- 約5年前(大陸暦1541年頃)、九頭竜諸島からエルフリーデン王国に移住した。それ以降は海辺の村で暮らしていた。ソーマやジュナのスカウトでプロジェクトローレライ(娯楽番組)に参加する。年末では紅白歌合戦に参加する。
- 東西リアル歌合戦ではシルバンのテーマ・ソングを歌って参加する。その後のオバケ祭りでは、小悪魔風の衣装を着て参加する。
- 九頭龍諸島でのオオヤミズチ退治戦では、ジュナと交互で九頭龍諸島の大漁歌を歌い、連合艦隊の士気を上げる。
- フリードニア王国の合同結婚式では、コルベールとミオの結婚式に参加する。
- コマリ・コルダ
- フリードニア王国の歌姫(大陸暦1546年12月 - )。
- 15歳(大陸暦1546年時点)→23歳(大陸暦1553年時点)。
- 春色のドレスに身を包んだ歌姫。純朴そうな少女。
- 伸びのある歌声を持っており、素直で練習熱心で化ける逸材だと言われており、ジュナからも推挙されている。コマリ自身はジュナのことを目指す理想と同時に、越えるべき巨大な壁でもある。
- ジュナの喫茶店「ローレライ」で研修中だったが、年末の紅白歌合戦でデビューする。
- ジュナが共和国外遊の際、教育番組の司会はシエナと共に任される。
- 東西リアル歌合戦では、春色ドレスを着ている。攻城側で参加する。オバケ祭りでは、和服ドレスを着て、鬼女に扮して参加する。
- マルガリタ・ワンダー
- フリードニア王国の歌手。
- アックス・シュタイナー
- フリードニア王国の歌騎士(大陸暦1546年12月 - )。
- 歌騎士(オルベウス)ユニットYAIBAのリーダー。
- アミドニア地方ヴァン出身の人間族。涼しげな目元が印象的なイケメン。
- 年末の紅白歌合戦に参加する。
- 東西リアル歌合戦、オバケ祭りに参加する。
- コテツ・ブライ
- フリードニア王国の歌騎士(大陸暦1546年12月 - )。
- 歌騎士(オルベウス)ユニットYAIBAの1人。 虎の獣人族。
- 黄色と黒の縞模様の髪が特徴的な熱血漢。運動神経がよく、ダンスのキレはメンバーの中でもずば抜けている。
- 年末の紅白歌合戦に参加する。
- 東西リアル歌合戦、オバケ祭りに参加する。
- ククリ・キャロル
- フリードニア王国の歌騎士(大陸暦1546年12月 - )。
- 歌騎士(オルベウス)ユニットYAIBAの1人。パミーユ・キャロルの双子の兄。子人族。
- ユニット内ではショタ枠だが、実際は最年長。 年末の紅白歌合戦に参加する。
- 東西リアル歌合戦、オバケ祭りに参加する。
教育・特撮番組関係者
フリードニア王国1年目の大陸暦1547年、ソーマが進める啓蒙活動の一環で教育・特撮番組が放映される。特撮番組はフリードニア王国で十指に入る有力貴族ジュニーロ家が行っている。
- イワン・ジュニーロ/シルバン
- フリードニア王国ジュニーロ家の男性。フリードニア王国特撮ヒーローシルバンの中の人(大陸暦1547年 - )。
- 20代半ば(大陸暦1546年時点)の男性。父親譲りの高身長に逞しい身体つきである。太い眉、ギラギラした目、輝く白い歯と、妙に濃い顔立ちの青年。見た目や音を起こす幻影魔法を持っている。ソーマが有力貴族の晩餐会に参加時、シエナを婚儀に進めるモルトフと幻影魔法で戦う。それを見たソーマによって、フリードニア王国初の特撮ヒーローとしてスカウトされる。教育番組で体操のお兄さんとなり、ミス・ドランを演じているカルラと盛り上げている。
- 東西リアル歌合戦ではモルトフと参加したが、ミス・ドランの格好をさせられたカルラの暴走で吹っ飛ばされる。
- シエナ・ジュニーロ
- フリードニア王国ジュニーロ家の娘。フリードニア王国特撮ヒーローシルバンのサポートヒロイン(大陸暦1547年 - )。
- 16歳(大陸暦1546年時点)→24歳(大陸暦1553年時点)。
- 深窓の令嬢といった可憐の少女。イワンの妹。
- 有力貴族の晩餐会に参加後は、シルバンのサポートヒロインとして、兄・イワンと共に特撮番組に出演している。
- ジュナが共和国外遊の際、教育番組の司会はコマリと共に任される。
- モルトフ・ジュニーロ/悪鬼大帝
- フリードニア王国ジュニーロ家当主。フリードニア王国特撮ヒーローシルバンの制作監督、悪鬼大帝(大陸暦1547年 - )。
- 逞しい肉体の中年男性。イワンの父。
- 見た目や音を起こす幻影魔法を持っている。ソーマが有力貴族の晩餐会に参加時、縁戚関係になるようシエナを推す。それに怒ったイワンと幻影魔法で戦う。イワンがスカウトされた後、ソーマの計らいで放送番組の制作監督となった。 途中でブラック団の悪鬼大帝を演じることになる。
- 東西リアル歌合戦ではイワンと参加したが、暴れたカルラに吹っ飛ばされる。
- カルラ・バルガス
教育・学問・研究機関
ジンジャーの専門学校
元はジンジャーの奴隷商店から始まった。奴隷に落ちないように職業斡旋所(ジンジャーの職業訓練所)ができる。小学校にある給食制度もある。後に専門学校となる。
- ジンジャー・カミュ
- 声 - 内山夕実
- 奴隷商→ジンジャーの訓練所所長(大陸暦1546年)→ジンジャーの専門学校校長(大陸暦1547年 - )。
- 17歳(大陸暦1546年時点)→24歳(大陸暦1553年時点)。
- 王都パルナムに店を構えている奴隷商の少年。
- 祖父が亡くなった後、祖父が奴隷商であることを知る。奴隷の大半はお金が必要で身売りした財産奴隷の為、全員売れるまで奴隷商をやっていた。奴隷に対しては虐待せず、十分な食糧、新しい衣服を与えるだけでなく、筆記と計算を教えて、奴隷の付加価値を与えた。ソーマの計らいで貴族・騎士への評価方針が戦での手柄から領地の統治能力に変わったことで、読み書きと計算のできる奴隷を欲する貴族・騎士に奴隷を売った。 残りの奴隷がサンドリアだけになった後、ソーマの計らいで職業訓練所の初代所長となる。
- ジンジャーの訓練所は、ジンジャーの専門学校となる。そんな中、ポンチョ、セリィナ、サンドリアと共に農業分野の研究棟で、ジーニャから引き継いだ農業研究について話し合う。タル、クー、レポリナ、サンドリアとダンジョン学科について話した。
- ソーマ、マリア、ハクヤ、ジャンヌ、ピルトリーの計らいで、帝国の悪人達を処罰してもらい、父親と再会したサンドリアと結婚する。
- 東西リアル歌合戦では、歌と魔法の調査に取り組む。
- 大陸暦1550年にサンドリアが妊娠・出産した後、夏祭りに参加する。
- サンドリア/サンドリア・カミュ
- 声 - 鈴代紗弓
- フリードニア王国の奴隷→ジンジャーの秘書(大陸暦1546年 - )
- 18歳(大陸暦1546年時点)→25歳(大陸暦1553年時点)。
- 洗熊族(アライグマ)の少女。洗熊族らしく、外見が似ている妖狸族と間違われると不快感を表す(アニメでは不快感を示さず、違いを丁寧に説明した)。
- 元はグラン・ケイオス帝国出身の商店主の娘だが、父親が悪人に騙されて借金を背負う。その悪人は地方有力者と繋がっており、泣き寝入りするしかなく、店と家族を守る為に売られて奴隷となった。
- ジンジャーとは、彼の祖父が亡くなった後の遺産整理時に出会い、奴隷・所有者の関係だった。ジンジャーに店主だった彼の祖父のこと、奴隷商事情を説明し、彼の方針で店にいる奴隷全員売れるまで存続することになった。他の奴隷達に筆記と計算を教える。
- ジンジャーが職業訓練所の所長となってからは、奴隷から解放され、秘書兼侍従として仕えている。
- ソーマ、ハクヤ、ピルトリー、マリア、ジャンヌの計らいで父親と再会、その後ジンジャーと結婚する。
- 大陸暦1550年に妊娠・出産し、夏祭りに参加する。
- 大虎ケイオス戦争後は、マリアが留守の間はユーフォリア王国駐フリードニア王国大使の仕事をすることになった。
- モールス・ブッチー
- 労働歌謡研究会会長。学士服を着た海象族。 祖父の代でトルギス共和国からフリードニア王国に移住する。低音ボイスで聞き惚れるくらい良い声している。歌がどのような魔法に影響するのか調査し、その結果をソーマに伝える。
王立アカデミー
フリードニア王国王都パルナムにある最高教育機関。様々な学問を習得の場であると共に、王国に属する貴族の子女たちが貴族として必要な教養を学ぶ場所。以前は貴族子女の社交の場という性質が強く、お茶会ばかりしていた。しかし、ソーマの影響で能力重視に変わったことで、才能の有無に関わらず人材を求めるようになった。
学生
- トモエ・イヌイ
- フリードニア王国国王の義妹。
- イチハ・チマ
- 東方諸国連合のチマ公国チマ家5男(末っ子)。
- ユリガ・ハーン
- 東方諸国連合の草原遊牧国家マルムキタン王女。
- ヴェルザ・ノルン
- 神護の森に住むダークエルフ。
- ルーシー・エヴァンズ
コスノー研究室
- トート
- 王立アカデミーに所属するコスノー教授の研究室研究員。
- ゴム質素材の代替品開発に関わっており、人気放送番組である名も無き英雄たち(ネームレス・ヒーローズ)でも取り上げられていた。現在は生物由来の素材について研究している。 ラスタニア王国から持ち帰ったリザードマンの死骸を調査し、魔物学シンポジウムでリザードマンに生殖器官がないことを伝える。
- モモ
- 王立アカデミーに所属するコスノー教授の研究室研究員。
- マチス・コスノー
- 王立アカデミー教授。研究室長。
医療関係者
ジンジャーの専門学校で医療分野が発展したことにより、大陸暦1547年にランデル医学校が開設された。
- ヒルデ・ノーグ
- 声 - 中原麻衣
- 三つ目族の女医者。フリードニア王国医学界の二大巨頭の一角。
- 細菌を見ることができる特殊な目を持つ種族であり、そこに由来する高度な薬学技術と弊害ともいえる潔癖症を持つ。相手の身分を気にせず、辛口な性格。 職業訓練所に通う子供たちの健康診断を無償で行っている。
- 医療分野発展後は、ヴェネティノヴァで開業医をはじめたり、ランデル医学校に招かれて度々講義している。ブラッドとの間に子供ができ、大陸暦1547年に妊娠・出産する。その合間、妊娠中だったアンズやリーシアを診ていた。
- 寄生虫による感染患者を治療時、回復魔法は使えない(光系統の魔法は外傷のみ有効だった)はずだが、治ってしまい動揺する(病を魔法で癒すことができると知られると宗教的権威を得ることになり、ルナリア正教皇国が黙っていない。その患者はブラッドが薬が効いたのだと説明した)。ソーマ、リーシア、ハクヤ、ブラッドと相談した結果、ヒルデが特別な力を持つのではなく、医学的知識と体の構築を熟知しているからできたことだと仮定された。情報収集・漏洩防止で護衛をつけられることになる。魔法医療技術者確立するまでこのことは秘匿することになる。
- その後は妊娠中のジュナ、ロロア、ティアを診る。
- ガーラン精霊王国で精霊王の呪い発生時では、魔虫症の対策を行う。
- ブラッド・ジョーカー
- 声 - 濱野大輝
- 人間族の外科医。真っ白でボサボサの髪の毛が特徴的。白い外套を纏った男性。反逆の医者。
- 医療制度改革において、ヒルデと両翼を担っていおり、医学界の二大巨頭の一角である。中二病じみた態度と口調だが、医師としての心構えと技術は本物。 神に縋らずとも、人は人の力で人を癒すことはできるを持論にしている。各国の戦場を渡り歩き、身元不明の戦死者の遺体を引き取って解剖して、様々な種族の身体構造を調べ上げ、麻酔と手術を駆使して独自の外科医療を確立させた。また三つ目族の知識にも偏見を持たずに吸収し、微生物の存在や抗生物質の効果も熟知し、その技術に取り込んでいる。
- ソーマとは、国民健康保険制度を作る事、王国一番の鍛冶師に医療道具一式を作らせる取引をして協力することになった。異端児扱いされていたが、王国の重役の病気完治させたことで、世間の評価も良くなった。
- 普段は講義をヒルデに押し付けて、外で患者を治療している。妊婦の急患が来た時、ヒルデと共に帝王切開して、フクを取り上げる。
- 医療分野発展後は、ヴェネティノヴァで開業医をはじめたり、ランデル医学校に招かれて度々講義している。ルディアが生まれた後はすっかり父となり、丸くなっている。
- ヒルデが寄生虫による感染患者を回復魔法で治した際、ソーマ達上層部に相談する。情報収集・漏洩防止で護衛をつけられることになり、魔法医療技術者確立するまで回復魔法のことは秘匿することになる。
- ガーラン精霊王国で精霊王の呪い発生時では、魔虫症の対策を行う。
- ルディア
- ヒルデとブラッドの娘。大陸暦1547年に誕生。
湾岸都市ヴェネティノヴァ
フリードニア王国東部にある湾岸都市。「く」の字型に曲がっている王国の海岸線の角部分に、国内の物流を活性化させるための拠点として、ソーマの意向で建設された。
二層構造で、海に面した海抜の低い方の層(下層)には漁港・市場・公園が置かれている。海抜の高い方の層(上層)には住宅街、知事館などが密集して設置されている。
上層と下層を繋ぐ坂道に商店街、職人街が設置されている。元難民も住んでいる。知事はポンチョ。
- ワイスト・ガロ―
- 声 - 前田弘喜
- 王国南部都市アルトムラ領主。元海軍所属で、エクセルの部下でもあった。かつてアミドニアから奪い取った穀倉地帯を含む周辺地帯を治めている。
- 1週間戦争時、ソーマやエクセルの指示で、弱腰になって「開城させます」という空約束を繰り返してガイウス率いるアミドニア公国軍を足止めした。その功績で新都市ヴェネテノヴァの領主となる予定。ワイストの準備が整うまでは、ポンチョが新都市ヴェネティノヴァの知事となっていた。
- ウルップ
- 声 - 佐々健太
- 海辺に住む老人。
- 湾岸都市ヴェネティノヴァ建設の際、ここは海神の領域で家を建てたら津波で呑み込むと反対した。その話を聞いたソーマは、地震によって起こる津波だと解釈し、海神の領域(以前津波で流された領域)を聞き、そこから離れた場所に湾岸都市の位置を変えた。更にソーマから、国家公務員の語り部に任命され、地震と津波の注意を語ることになる。
- 約30年後(大陸暦1576年頃)、ウルップやソーマの予測通り、湾岸都市の建設予定地だった場所は地震と大津波に襲われることになったが、語り部の「海神伝説」を聞いていたことにより、地元の人的被害は少なかった。これにより、子孫からウルップは伝説の翁と語り継がれ、ヴェネティノヴァの海浜公園に王と翁の石像が建造される。
パナコッタ家
難民
魔王領発生の影響で北の国々から発生した難民で、妖狼族、狩猟民族、猫獣人などがいる。
ソーマによって、妖狼族は採用され王国民となる。残りの難民は「この国を出て行く」、あるいは「この国に郷愁を捨てこの国の民となる(ただし、事態好転して故郷へ帰還できる状況になったら帰還してよし)」の2択を選ぶよう決断を迫られる。
アルベルトは黙認していたが、難民が国の許可なく狩猟や採集行為も行っており、それらを許していれば王国民から怒りを買うことになり、また奴隷商による難民誘拐未遂発生していた為、それを防ぐためでもあった。
コマインのように王国民となった者は、新湾岸都市ヴェネティノヴァの住民となる。ジルコマのように王国を出て行く者は、ラスタニア王国の義勇軍に参加した。魔浪戦後、ジルコマ配下の難民兵のほとんどは、フウガ軍に参加した。ジルコマのようにラスタニア王国の女性と結婚した者はラスタニア王国に残っていたが、東方諸国連合統一戦争時にフリードニア王国に亡命する者もいた。
妖狼族は北に住んでいた頃、醬醢水(醤油)、豆醬醢(味噌)を自生していた。国王となったソーマや家臣となったトモエによって、パルナムの一区画を与えられ、醬醢水(醤油)、豆醬醢(味噌)を製造することになった。そこはキッコ―ロー醸造所となり、5年間(大陸暦1546年 - 大陸暦1551年)は醤油・味噌の製造を専売特許となり、その他にも酒、みりんなどを生産している。所長は妖狼族の長老。
シンボルマークは六角形の中に狼の字が書かれている。5年後には王都の民と同化していた。
元難民
- ジルコマ
- 狩猟民族の難民。コマインの兄。
- コマイン
- 狩猟民族の難民。ジルコマの妹。
- トモコ・イヌイ
- 妖狼族の難民。
- トモエ・イヌイ
- 妖狼族の難民。
- ロウ・イヌイ
- 妖狼族の難民。
- フク
- 難民集落で生まれた猫耳獣人族の少年。大陸暦1546年12月中頃に生まれた。 ソーマが名付け親となる。母親(声 - 南真由)とフリードニア王国で暮らしていた。父親は行方不明だったが、ラスタニア王国でジルコマにより見つかった。
旧エルフリーデン王国以外の出身者・外国出身者
アミドニア地方(旧アミドニア公国)の出身者
ルナリア正教皇国からの移住者
ルナリア正教皇国がフリードニア王国に対し、ルナリア正教の国教化要請時、ソージとメルーラが移住する。その後、ルナリア正教皇国の動乱でメアリ達一部関係者が亡命し、王国ルナリア正教として本国から独立する。
- メアリ・ヴァレンティ
- ルナリア正教皇国聖女( - 大陸暦1549年)→フリードニア王国ルナリア正教ナンバー2(大陸暦1549年 - )。
- 18歳(大陸暦1547年時点)→24歳(大陸暦1553年時点)。
- ソーマとの婚約が発表されていたリーシア、アイーシャ、ロロアの三人を足した外見を持つ少女。
- 元孤児であり、その上で聖女として純粋培養されたことが重なり『聖女』という役割を背負って生きることを受け入れ誇りにすら思っていた。
- 王国に亡命後は、ソージが大司教となった際、ソーマの頼みで言葉遣いを注意したりと茶目っ気のある女性へと変わった。
- フリードニア王国にルナリア正教を国教にする為、派遣される。ソーマの提示した条件により、ソージが派遣された後、ルナリア正教皇国に戻る。 ソーマによって王国の全ての宗教が国教化されたときは、王国内が宗教間対立で無秩序になると予想し、無計画な政策であると内心で非難していた。しかし、王国ルナリア正教のトップであるソージが寛容だったこともあって、国民達が互いに相手の信仰を尊重し合う状態になったことに驚き、反面、同じ宗教を信仰している自国では上層部が二派に分かれ対立していることに対し疑問を持つようになる。
- ルナリア正教皇国にて動乱が起こる予感を感じ、ソージに王国への亡命願いをする。
- ルナリア正教皇国がフウガと盟約を結ぶことになった際、ソージ、竜騎士王国、ソーマの計らいで、聖女と神官を連れてフリードニア王国に亡命し、王国ルナリア正教の大司教となったソージを補佐する。その後、ジーニャとメルーラ、ソージ、ソーマと共に科学と宗教から分かる知識の摺り合わせを行う。
- ソージ・レスター
- ルナリア正教皇国司教→フリードニア王国ルナリア正教の司教(大陸暦1547年 - 大陸暦1549年)→フリードニア王国ルナリア正教大司教(大陸暦1549年 - )。
- ルナリア正教の司教。逞しい身体つきをした40代の人間族。1人称は「拙僧」。
- 毎晩酒場を渡り歩くなどの評判は悪いが、枢機卿の何人かを買収している為、擁護されている。 元々は冒険者だったが、ダンジョン内で大けがを負ったときに司祭に世話になり、その流れで自らも司教となった来歴を持つ。そのため良くも悪くもルナリア正教の信徒としては異端よりであり、生真面目なタイプには嫌われがち。また冒険者としては斥候であったことから、危険察知能力が高い。
- ルナリア正教皇国の思惑を外したいソーマの意向で、フリードニア王国に派遣される。
- ソーマが東方諸国連合に援軍派遣の際、マルガリタと共にルナリア正教皇国を警戒していた。そんな中、メアリと再会し、王国への亡命依頼を受ける。魔物学シンポジウム、オバケ祭りの合間、亡命計画を進行する。
- メアリ達ルナリア正教皇国関係者が亡命後、王国ルナリア正教の大司教となる。その後、ジーニャとメルーラ、メアリ、ソーマと共に科学と宗教から分かる知識の摺り合わせを行う。
- メルーラ・メルラン
- ガーラン精霊王国出身の研究者。
星竜連峰からの移住者
- ナデン・デラール
- 星竜連峰唯一の龍。
- ルビィ
- 赤の竜。
トルギス共和国から留学者
大陸暦1547年 - 大陸暦1549年の間のみ。
- クー・タイセー
- タル
- レポリナ
東方諸国連合からの移住者
東方諸国連合の魔浪、東方諸国連合統一戦争時にフリードニア王国へ移住・亡命することになった者。
ラスタニア王国
総人口2万人ほどの王政の小規模国家。小国のため王城はなく、王族は中心都市ラスタに構えた王館と呼ばれる邸宅に居住している。西の隣国ノートゥン竜騎士王国とは、東方諸国連合成立以前から同盟を結んでいる。フリードニア王国と縁のあるユリウス、ジルコマがいて、ソーマやロロア達フリードニア王国上層部とはフウガ派や東方諸国連合の情報交換していた。
魔浪戦後はフウガの庇護下に望む者が多くなり、王を見限る可能性を危惧したユリウスの判断で、ラスタニア関係者約40名がフリードニア王国へ亡命・移住することになった。東方諸国連合統一戦争でハーン大虎王国が建国され、ラスタニア王国は消滅する。
- ユリウス・ラスタニア
- ラスタニア王国客将→ラスタニア王国国王代行→フリードニア王国軍師。
ティア・ラスタニア
- ラスタニア王国王女( - 大陸暦1549年9月)→フリードニア王国住民(大陸暦1549年9月 - )。
- 16歳(大陸暦1547年時点)→17歳(大陸暦1548年時点)→22歳(大陸暦1553年時点)。
- 淡い色合いで膝丈のチロル風ドレスを着ており、線の細い可憐な少女。アミドニア公国を追われてラスタニアに流れたユリウスに好意を寄せ、彼の変化のきっかけの一つともなる。アミドニア王家の毒蛇としての素質を見せても一途に慕う。義妹のロロアより年下だが、義姉(あね)ちゃんと呼ばれており、東方諸国連合の魔浪などを経て気が合っている。
- 東方諸国連合の魔浪では、王館に避難していた。フリードニア王国先遣隊到着時、ソーマに自分の首を差し出すつもりだったユリウスを止め、それを見たソーマがユリウスからアミドニアの名跡を奪って欲しいと頼んだことで、ユリウスと婚約する。また、義妹のロロアと親交を深める。
- 大陸暦1548年3月3日、ユリウスと結婚する。
- 東方諸国連合統一戦争では、ユリウスの意向で一家共々フリードニア王国に亡命する。亡命後は、警備上の関係でラスタニア関係者共々、王都パルナムの貴族街にある屋敷に住む。その後ユリウスと再会する。
- 大陸暦1549年9月 - 大陸暦1550年の間にディアスを出産する。
- フリードニア王国の合同結婚式では、コルベールとミオの結婚式に参加する。
- ディアス・ラスタニア
- フリードニア王国住民(大陸暦1550年 - )。
- 大陸暦1550年に誕生→3歳(大陸暦1553年時点)。
- 淡いベージュ色の髪の少年。ユリウスとティアの息子
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